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「ご足労」の敬語としての使い方は?言い換え表現や注意点なども解説

更新日:2023年12月05日

言葉の意味・例文

「ご足労」という敬語の意味を知っていますか?この記事では、ビジネスシーンでよく耳にする「ご足労」という敬語の使い方と使うときの注意点を紹介しています。正しい使い方をマスターし、日々のコミュニケーションの参考にしてください。

社内の人には使わない

原則として、「ご足労」という表現は、取引先や顧客などの社外の人に向けて使うのが一般的です。自分にとって目上の上司や先輩であっても、社内の人である場合は、別の言葉に置き換えて感謝を伝えるようにしましょう。 「お忙しいところ、お越しいただきありがとうございます」などのシンプルな表現に言い換えると、丁寧な言葉で感謝の気持ちを伝えることができます。

使うタイミングに注意が必要

「ご足労」を使うタイミングは、基本的には日常的に会う頻度が少ない相手が対象となります。例えば、定期的に来社予定のある相手に対しては、わざわざ「ご足労」という表現を使う必要はないでしょう。 また、こちらに出向く理由が相手方にある場合は、「ご足労」を使うと嫌味を言ったととられかねません。使うタイミングを誤ると、相手に不快感を与える場合もあるので注意が必要です。

「ご足労様です」は使わない

ご足労を使う際に、誤用されやすいのが「ご足労様です」という表現です。これは間違った表現ですので、使わないようにしましょう。間違った敬語を使ってしまうと、相手に失礼な印象を与えてしまう可能性もあります。 また、ビジネスシーンでよく使われる「ご苦労様です」も、目下の者から目上の方に使うと失礼にあたるので、合わせて覚えておきましょう。

オンラインでは使わない

「ご足労」は、実際に訪問してきた相手に、足を運んでもらったことへの感謝を伝える言葉です。このため、オンラインで行う会議の挨拶には、ふさわしくありません。 オンライン会議などでは、「お忙しいところ、お集まりいただきありがとうございます」などの、定番とされている挨拶を使いましょう。

「ご足労」の言い換え表現

「ご足労」は、相手に来てもらうことを表す表現ですので、ある程度限定された場面で使われます。「ご足労」を使ってよいか迷ったときに言い換えができる、ほかの敬語表現もあわせて覚えておきましょう。ここで、いくつかの例を紹介します。

お越し

「お越し」は、来ることや行くことの意味がある尊敬語です。あとに紹介する「お運び」と「おいで」も、これとよく似た表現で使われます。 来ていただいたことに対する感謝の気持ちを表す言葉として、一般的に使われる表現です。「はるばる」や「わざわざ」をつけて感謝の気持ちを強調することで、「ご足労」と同じような意味で使うことができます。 「お忙しいなか、わざわざお越しいただきありがとうございます」のように言い換えて使いましょう。

お運び

「お運び」も「お越し」とほぼ同様の意味で使われる敬語表現です。「お越し」にくらべ、少し改まった印象を相手に与えます。 「わざわざお運びいただいて恐縮です」のように言い換えることができます。また、手前に「足を」をつけて使うことも可能です。 その場合は、「遠いところから足をお運びいただき、ありがとうございました」のように使いましょう。「ご足労」と同様に、わざわざ出向いてくれたことへの感謝を伝えることができます。

お手数

「お手数」には、面倒なことや煩わしいことの意味があります。相手に依頼するときや面倒をかけたときに、謝罪や感謝を伝える場面でよく使われる表現です。 「ご足労」が社内の人に使えないのに対し、「お手数」は社内外の人に使うことができる便利な表現です。 便利な表現であるため、多用してしまいがちですが、あまり面倒がかからない小さなお願いに使うと違和感を感じられることもあるので注意しましょう。

ご来訪

「ご来訪」は、人が訪ねてくることを意味する敬語で、ビジネスにも適した丁寧な表現ですので、目上の人や上司にも使うことができます。 「ご足労」と異なるのは、こちらに出向くことを相手に依頼する際に使用できる点です。依頼する際には、「ご来訪いただきたく存じます」や「ご来訪いただけますと幸いです」など、丁寧に伝えましょう。 ただし、場合によっては少し硬い印象を与えることもあります。そのような場合は、「いらっしゃる」を使い、柔らかい表現にすることもできます。

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初回公開日:2016年11月11日

記載されている内容は2016年11月11日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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