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彫金師の年収と仕事内容|彫金師になるにはどうすればいいの?

更新日:2024年01月25日

職種研究

「彫金師」聞きなれない言葉かもしれませんが、私たちの身近にあるアクセサリーや調度品などの装飾を施す職人。広く金属で物を作り出す専門職です。そんな「彫金師」になるためには?仕事内容や、給与・年収についてご紹介したいと思います。

専門学校で「彫金」を学ぶには・・・

専門学校で「彫金」の技術を学ぶ場合は、「彫金」コースなどがある専門学校に入学します。専門学校なので最初から彫金の技術を習得することができます。彫金に関連する金属加工の技術なども、自分の習得したい技術を自分で選択し学ぶことができるところが一般的です。通信制度により学習を進めることができる場合もあります。しかし、全般的な知識を習得できる反面、彫金技術などの習得に掛ける時間が少ない場合もあるのでカリキュラムの確認が必要と言えます。 その後の進路は、専門学校のサポートや進路相談を受けながら就職先を決めることができます。

スクールや教室で「彫金」を学ぶには

スクールや教室で彫金を学ぶ場合は、彫金教室や講座を受講する。一般的に少人数で学べるところが多く、じっくりと彫金技術を深く学べるところや、習い事感覚で週一日など気軽に受講できるところがあります。自分のペースで学べ、彫金に気軽に挑戦する足掛かりとしても良いのではないでしょうか。 彫金教室と名乗っているところでも、技術のない彫金師が教えている教室も存在するようなので、講師の経験や実績・実際の教室の様子などをしっかりリサーチして通う方が良いようです。

彫金師としての就職先

彫金師としての就職先は、彫金工房や宝石メーカーなどの宝飾業界に就職したり、彫金師のもとにアシスタントとして弟子入りする場合が一般的です。宝飾業界の場合は、彫金師としての募集は少なく、デザインを含めたジュエリー製作全般の求人が多いようです。また、専門の技術を習得した後アクセサリーアーティストとして自ら商品をインターネットで販売する人も増えているようです。

彫金師の給料・年収は

彫金師として就職する場合、正社員、契約社員、アルバイトとそれぞれの雇用形態、雇用先で給与・年収は様々となります。工房などのアルバイトとして時給1,000~1,500円程度、月収10万円程度からスタートする場合が多いようです。正社員は月収20~50万円程度と技術や経験年数により幅があります。 宝飾関係の企業の製作部門に正社員として就職すると初任給は15万円程度とボーナスが支給されます。 10年ほど技術を習得すれば、一人前となり収入も増え、独立や転職などのスキルアップの道も見えてきます。

彫金師の独立・転職などのスキルアップ

彫金師として経験を積み、独立したり転職などのスキルアップを目指すためには、資格取得しておくのも一つの手段です。ジュエリーコーディネーターや宝石鑑定師、伝統工芸士、教員免許が役に立つのではないでしょうか。独立した際、販売士やコミュニケーション能力や様々な語学を習得していれば海外などで彫金師として活躍することもできます。

ジュエリーコーディネーター

ジュエリーの基礎知識(歴史、市場、マテリアル、製造、販売、コーディネートなど)ほか、消費者ニーズに応える能力が必要な資格で、宝飾品の販売製造に携わる場合に有利な資格です。

伝統工芸士

伝統工芸品などを製造する職人の技術・知識を認定する資格で、日本各地にある伝統的工芸品産業の振興をめざして実施されています。伝統的工芸品を製作する職人として認められた人に贈られる称号とも言えます。受験するには、12年以上の経験年数が必要とします。

教員免許

大学で彫金技術を習得すると、工芸員や中学校・高等学校教員(美術・工芸)の免許資格を取得することができる。彫金師としての技術を教員として伝承する際に役に立つ。

奥の深い彫金師の仕事

下積みが長い、「彫金」の道。この10年の下積みを時代に仕事がきつかったり、給与面などで約8割の人が夢をあきらめてしまうという現状もある厳しい世界。そんな、世界で成功され日本伝統の「彫金技術」を伝承されてらっしゃる方々の言葉を紹介します。

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初回公開日:2017年03月22日

記載されている内容は2017年03月22日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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