IT人材のためのキャリアライフスタイルマガジン

上司や取引先に「わかりました」を伝えるときの敬語表現

更新日:2024年01月21日

敬語表現

社会人なら完璧に使えるようになっておいたい敬語。その中でも、使用頻度が高い「わかりました」の敬語表現をご紹介しています。また、「わかりました」を敬語表現に置き換える際のポイントや注意点などもまとめているので、敬語の勉強にお役立て下さい。

社会人なら覚えておきたい!「わかりました」の敬語表現

社会人として習得しておきたいスキルや技術はたくさんありますが、特に敬語は重要なスキルの1つです。 そもそも、ビジネスシーンの会話は、基本的には敬語でするものとなっていますし、上司や取引先の相手といった目上の人であれば、尚更敬語で話す必要があります。 特に、指示や要望などに対して、「わかりました」と返事をする機会は、日常的に多いと思います。しかし、「わかりました」という表現では、丁寧さに欠ける印象を受けますよね。 そこで、今回は会話などでよく使う「わかりました」の、敬語表現についてご紹介していきます。

「わかりました」は社会人の返答としてNG?

まず始めに、「わかりました」という言葉について考えていきたいと思います。 会話の中で、「わかりました」を使うシーンというと、どのようなものがあるでしょうか? 大抵の場合で、了解の意味を示す返答として使われていると思います。 では、上司の指示やクライアントの要望などに対する返答で、「わかりました」は使えないものなのでしょうか? 結論から言えば、「わかりました」という返答も、決してNGというわけではありません。 ただ、上司やクライアントには、目上の人としてより丁寧に接する必要があります。丁寧さの度合いで考えると、「わかりました」よりも丁寧な敬語はたくさん存在しています。 このような背景から、「わかりました」という返答をビジネスシーンで使うことに問題はないものの、より丁寧な敬語表現を習得しておいた方が良いと言えるでしょう。

「わかりました」の敬語表現【1】:承知致しました。

では、早速「わかりました」の敬語表現をご紹介していきます。 「わかりました」の敬語表現として、特によく使われるのが、「承知致しました」です。 身近な上司や先輩は勿論、取引相手などに使っても失礼ではない敬語なので、「わかりました」と返事をしそうになったら、取り敢えず「承知致しました」に置き換えてみてはいかがでしょうか?

「わかりました」の敬語表現【2】:かしこまりました。

「わかりました」の敬語表現としては、「かしこまりました」もおすすめです。 「かしこまりました」は、上記でご紹介した「承知致しました」よりも更に丁寧な敬語表現だと言われています。 気心が知れた相手に使うには、少々堅苦しいかもしれませんが、より敬意を払いたい相手には、「かしこまりました」を使うのもおすすめですよ。

「わかりました」の敬語表現【3】:承りました。

「承知致しました」「かしこまりました」と比較すると、あまり使われていない言い回しですが、「承りました」もまた、「わかりました」の敬語表現の1つです。 ただ、「承る」は「わかった」とは、意味や使い方が少々異なります。 「goo辞書(※1)」によると、「承る」とは「受ける」の謙譲語。(※1)」「聞く」の謙譲語。謹んで聞く。拝聴する。(※1)」「伝え聞く」の謙譲語。(※1)」「引き受ける意の謙譲語。謹んでお引き受けする。(※1)」となっています。 「わかりました」の敬語表現として使う場合は、4つ目の引き受けるという意味合いが最も適していると考えられます。 しかし、引き受けるということは、相手の指示や要望を受けて、行動に移すことも意味します。 そのため、「わかりました」と同じような感覚で「承りました」を使うと、相手に誤解を与えたり、相手との間にすれ違いが生じたりする可能性があるので、注意する必要があります。

「確かに」を付け加えると、より確実な印象を与えられる

「承りました」を使う際は、「確かに承りました」などと使うことをおすすめします。 「確かに」を付け加えることで、相手は確実性を感じられますし、より丁寧な印象を持つでしょう。 上記でもご紹介したように、「承る」は依頼などを引き受ける際に使われることが多い言葉なので、「確かに」という言葉と一緒に使うことで、相手に安心感を与えることができますよ。

「わかりました」の敬語表現【4】:了承しました。

また、「了承しました」も、「わかりました」の敬語表現として認識されているようです。 しかし、「了承」とはそもそも、「事情をくんで納得すること。承知すること。承諾。(※2)」という意味を持つ言葉です。「わかった」というよりは、「認める」という意味に近い為、少々偉そうな印象を相手に与える可能性も。 「了承」の場合は、「ご了承下さい」などの使い方の方が頻繁ですし、自然です。「了承しました」などは、「わかりました」の敬語表現としては、より適切なものがあるので、無理に「了承しました」を使う必要はないでしょう。

「わかりました」の敬語上限【5】:了解致しました。

「了解致しました」もまた、「わかりました」の敬語表現としてよく聞く言葉だと思います。 しかし、実は「了解致しました」は、正式な敬語ではないという考え方もあり、人によって意味や丁寧さの度合いが異なる場合もあるようです。 中には、「くだけている」「フランク」といった印象を抱いている方のいる為、特に敬意を払いたい相手には、使わない方が良いと言えそうです。 「わかりました」の敬語表現は、他にもたくさんあるので、なるべく「了解しました」は使わないようにした方が良いかもしれません。

「わかりました」の敬語表現【6】:心得ました

次のページ:基本的には「承知致しました」「かしこまりました」を使う
初回公開日:2016年12月09日

記載されている内容は2016年12月09日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

関連タグ

アクセスランキング