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上申書の書き方と例文|会社/裁判所/警察へ書く場合

更新日:2024年10月24日

書類の書き方

官公庁等に提出する上申書。上申書は報告から、重大な事柄についてまで様々なシーンで使用することがあります。しかし、あまり書く機会もないため、いざ書くときに慌ててしまうことも。今回は、上申書の書き方や書式の紹介や実際の書き方の例についてご紹介いたします。

上申書の使い方や使うシーンなどをここまでご紹介してきました。 ここからは、上申書のシーン別の書き方例についてご紹介していきます。

警察への上申書を出す場合

警察署長殿 平成29年2月12日、国道○号線にて速度超過違反の件について申し上げます。 制限速度50kmの道路で超過速度違反をしてしまったことを猛省しております。 下記の事由から寛大なる処分をお願いしたく上申いたします。 ・免許取得歴15年 無事故無違反 ゴールド免許 ・見通しが非常に良い道路で他の車両や歩行者がおらず超過速度に築かなかった ・親族の危篤で病院に向かっており一刻を争っていた

このように、速度違反をしたことについてはきちんと認めて、そこから寛大なる処分に対する理由を説明していくことがポイントです。 ここで大切なのは、速度違反をしたことに対する理由について嘘の申し出はしてはいけないということです。 ついつい、速度違反の減刑を望み、嘘の理由を上申書に記載して情に訴えたくなりますが、それは虚偽報告でありあなたの、立場を更に悪くしてしまう可能性もあります。 そのため、速度違反についての理由と反省の意を書くことが大切です。

裁判所や法務局にたいして上申書を出す場合

裁判所長殿 この度、被相続人である 故サンプル太郎所有名義の後記物件について、相続を原因とする所有権移転登記の申請をいたします。物件登記簿上の住所では、 故サンプル太郎の死亡時の住所の変遷を証明できる資料等が存在しません。そのため、物件登記簿上の所有権登記名義人 テンプレ一郎 と 故サンプル太郎 との同一性についての証明を行うことができません。 しかしながら、物件登記簿上の所有権登記名義人テンプレ一郎 は、被相続人 故サンプル太郎 本人に間違いありません。 また、本登記が受理されることにより、その権利関係に関して今後どのような紛争も生じないことを確約し、決して裁判所にはご迷惑をおかけいたしません。つきましては、本登記申請を受理していただきたく、ここに上申いたします。

このように、裁判所や法務局などに提出する上申書は、特に要点を簡潔に説明をしていくことと、今後この変更などによって法律上の紛争を起こさないことを確約するような文言をつけておくことが大切です。 また、この文章の下に変更事項などを書くことや、必要であれば別添で資料などをつけることもお勧めします。

部下の昇進に対する上申書の書き方例

人事部長殿 拝啓 益々ご清祥のことお喜び申し上げます。 日頃は常にご支援を賜っており、誠にありがたくそして厚く御礼を申し上げます。 さて、早速ではございますが、本状にて私の部下サンプル太郎の昇格について上申申し上げます。 彼は、当社で12年間勤務しており、現在私が最も信頼している部下で、業務においても私の右腕となって活躍しております。 その中で、彼は年内を目途に九州にて新事業を開始していくのに際して、そこでは責任者として活動をしてほしいと考えております。 つきましては、今回所信を推薦したく考えております。ぜひともご検討ください。 末筆ながら、ご高配賜りますようお願い申し上げます。 敬白

このように、部下を昇進させるための上申書は、本人があなたにとってどのような存在であるのかそして、今後どのようなキャリアを歩んでいってほしいのかについて、記して行くことが大切です。 部下の昇進などの人事系の上申書については、詳細に書く必要はありません。 どちらかと言えば、推薦状に近い書類であるため、あなたがその部下の能力や業績が昇格に相応なものであるということが伝わればよいです。 しかし、新部署の設立や新たな備品の購入などの際に行う上申書については、違う雰囲気の上申書になります。 これらの上申書に盛り込む事項としては、新部署の設立が必要な理由やその部署を設立された場合の今後の効果。そして、それに伴う必要人員などを書く必要があります。 また、備品についてもなぜそれが必要なのか、そして予算についてなどを記す櫃世があります。

ビジネスで使う上申書と官公庁への上申書は雰囲気が違う

今回は官公庁やビジネスで使う上申書についてみてきました。 使い方や用途など様々で、典型的な書式はあれども、決まった書式などはありません。 ビジネスで使う上申書は、人事関係ならば推薦状などに近い形式の上申書が多く、あなたが部下の昇格や昇進について書くことが多いです。そのため、部下がどのような人間で昇進に値するのかについて書くことが大切です。 また、備品や部署の新設などの上申書は稟議書に近く、経緯や効果や予算などについて詳細に書く必要があります。 官公庁への上申書は、ビジネスで使う人事関係の上申書と少し似ており、何を如何してほしいのか、そしてその理由について、簡潔にわかりやすく説明をしていくことが必要です。 例えば、交通違反であればそのことの反省とその違反の理由についての説明などを簡潔に行うことが大切です。

初回公開日:2017年02月27日

記載されている内容は2017年02月27日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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