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「ご足労」の敬語としての使い方は?言い換え表現や注意点なども解説

更新日:2024年11月05日

言葉の意味・例文

「ご足労」という敬語の意味を知っていますか?この記事では、ビジネスシーンでよく耳にする「ご足労」という敬語の使い方と使うときの注意点を紹介しています。正しい使い方をマスターし、日々のコミュニケーションの参考にしてください。

お手間

手間とは、労力や時間などを意味し、「お手間をおかけしました」や「お手間を取らせてしまい恐縮です」などと使われます。 「ご足労」は、相手に出向いてもらったことへの申し訳なさや感謝を伝える表現です。それに対して「お手間」は、相手が使ってくれた時間や労力についての感謝を伝えるときなどに使われます。 「お手間」という言い回しは、「お手数」とは異なり、労力やかかった時間の大小にかかわらず使うことができます。 相手に迷惑をかけ、申し訳なく思う気持ちを伝えたいときなどに、クッション言葉として使うのもおすすめです。

ご出席

「ご出席いただく」や「ご出席くださる」も、普段よく耳にする表現です。イベントへの出席をお願いするときや出席のお礼を述べるときなど、ビジネスシーン以外でも幅広く使うことができます。 「ご出席いただく」と「ご出席くださる」はどちらも丁寧な表現で、意味にもほとんど違いがありません。使い分ける必要はありませんが、お礼のときに「いただく」、お願いをするときに「くださる」を使う傾向があります。どちらの場面で使っても、敬語としては誤りではありません。

おいで

「おいで」は、「お越し」や「お運び」にくらべ、それほど改まった場面でなくとも日常的に使われている表現です。 「こちらにおいでとは存じませんでした」と相手を敬って使われるほか、「こっちへおいで」などのように、身近な人へ親しみを込めていう場面にも使われます。 「ご足労」の言い換えで使う場合は、「おいでいただき、ありがとうございます」のように使いましょう。

ご面倒かと存じますが

「ご面倒かと存じますが」も、ビジネスでよく耳にする敬語表現で、相手に何かを依頼する際に使われます。相手に面倒をかけることに配慮した表現で、自分をへりくだることで控えめな印象を与えます。 「ご面倒かと存じますが、よろしくお願いします」というように、事前のやり取りのなかで使いましょう。 「ご面倒かと存じますが」には、足を運ぶという意味はありませんが、出向いてもらうことへの配慮をしたいときに、言い換えできる表現です。

「ご足労」の英語表現

ご足労を英語表現したい場合は、「~をありがとう」という意味の「thank you for~」を使います。 例としては、「Thank you for taking your time to visit us.」や「Thank you for your trouble to visit us.」などが挙げられます。 日本語訳は、「忙しいところ、ご足労いただきありがとうございます」のような意味になります。2つ目に挙げた例の「trouble」は、「面倒」という意味があり、相手方に面倒をかけてしまったことに対する感謝やお詫びを伝える表現です。

「ご足労」を場面に応じて正しく使えるようになろう

「ご足労」は、わざわざ出向いてくれた相手への感謝を伝える表現です。自分がお世話になった人への配慮や気遣いを示すことができます。 決まった言い回しを何となく使うのではなく、正しい意味を理解して使うことで、相手により丁寧に感謝を伝えられるようになります。 相手に対する感謝と配慮を込めて、その場面に応じた「ご足労」をスムーズに使いこなせるようにしましょう。

初回公開日:2016年11月11日

記載されている内容は2016年11月11日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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