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更新日:2024年09月19日
手紙を出す時、封を閉じた後ちゃんと〆マークを書いていますか?正しい書き方を知っていますか?現在はそもそも手紙を書く人も少ないと思いますが、ビジネスシーンではまだまだ資料や招待状などを送付する機会があります。今回は〆マークの書き方に注目してまとめました。
〆は一見記号に見えるかもしれませんが、実はれっきとした漢字でご存知のとおり“しめ”と読みます。また、漢字なのですが国字と呼ばれる中国以外で作られた漢字のひとつで、訓読みしかありません。
はっきりとした由来が分かっていないらしく、 “占う”という意味である“卜”を崩して占ってしめるの意味 (参考:漢字の正しい書き順(筆順)) “封”という文字の略字の略字 (参考:書翰文研究 中川静 1905年) などの説があるそうです。なぜ“しめ”と読むのかについてもはっきりとしたことは分かっていないようです。
読みどおり“しめ”という意味で使われます。 ・帳簿の〆をする。 ・飲み会の〆はラーメンで決まりだ。 などなど話し言葉としてはよく使っているものですね。 一般名詞としては ・〆切り(締切) ・〆鯖(しめさば) ・瀬〆漆(漆の木から掻き取ったままの漆) など“しめ”と読む漢字の代わりに使われることがあります。 また苗字として〆を含む場合もあり ・〆木 ・甲〆 など〆を含む苗字はいくつかあるようです。 地名などにも〆を使ったものがあり ・〆ノ木(岩手県一関市花泉町花泉) ・鹿原糸〆(宮城県黒川郡大和町吉田) など地名などにも〆を含むものはいくつかあります。 単位として〆を使う場合もあり、和紙2000枚の束を1〆などと数えますが、その他にも、束になったものを数えるときに使う場合もあり、人によっては包装紙に包まれたコピー用紙の束を〆と数えたりする方もいます。 (参考:数え方単位辞典)
封筒のなどの中に何かを包んだ物の合わせ目などに“〆”が書かれている場合があります。 これは“封字”と呼ばれる物で書き方や使う字などに色々なマナーがありますが、大切なもの入れた封筒が、途中で開封されないように、また未開封であることを明示的にするために用いられます。間違えて“×”マークやカタカナの“メ”ではありません。“〆”漢字のしめです。
元々は古代中国で使われた封泥というもので、泥に印を押し乾かしたものでした。これは、開封すると容易に崩れてしまうので未開封であることを証明するために用いられたそうです。 ヨーロッパでは封字ではなく、封蝋(シーリングスタンプ)という、溶かした蝋に厚いうちに印のようなものを押し付けて固めたものが用いられています。これも同様に開封すると容易に崩れてしまうため、手紙の封としても使われていましたが、その他にもボトルの封や署名の押印としても使われていました。現在でも用いられることが有ります。
封筒が未開封であることを明示的にするために書くものなので、封筒を閉じたときに糊付けした紙の合わさっている部分に書きます。また横書きの封筒では省略してもよいとされています。 注意すべきは洋国外宛のもので、“〆”では無く“×”マークに見えてしまう場合が有るため、 悪い印象を与えてしまうため書かないほうが良いでしょう。より厳密に封じたことを明示的にしたい場合には、糊付けして封じた部分に加え、元々糊付けされている下の部分と中央の部分の紙の合わせ目、さらに封筒のふちなどにも、書かれる場合があります。
記載されている内容は2017年03月30日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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