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「格別」の意味と使い方|「別格」との使い分けや英語表現も紹介

更新日:2024年02月18日

言葉の意味・例文

誤用しやすい「格別」の意味と使い方や、「各別」との使い分け、「格別」の英語表現、特別、別格との違いについて、例文(格別のご高配・格別のご配慮・格別のご愛顧・格別のお引き立て)や、セットで知っておきたい言葉をご紹介して行きます。

「この店の料理は格別だ」と「この店の料理は別格だ」という言葉を並べてみると、どのような違いがあるのか見て行きましょう。 前者は「他の店と比べて等級が違うようにおいしい」というニュアンス、後者は「定められている格式にとらわれないくらいおいしい、普通ではないくらいおいしい」というニュアンスを感じられます。 褒め言葉としては、後者の方が上なのではないでしょうか。

「別格」と「特別」の違い

「格別」との違いはご紹介してきましたが、「別格」と「特別」の違いについても見て行きましょう。「別格においしい」「特別においしい」を比べてみます。前者は「格式にとらわれないくらい、普通ではないくらいおいしい」、後者は「例外のようにおいしい」ということになりますね。 どちらも「一般的から外れている」という意味の褒め言葉であり、よく似ていますが、別格は「格式から外れている」、特別は「既存のくくりの中で一つだけ例外」という意味であるからして、褒め言葉としては「周囲とはそもそもの土俵が違う」というニュアンスを持たせることができる「別格においしい」の方が上ではないでしょうか。

「格別」の例文&セットで知っておきたい言葉

格別の〜は、ビジネスでは挨拶などによく使う言葉です。 「格別の○○をありがとうございます」は、お礼を言いたい「○○」の前に「格別の」をつけることで、より相手に感謝の意を示すことができます。「特別の」「別格の」ではなく、「格別の」を使います。 テンプレートのようなものでもありますので、覚えておくとよいでしょう。 ■「格別のご高配」 高配は「こうはい」と読み、気遣いのことを指します。 例:格別のご高配を頂き、ありがとうございます。 気遣ってくれてありがとうございます、のビジネスでの言い方です。 ちなみに、「気遣い」とは失敗しないように気を遣ったり、心配することの意味であり、「配慮」とは似ているようで違うのです。 ■「格別のご配慮」 配慮、は、相手によい結果がくるように心配りをすることです。 気にかけて手を回したり、あれこれ考えたりすることを言います。 例:格別のご配慮を賜り、厚く御礼申し上げます。 心配りをしてくれてありがとうございます、のビジネスシーンでの言い方です。 先方が、こちらに都合がいいようにスケジュールを組んでくれた時などに使います。

■「格別のお引き立て」 お引き立てとは、贔屓にすることです。 主に取引先や、よくいらっしゃるお客様に言う言葉です。 例:平素は格別のお引き立てを賜り、心より御礼申し上げます。 贔屓にしてくれてありがとうございます、の意味です。 ■「格別のご愛顧」 ご愛顧とは「お引き立て」と似たような意味であり、贔屓にすることを言います。 「お引き立て」に置き換えても意味は同じです。 例:平素は格別のご愛顧を賜り、心より御礼申し上げます。 賜る、とは「いただく」の意味です。 ■格別のご厚誼(こうぎ)、またはご高誼(こうぎ) 厚誼、または高誼は、親しいお付き合いがあることの意味です。 例:格別のご厚誼を賜り、ありがとうございます。

ビジネスメールに迷ったら

慣れないビジネスメールに迷ってしまったら、まずは簡単な言葉で文章を書き、そのあとにビジネス文に書き換えてみるとわかりやすそうです。言い回しから入るのではなく、翻訳をします。 ■(いつもひいきにしてくださってありがとうございます。) 平素は格別のお引き立てをいただき、心より御礼申し上げます。 ■(これからも仲良くしてください。よろしくお願いします。) 今後も変わらぬご厚誼を賜りますよう、宜しくお願い致します。 一つのメールの中で同じ言葉が何回も出てこないよう「賜る」を「いただく」に、「ご愛顧」を「お引き立て」に変えたり、文面全体を見て文章のかたさを調節するとよいでしょう。

初回公開日:2017年02月02日

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