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間違いやすい「格別」の意味と使い方・同音異義語|別格との使い分け

初回公開日:2017年02月01日

更新日:2020年03月09日

記載されている内容は2017年02月01日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

言葉の意味

誤用しやすい「格別」の意味と使い方や、「各別」との使い分け、「格別」の英語表現、特別、別格との違いについて、例文(格別のご高配・格別のご配慮・格別のご愛顧・格別のお引き立て)や、セットで知っておきたい言葉をご紹介して行きます。

ビジネスメールでは正しい言葉遣いを

ビジネスメールでは正しい言葉遣いを
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ビジネスメールでは正しい言葉遣いをしたいところですが、日本語には尊敬語、謙譲語、丁寧語があり複雑ですよね。間違った言葉遣いをしていると、それを目にした方が、ご自身の働く会社やお店について「あまり品格が高くないイメージ」を抱いてしまいかねないのです。 正しい言葉遣いでスマートに会話、メールをすることができれば、取引先やお客様に洗練された印象を与えることができるでしょう。緊張で間違えてしまうのなら、近いうちに改善することができそうですが、知らないがゆえに間違えている場合は数年後に気がつくこともあるかもしれません。 情報を収集しておくことであらかじめ防ぐことができるでしょう。

誤用しやすい「格別」の意味と使い方

「格別」は、さまざまな意味のある言葉です。 ■格別=ほかのものと比べて「格」が違うこと この「格」というのは、等級(レベル)や、決まりのことを指します。 よって格別は、「等級が違うようにいいものだと感じる」や「決まりから外れている」という意味なのですね。 ■「格別」は、各々別、それぞれ別に、という意味です。 「各別に包装して下さい」のように使います。 ■〜場合は格別こうしている=他のケースとは変えている、という意味 これは、先ほどご紹介した「決まり(格)から外れている」という意味にあたるのでしょう。 ■格別気にしなかった=特に気にしなかった、という意味

同音異義語(各別)との使い分け

各別と格別は、同じ意味なのです。ですので、「各別のご愛顧」と書いても合っていることになります。 ただ、「格別」が使われることの方が多いため、「各別=格別」と知らない方が見た時に、漢字間違いだと思われてしまう可能性はあるかもしれません。

「格別」の英語表現

「格別」の英語表現
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英語で「格別」を訳するときには、これらの言葉が使われます。 ■especially(特に、特別に) ■exceptional(並外れた) ■particular(特に際立った) 格別のおいしさ、などの場合は「especially」や「exceptional」を、格別なにもなかった、などの場合は「particular」を使うようです。

「特別」とはどう違うの?

特別は、「特殊」と近い意味を持ちます。他のものと明確に区別できるもの、一つだけの例外、というニュアンスの言葉なのです。「特別に許可をします」「特別に大切」などですね。特に優れている、という理由で「特別」なのか、特に異質である、という理由で「特別」なのかは文脈やケースごとに違うのであって、「特別」という言葉字体が「非常に優れている」という意味を持っているわけではないのです。そこが「格別」との違うところです。また、「特別変わったこともなく」という使い方だと、別に、たいして、という意味になります。

「格別おいしい」と「特別おいしい」

それでは、「格別おいしい」と「特別おいしい」では、どういった違いがあるのでしょうか。前者は、「他と比べて等級が違うようにおいしい」というニュアンス、後者は「他のものと明確に区別できるように、例外のようにおいしい」というニュアンスになります。この例に関しては、味の好みは人それぞれですので、何を「例外」と感じるかはその人によるでしょう。思い出の味かもしれませんし、特段その人の好みの味なのかもしれません。よって、個人的な感覚による感想、という印象を受けます。 一方で、「等級」は一般的な優劣を示すものであるため、「格別おいしい」の方が客観性の強い印象を受けます。

「別格」との違いは?

「別格」との違いは?
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「別格」は、定められている格式にとらわれないこと、また、普通ではないこと、という意味を持ちます。 「あの人は別格なのだ」のように、肯定的な意味の場合は「格が違う」と近い意味になります。「格別」との違いは、「別格」は単体で「特に優れている」という意味を持っているわけではないところです。 とはいえ、かなり似ていますよね。

「この店の料理は格別だ」と「この店の料理は別格だ」

「この店の料理は格別だ」と「この店の料理は別格だ」という言葉を並べてみると、どのような違いがあるのか見て行きましょう。 前者は「他の店と比べて等級が違うようにおいしい」というニュアンス、後者は「定められている格式にとらわれないくらいおいしい、普通ではないくらいおいしい」というニュアンスを感じられます。 褒め言葉としては、後者の方が上なのではないでしょうか。

「別格」と「特別」の違い

「格別」との違いはご紹介してきましたが、「別格」と「特別」の違いについても見て行きましょう。「別格においしい」「特別においしい」を比べてみます。前者は「格式にとらわれないくらい、普通ではないくらいおいしい」、後者は「例外のようにおいしい」ということになりますね。 どちらも「一般的から外れている」という意味の褒め言葉であり、よく似ていますが、別格は「格式から外れている」、特別は「既存のくくりの中で一つだけ例外」という意味であるからして、褒め言葉としては「周囲とはそもそもの土俵が違う」というニュアンスを持たせることができる「別格においしい」の方が上ではないでしょうか。

「格別」の例文&セットで知っておきたい言葉

格別の〜は、ビジネスでは挨拶などによく使う言葉です。 「格別の○○をありがとうございます」は、お礼を言いたい「○○」の前に「格別の」をつけることで、より相手に感謝の意を示すことができます。「特別の」「別格の」ではなく、「格別の」を使います。 テンプレートのようなものでもありますので、覚えておくとよいでしょう。 ■「格別のご高配」 高配は「こうはい」と読み、気遣いのことを指します。 例:格別のご高配を頂き、ありがとうございます。 気遣ってくれてありがとうございます、のビジネスでの言い方です。 ちなみに、「気遣い」とは失敗しないように気を遣ったり、心配することの意味であり、「配慮」とは似ているようで違うのです。 ■「格別のご配慮」 配慮、は、相手によい結果がくるように心配りをすることです。 気にかけて手を回したり、あれこれ考えたりすることを言います。 例:格別のご配慮を賜り、厚く御礼申し上げます。 心配りをしてくれてありがとうございます、のビジネスシーンでの言い方です。 先方が、こちらに都合がいいようにスケジュールを組んでくれた時などに使います。

■「格別のお引き立て」 お引き立てとは、贔屓にすることです。 主に取引先や、よくいらっしゃるお客様に言う言葉です。 例:平素は格別のお引き立てを賜り、心より御礼申し上げます。 贔屓にしてくれてありがとうございます、の意味です。 ■「格別のご愛顧」 ご愛顧とは「お引き立て」と似たような意味であり、贔屓にすることを言います。 「お引き立て」に置き換えても意味は同じです。 例:平素は格別のご愛顧を賜り、心より御礼申し上げます。 賜る、とは「いただく」の意味です。 ■格別のご厚誼(こうぎ)、またはご高誼(こうぎ) 厚誼、または高誼は、親しいお付き合いがあることの意味です。 例:格別のご厚誼を賜り、ありがとうございます。

ビジネスメールに迷ったら

ビジネスメールに迷ったら
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慣れないビジネスメールに迷ってしまったら、まずは簡単な言葉で文章を書き、そのあとにビジネス文に書き換えてみるとわかりやすそうです。言い回しから入るのではなく、翻訳をします。 ■(いつもひいきにしてくださってありがとうございます。) 平素は格別のお引き立てをいただき、心より御礼申し上げます。 ■(これからも仲良くしてください。よろしくお願いします。) 今後も変わらぬご厚誼を賜りますよう、宜しくお願い致します。 一つのメールの中で同じ言葉が何回も出てこないよう「賜る」を「いただく」に、「ご愛顧」を「お引き立て」に変えたり、文面全体を見て文章のかたさを調節するとよいでしょう。

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