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お先に失礼しますとお疲れ様でしたの使い分け|正しい返事の仕方

更新日:2025年03月05日

言葉の違い

「お先に失礼します」「お疲れ様でした」を皆さんはどう使い分けていますか?目上の人にどう言えばいいかなどは少し考えてしまいますよね。普段何気なく「お先に失礼します」「お疲れ様でした」を使い分けている人も今一度、深く考えてみましょう。

これも「お先に失礼します」の直訳では、ネイティブには少々響きがおかしい表現になります。韓国語では、 먼저 가보겠습니다 (モンジョ カボゲッスムニダ) が「お先に失礼します」と同じ意味で使われます。 この文章自体を直訳すると、「お先に行ってみます」となりますが、この表現が「お先に失礼します」に相当する文化だと理解しましょう。 同期などに挨拶する時には、もう少し柔らかい表現で、 먼저 가 볼게요 (モンジョ カボルケヨ) と言います。 日本と同じように、背中を向ける前にお辞儀をしながら言うのが礼儀正しい言い方です。

「お先に失礼します」の中国語表現

中国語の表現も、直訳ではありません。 我 先 走 了 。(wǒ  xiān  zǒu  le. ウォ シエン ゾウ ラ) 直訳では「私は先に行きます。」ですが、これが「お先に失礼します」に相当する表現になります。カタカナで音を表現していますが、ちゃんとピンイン読みをしないと通じませんので、ご注意を。

正しい返事の仕方

「お先に失礼します」の返答

先ほども述べましたが、「お先に失礼します」に対する返答は、相手の立場に関係なく「お疲れ様でした」を使う会社・職場が一般的です。一部では、上司に対して「お疲れ様でした」は間違いであるとの指摘もありますが、言葉は常に変化していますので、おかれた環境での使われ方に添っていいでしょう。 目下の人に対しては、「ご苦労様でした」ということもありますし、間違いではありません。 「お疲れ様」は上下関係に関係なくすべての人に対して使え、「ご苦労様」は目上の人が目下の人に対して使うものです。

「お疲れ様でした」以外の返答

実際のところ、「お先に失礼します」に対する返答としての「お疲れ様でした」に替わる表現は、なかなか難しいところです。「お気をつけて」を使うという人もいます。間違いではありませんが、状況や挨拶をしあっている人の立場によっては、違和感を持つこともあるかも知れません。 中には、「失礼します」に「失礼します」で返す人もいるようですが、これは日本語として間違っているとの意見が多数です。どうしても「お疲れ様でした」以外の返答がしたいのでれば、状況があえば「お気をつけて」が無難ではないでしょうか。

退社の挨拶は「お先に失礼します」返答は「お疲れさまでした」「お気をつけて」

しっかりと挨拶をするのは、ビジネスパーソンとしてというよりも、人として常識といえるでしょう。会社・職場での挨拶は、社会の通例に則りながら、会社・職場での通例に従うことも大切です。 一般的な退社の挨拶と返答は、「お先に失礼します」→「お疲れ様でした」です。 表現やタイミング、声の大きさなど周りへの配慮を忘れると、せっかく挨拶をしているにもかかわらず、してないのと同じ、またはさらに印象を下げてしまう危険も。 人として、ビジネスパーソンとして、しっかりと間違いのない挨拶を心がけましょう。

初回公開日:2017年03月29日

記載されている内容は2017年03月29日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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