IT人材のためのキャリアライフスタイルマガジン

ビジネスで「オッケーです」は大丈夫?オッケーの敬語での伝え方

更新日:2024年04月12日

敬語表現

相手の問いかけに対して何も問題がない場合によく「オッケーです」と使われます。とても使いやすい言葉ですが、ビジネスシーンにおいては「オッケーです」を使っても問題はないのでしょうか。普段の生活でよく使われる「オッケーです」について考察していきましょう。

大丈夫です→問題ございません

「オッケーです」を大丈夫ですという意味で使った場合、そのまま「大丈夫です」を用いれば間違いがなさそうに思われるかもしれません。 しかし、先述の通りビジネスにおいては自分の意思を明確にハッキリと伝える事が重要となります。「大丈夫です」という言葉には、YESを表す「問題ありません」という意味の他に、NOを表す「結構です」という意味も持ち合わせております。すなわち、大丈夫ですという言葉自体がYESかNOかのどっちつかずな表現なのであります。 そのため、間違いがないという意味で使われる「オッケーです」を敬語に言い換えると、「問題ございません」が正しい形となります。一見間違えた言葉遣いのように思われますが、「ございません」は「ありません」の丁寧語として成り立つため、「問題ございません」という言葉は敬語として適切です。この言葉を使う事により、相手を敬いつつ、相手の問いに対して明確な意思・主張を伝えている事になります。

了解しました→承知致しました or かしこまりました

相手が提示したことに対しての了解の意味で用いた「オッケーです」もまた、そのまま「了解しました」と使用する事はビジネス上よろしくありません。「了解」という言葉は、ビジネスマナー上目上の人間に対して使用せず、同僚や目下の人間に対して使う言葉です。 「了解しました」と言うと一見、丁寧な言葉遣いのように思えますが、同僚や目下の人間に使う言葉にただ「しました」という丁寧語をプラスしただけなので、敬語とは言えません。 このような場合は、「承知しました」または「かしこまりました」が適切な表現となります。「承知しました」は尊敬語として機能しますので、上司やお客様に使う言葉としては最適です。「かしこまりました」は相手の言葉を理解し、それに従うという謙譲語となりますので、こちらも上司やお客様に対しても使える言葉となります。

「オッケーです」をそのまま使った例文と敬語に言い換えた例文

「オッケーです」をそのまま使った文章と、「オッケーです」を敬語に変換した文章を比較すると、文章の重みが全く異なります。「オッケーです」をそのまま使った場合はやはり文章そのものが軽くなってしまい、見る人によっては投げやりな感じに取られる可能性もあります。 敬語に変換した方がやはり文章に重みが増し、相手を敬っている印象を与える事が出来ます。取引先から送付された見積書と打ち合わせの日程確認メールに対する返信メールを例文に、2つの違いを比較してみましょう。

「オッケーです」のままの場合

○○株式会社 ○○様 いつもお世話になっております。株式会社○○の○○です。 先日送付して頂きました見積書の件ですが、内容はそれでオッケーです。 また、工事の打ち合わせについてですが、○月○日○時でオッケーです。 以上、よろしくお願い致します。

敬語に言い換えた場合

○○株式会社 ○○様 いつもお世話になっております。株式会社○○の○○です。 先日ご送付頂きました見積書の件ですが、内容を確認させて頂きました。○○様がご提示しました内容で問題はありませんので、見積書記載の内容で進めて頂きますようよろしくお願い致します。 また、先日メールにて工事の打ち合わせ日時を○月○日の○時からとご連絡を頂きました。ご提示頂きました日時で承知致しました。 それではよろしくお願い致します。

ビジネスシーンでははっきりとした表現を

いかがでしたでしょうか。 「オッケーです」はどのような場面でも使える言葉である反面、くだけた感じの言葉かつハッキリしない言葉であるとも言えます。家族や仲間内で使う分にはとても便利で相手も嬉しい気分になる言葉でありますが、ビジネスシーンにおいてはそれがかえって軽くなってしまい、相手に失礼な印象を与えてしまうため適さないでしょう。 ビジネスでは具体的な意見や意思が問われます。その問いに答えるためには、オールマイティに使える言葉よりも明確な重みのある言葉のチョイスが必要となってきます。 「オッケーです」は便利な言葉であるが故に、普段多用している方も多いかもしれません。しかし、ビジネス上ではオッケーですを使わないよう、言葉遣いは常に意識をしていきましょう。

初回公開日:2017年03月28日

記載されている内容は2017年03月28日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

関連タグ

アクセスランキング