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間違えやすい「この度とは」|この度の上手な使い方と例文は?

更新日:2024年03月12日

言葉の意味・例文

「この度〜」という言葉を一度は使ったことがありますよね。こちらの言葉はビジネスシーンでの会話や、書類に多く用いられている表現です。正しい使い方のルールも存在しています。今回は、そんな「この度」の使用方法について解説していきます。

会話やスピーチにおけるこの度の例文

この度は「今度」「今回」よりもかしこまった言い方なので、公式の場やスピーチ、冠婚葬祭などでよく用いられます。 •この度は、○○君、××子さん、ご結婚おめでとうございます。 •この度はご愁傷様です。 •この度人事異動により、本社第一営業部へ配属・勤務を命じられました山田太郎です。このような場を設けてくださいまして... •この度はお忙しいところを説明会にご参加いただきまして、誠にありがとうございます。

履歴書のエントリーシートに使えるこの度

就活をしている方は、履歴書を送る際に同封するエントリーシートに「この度」が使えます。 エントリーシートの例 拝啓 ○○の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。 大山大学経済学部経営学科4年の鈴木一郎と申します。 この度、貴社企画部の新卒採用に応募させていただきたく、下記の書類を同封致します。 何卒ご査収くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。                               敬具

履歴書の志望動機に使えるこの度

この度は履歴書の志望動機を書くときにも使用できます。 •ホームページを拝読させていただいて、私が学んできたことを生かせる職場ではないかと感じ、この度御社への志望を決定いたしました。 •この度転職するにあたり、私の20年間の経験と技術を生かせることを第一条件としてきましたが、御社がまさにその職場であると感じられたので志望いたしました。 •この度御社の求人広告を拝見して、私の販売の経験を生かせる仕事である思いましたので応募いたしました。

この度は丁寧でプロフェッショナルな印象を与える言葉

いかがでしょうか?以上が、「この度」の使用方法の紹介です。「この度」という言葉は本来時間的に「今」「現在」から遠くない時点を表す言葉です。 しかし実際は、さほど時間的な意味を重要視しているわけではなく、話を先へ進めるための「かけ声」のような機能を持つ言葉です。類義語の「今度」「今回」と意味は似ていますが、よりフォーマルな言葉なので、文章全体に丁寧な印象やかしこまった印象をつけるのに役立ちます。「今回はお集まりくださいましてありがとうございました。」よりも「この度はお集まりくださいましてありがとうございました。」の方が、集まってくれた人々を重要視している印象になり、感謝の気持ちがより強く伝えられます。 自己紹介をするときも「今度営業部に配属された山田です。」よりも「この度営業部に配属された山田です。」の方が、信頼できる印象になるでしょう。ビジネス用語にはその言葉が意味するところよりも、形式的な部分を重視する言葉がありますが、「この度」もそういった言葉の一つです。文章でも会話でもこの言葉がうまく自然に使えるようになると、社会人としてよりプロフェッショナルな印象を与えることができるでしょう。この言葉を正しく使えるのと使えないのでは大違いですので、覚えておいてきっと損はないかと思います。本記事が少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。

初回公開日:2017年03月15日

記載されている内容は2017年03月15日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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