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「お間違いないでしょうか」の意味と正しい使い方・敬語表現

更新日:2024年11月18日

敬語表現

間違いがないのかを確認するときに使う言葉の1つである「お間違いないでしょうか」。実は正しい敬語表現ではありません。ではビジネスシーンで「お間違いないでしょうか」を使う際の正しい表現は?そもそも正しい日本語なのか。本稿ではそれらについて書いてみました。

~でよろしいでしょうか、という言い方をするのが正しい言い方の1つ。こちらのほうがすっきり見えますし、印象もよく丁寧に見えますよ。ただし、こちらの言葉を使う際に気を付ける点があります。それは「よろしかったでしょうか」等の言い回しです。 アルバイト等でもこちらを使うことがありますが、これらも間違いです。バイトであろうが、社会人であろうが、しっかりと「よろしいでしょうか」という言い方をしましょう。

先ほどの指示は~と解釈しましたが間違いないでしょうか

基本的には「よろしいでしょうか」と同じ使い方をします。どちらを使っても問題はなさそうですが、個人的にはよろしいでしょうか、のほうが丁寧に見えますし、スマートな言い方に感じます。

「バイト敬語」に注意

ここまでで「お間違いないでしょうか」の正しい言葉遣い、例文を見てきましたが、この間違いを起こしやすい原因の1つとして考えられるのはアルバイト経験にもあるのではないかと感じます。 上記したように、自分自身もアルバイトで正しい言葉遣いのできる社員さんに指摘されるまでは「お間違いないでしょうか」が正しいものだと認識していましたし、ファストフード等に行った際にもこういった言葉遣いを耳にします。 お間違いないでしょうかの他にもこういった「バイト敬語」と呼ばれるような、社会人としてはまちがっている敬語があるのではないかと思い、まとめてみました。

よろしかったでしょうか

よろしいでしょうか、の正しい例文を紹介した際にも触れましたが、「よろしかったでしょうか」は間違いです。 「よろしかった」は過去形になっていますので、現在のことを確認する際には間違いです。間違いを確認する際にも似たような間違いを起こしがちですので、気を付けたいです。

×)ご注文は和風パスタでよろしかったでしょうか? ○)ご注文は和風パスタでよろしいでしょうか? お客さまの目の前で、今スグに確認したいことを「よろしかったでしょうか」と過去形にするのは間違い。

~からお預かりします。

こちらの間違いもよく耳にします。私も接客業をしていた時に指摘されたのですが、1万円だけを預かるのに「から」を付けてしまうのは他にも何か預かるような言い回しになってしまう、と言われたことがありました。 確かに、他にあずかるものがないのに「から」を付けるのはおかしい表現ですよ。また、お釣りが出でないお会計での「お預かりします」はおかしいとも言われたことがありました。 「返すものがないのだから、お預かりはおかしいので、頂戴しますと言いなさい」といった指摘でした。こちらも理に適っていて、正しい言葉遣いだと感じました。

×)1万円からお預かりします。 ○)1万円をお預かりいたします。 金額に「○○円から」をつけるのも×。「○○円をお預かりします」が正しい表現。これはよくやりがちなので要注意

お名前様を頂戴できますか

いわゆる過剰敬語といわれる丁寧語のつけ過ぎの表現です。お名前様を頂戴、というのはもうなにがなんだかわかりません。 「頂戴する」も謙譲語ですので、間違いです。丁寧に表現をしたい場合は恐れ入りますが、をつけるのが正しい言葉遣いだということがわかりました。

×)お名前様を頂戴できますか? ○)恐れ入りますがお名前をお伺いしてもよろしいでしょうか? 「お名前」に「様」をつけるのは、丁寧語がふたつ重なる“過剰敬語”となりNG。また、「頂戴する」は、「もらう」の謙譲語。「聞く」の謙譲語である「お伺いする」を使うのが正しい。また、お願いごとの前には「恐れ入りますが」と前置きをすると丁寧になる。

お間違いないでしょうかは間違い。お間違いないでしょうかは多用しない

お間違いないでしょうか、のように言葉の頭に「お」を付ければとりあえず丁寧な表現に見える、なるといったことを思いがちですが、そんなことはありませんでした。 「お」を付けるだけで言葉の意味がまったく違ったものになり、失礼な言葉になってしまうこともあるので、しっかりと意味を調べてから使うべきだということがわかりました。 これから社会人になり、アルバイトから正式な社員になる方も多くいらっしゃると思います。上記で説明したようなバイト敬語に注意して、しっかりとした社会人としてビジネスシーンで言葉の間違いのないようにふるまえるように頑張りましょう。

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初回公開日:2017年03月28日

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