IT人材のためのキャリアライフスタイルマガジン

官僚制の特徴・メリットとデメリット|官僚制の具体例と働き方

更新日:2020年06月11日

ビジネスマナー

官僚制や官僚制組織は多くの会社や団体で用いられてる組織制度です。官僚制組織は近年、批判を多く浴びていますが、官僚制を使って組織を構築しているところはまだまだ多いといえます。官僚制や官僚制組織にはどんなメリットやデメリットがあるのでしょう?

官僚制とは何か?

官僚制とは大きな組織、集団を管理、支配するシステム。合理的・合法的権威を基礎におき、安定性を確立した組織作りを指します。軍隊が走りと言われ、大企業の組織も官僚制に基づいているところが多く、近代は官僚制組織は国家、産業資本主義でも取り入れている制度になります。

官僚制の特徴として「組織の標準化がされ、抽象的・一般的な規則に基づいて職務が遂行される 」「組織の階層性と権限のヒエラルキーが明確になっている 」「支配者も服従者も非人格的な秩序に服従し,制定された規則の範囲内で命令と服従がなされる」といった特徴があります。

官僚制組織とは何か?

官僚制組織を提唱したのはドイツの社会学者マックス・ヴェーバーです。ヴェーバーは組織や社会の支配には「命令を聞くことが得なので従うという損得勘定に基づく支配」と「命令権力と服従義務による支配。従うことが当然だという態度」の二つを提示しました。

ヴェーバーは権威による支配の方が安定的に支配できるとし、安定的な支配を行うためには「権威に対する正当性」が必要であると論じました。官僚制は、合理的に定められた規則による正統性に基づく権威を基礎に置くことが求められるとしています。

官僚制の特徴

ヴェーバーは服従の動機を「伝統的支配」「カリスマ的支配」「合法的支配」の3つに分けました。その中で「合法的支配」だけが合理的な性質を持ち、純粋な理念型が「官僚制」であると述べたのです。「合法的支配」とは「法による支配」です。

正規の手続で制定された規則の合法性への信仰と法の順守が貫徹されます。支配者も法によって拘束され、規則の適用に予測・計算可能性を確保し、支配に合理的な性質を与えます。組織管理での官僚制は、すべての意思決定と行為が制定された規則に基づく支配・管理システムといえます。

ヴェーバーは官僚制の持つ理念的な特徴として、以下を挙げています。 1.法律で明確に規定された権限の原則 2.トップダウンのヒエラルキーの原則 3.職業と個人生活の分離の原則(職住分離や公私混同の禁止) 4.文書主義(書面必須)による事務処理の原則

5.専門的な技能・訓練の原則 6.フルタイム労働の職務専念(副業禁止・癒着禁止)の原則 7.権威的な職務遂行のための法律・規則・技能の習得や活用の原則 これらは現在の行政や大企業でも取り入れてるものも多く、現代社会においても根強く残っています。

官僚制のメリット

組織として、安定的に支配できるというのがあります。規則に基づいて組織が運営されるので、行動方針も明確。方針に沿って効率的に業務を遂行できるのです。また組織にはノウハウが蓄積されるので、方針が明確だからノウハウを使って効率的に動けるのもメリットでしょう。

一度命令が下されれば末端にまで素早く伝わり、正確に命令が実行されるというのもメリットとして挙げられます。これはトップが正しい判断を下せば、環境の変化に適応して、組織がスピーディーな行動をすることもできるのです。トップダウン型組織はこれに当てはまります。

また規則に従って組織のメンバーが行動するので、相互に整合的な行動をとり、重複した行動などの無駄が省かれます。職務が明確に規定されていれば、組織メンバー間の対立も起きず、互いの分野を犯すことなく自分の専門内での業務に専念するので、成果を上げやすい環境になります。

次のページ:官僚制のデメリット
初回公開日:2017年03月21日

記載されている内容は2017年03月21日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

関連タグ

アクセスランキング