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「貴職」の意味と使い方・例文|貴職/貴殿/貴台の違いと使い分け

更新日:2024年02月20日

言葉の意味・例文

学生の頃にはほとんど耳にすることのなかった「貴職」という言葉。ビジネスメールや書類、手紙ででてくるけど使い分ける意味は?貴殿、貴台との違いって?貴職員・貴職下っていったい何?正しい使い方や使う際の注意やマナーを本稿ではまとめてみました。

貴殿とは

二人称の人代名詞。男性が目上または同等の男性に対して用いる表現方法です。もちろん、「あなた」という意味もあります。ですがこれも書き言葉の一種であり、話し言葉として使うことはほとんどありません。現代では男性だけではなく、目上の女性にも用いることがあります。 ですが、貴殿の「殿」の字には男性という意味もあります。それもあり、目上の方であろうと女性の方に使うのは失礼だ、不快だと思われる場合がありますので、使う相手には気を付けて用いらなければなりませんね。

貴台とは

相手を敬い、その家屋敷を指す場合に用いる言葉。二人称の人代名詞であり、相手を敬う際に使う語。主に男性に対して用いる表現です。基本的には貴殿と変わりはありませんが、貴殿よりも丁寧な表現として貴殿ではなく貴台が用いられる場合もあります。 また、こちらも書き言葉であり、話し言葉ではありませんので注意する必要があります。 また、貴殿と同じく同じ立場にある男性や目上の男性に対して用いる場合がほとんどですので、目上の女性に使う際には注意が必要です。

基本的には文章に用いるが、相手によって選ぶ必要がある

というわけで、貴職に続き「貴社」、「貴殿」、「貴台」の意味や使い方についてまとめてみました。この4つの言葉は基本的には書き言葉であり、話し言葉ではない人代名詞である。というのが共通している部分でしたね。ただし、「貴殿」、「貴台」の言葉には男性に対して用いるというのが正しい使い方だということがわかりました。ビジネスで用いる言葉ですし、相手に失礼のないようにしっかりと使い分ける必要があります。 また、上記したように「貴職」という言葉は公務員に対して用いるのが正しいようなので民間企業では「貴社」または「御社」という言葉を使うのが正しい事がわかりました。

では貴職員・貴職下とは?

二人称の人代名詞には似たような使い方、意味のある言葉があることを説明してきましたが、「貴職」という言葉にはさらに「貴職員」、「貴職下」というような言葉もあります。これらの意味は貴職とどう違うのでしょうか。その意味をまとめてみました。

貴職員とは

あなたのところの職員、などの使われ方をする表現です。貴職では目上の方または対等な方に対して用いていましたが、貴職員では目上の方だけではなく、部下に当たる職員に対しても用いります。

貴職下とは

こちらも貴職員と同じような用いり方をするようで、目下の職員、相手の部下を指す表現方法になっています。貴職員よりかは貴職下のほうが強く強調してるような印象を受けます。 また、「貴下職員」という用いり方をする場合もあり、こちらだと貴所属の職員を省略したような言い方になっており、より伝わりやすさを感じるでしょう。

対等な方・または部下を対象にした使い方が主

貴職では主に目上の方や対等な方を指す場合に用いることが主でしたが、こちらはその部下にあたる方や、所属している社員を対象にしたものでした。貴職が二人称での人代名詞なら、貴職員、貴職下は三人称での人代名詞という感じでしょうか。 どちらにせよ、公務員に対して用いる言葉ですので民間企業ではあまり使うものではないことがわかりましたでしょう。

正しい使い方は

結局、正しい「貴職」の使い方はなんだったのか、という話ですが、公務員相手へのビジネスメールや書簡に使うことが主だということが分かりました。 公務員相手でも御社でいいですよ、と言ってくれるところもありますが、基本的には知り合いといえる立場にない場合は「貴職」という言葉で相手を指すときに使うというのが正しい表現方法です。 あまり使う機会のない言葉のように感じますが、実際に使っていそうな例文を出してみました。

「貴職」を使った例文

・貴職のご尽力の賜物と感謝しています。 ・貴職にはますます御清栄のこととお喜び申し上げます。 ・貴職のご活躍をお祈り申し上げます。 といったような、普段「貴社、御社」などに対して使っているようなビジネスメールや書簡と同じ用法で使っていくものだということがわかりましたね。

しっかり貴職の使い方を覚えておこう!

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初回公開日:2017年03月27日

記載されている内容は2017年03月27日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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