スクショ検知だけでは不十分?限界と情報漏洩を防ぐ3つの補完策を解説
1分でわかるこの記事の要約 スクショ検知の限界を理解し、多層防御を構築することが現代のセキュリティでは重要です。 End...
更新日:2026年02月09日
1分でわかるこの記事の要約 SWG(セキュアWebゲートウェイ)は、社内ネットワークからインターネットへ出るすべてのWeb通信を検査・制御する「出口対策」の中核を担うソリューションです。 マルウェア感染の防止、シャドーI […]
目次
まず、SWGがどのようなものなのか、その基本的な仕組みと役割から理解を深めましょう。なぜ今、多くの企業でSWGの必要性が叫ばれているのか、その背景についても触れていきます。
SWG(Secure Web Gateway)とは、その名の通り「安全なWebへの出入り口」として機能する、セキュリティに特化したプロキシサーバーのことです。ユーザーがPCやスマートフォンからインターネット上のWebサイトへアクセスする際に、すべての通信がこのSWGを経由します。
SWGは、すべての通信を一旦受け取り、その中身を詳細に検査します。
検査の結果、問題がなければ目的のWebサイトへ通信を中継します。もしマルウェア感染の恐れや不正なサイトへのアクセスと判断されれば、通信をブロックしてユーザーを保護します。このように、インターネットの「出口」ですべてのWebトラフィックを検査・制御し、Webセキュリティを一元的に確保するのがSWGの基本的な役割です。
SWGの必要性が急速に高まっている背景には、主に3つの大きな環境変化があります。
それでは、SWGを導入することで、具体的にどのような脅威を防ぎ、どのようなセキュリティ対策が実現できるのでしょうか。ここでは代表的な4つの対策について、詳しく解説します。
Webサイトの閲覧やファイルのダウンロードは、マルウェアやランサムウェアの主要な感染経路です。攻撃者は、改ざんした正規サイトや広告、メールのリンクなどを通じて、ユーザーを悪意のあるサイトへ誘導します。
SWGは、以下のような多層的な機能でこれらの脅威からユーザーを保護します。
これらの機能により、ユーザーが気づかないうちに危険なファイルやサイトにアクセスしてしまうリスクを大幅に低減できます。
シャドーITとは、情報システム部門が許可していないクラウドサービス(SaaS)などを、従業員が業務で勝手に利用する状態です。個人契約のストレージに業務ファイルを保存するなどの行為は、情報漏洩やマルウェア感染の温床となります。
SWGは、このシャドーIT問題にも有効です。
情報漏洩は、外部からの攻撃だけでなく、従業員の不注意や内部不正によっても発生します。機密情報を個人のWebメールに送信したり、顧客リストを個人のクラウドストレージにアップロードしたりするケースです。
多くのSWGはDLP(Data Loss Prevention:データ損失防止)機能を備えており、内部からの情報漏洩対策にも貢献します。
あらかじめ「機密情報」「個人情報」などのキーワードやファイル形式をポリシーとして設定しておくことで、該当するデータが外部に送信されようとした際に検知し、ブロックすることが可能です。「特定の部署のみ、指定したクラウドストレージへのアップロードを許可する」といった柔軟な制御も実現できます。
フィッシング詐欺は、正規の企業を装ったメールなどから偽サイトに誘導し、IDやパスワードを盗み出す攻撃です。サイトは巧妙に作られており、従業員の注意喚起だけでは限界があります。
SWGは、最新の脅威情報データベースと連携することで、フィッシングサイトへのアクセスを効果的に遮断します。
SWGの役割をより深く理解するために、プロキシやファイアウォール、CASBといった他のソリューションとの違いを明確にしておきましょう。
SWGはプロキシ技術をベースにしていますが、機能は大きく異なります。
ファイアウォールはネットワークの「関所」として、通信の送信元や宛先IPアドレス、ポート番号などに基づいて通信を制御します。
ファイアウォールはHTTPS通信の通過を許可しますが、その中身がマルウェアかまでは判断できません。SWGはSSLインスペクションでその中身を可視化し、より詳細な脅威対策を実現します。両者は守る層が異なり、相互に補完し合う関係です。
CASB(Cloud Access Security Broker)は、企業が許可しているクラウドサービスの利用を可視化・制御し、セキュリティを強化するソリューションです。
SWGとCASBを連携させることで、インターネットアクセス全般と、認可済みクラウドサービスの利用の両方を安全に保つ、包括的なセキュリティ体制を構築できます。
近年のセキュリティの主流である「ゼロトラスト」という考え方においても、SWGは非常に重要な役割を担います。
ゼロトラストとは、「何も信頼しない(Zero Trust)」を前提とし、すべてのアクセス要求をその都度検証するセキュリティモデルです。社内外を問わずすべてのアクセスを疑うため、ネットワークの境界が曖昧になった現代の働き方に適しています。
ゼロトラストアーキテクチャにおいて、SWGは「出口対策」の要として機能します。ユーザーがどこからアクセスしても(オフィス、自宅、外出先)、すべてのWebアクセスをSWG経由に設定します。
これにより、SWGはすべての通信の検証ポイントとなり、「誰が」「どのデバイスで」「どこへ」「何をしようとしているか」を評価し、ポリシーに基づいてアクセスを制御します。特にクラウド型のSWGは、場所に依存しない一貫したセキュリティポリシーを適用できるため、ゼロトラストの理念と非常に親和性が高いと言えます。
最後に、SWG導入のメリットと、自社に最適な製品を選ぶためのポイントを整理します。
SWG製品は数多く存在するため、選定時には以下のポイントを考慮することが重要です。
ここでは、SWGに関してよく寄せられる質問とその回答をまとめました。
A1: DNSフィルタリングは、Webサイトにアクセスする最初の「名前解決」の段階で不正なドメインへの接続をブロックします。一方、SWGはその後の実際の通信(HTTP/HTTPS)の中身まで検査します。DNSフィルタリングは手軽ですが、SWGのようにファイルの中身をスキャンしたり、詳細なアプリ制御を行ったりはできません。両者を併用することで、より強固な多層防御が実現できます。
A2: はい、非常に有効です。リモートワークでは従業員が社内ネットワークを経由しないため、セキュリティポリシーが適用されにくいという課題があります。クラウド型SWGを導入すれば、PCにエージェントを入れるだけで、場所を問わずオフィス内と同等のセキュリティレベルを確保できます。
A3: 現在、Web通信の大半は暗号化されています。攻撃者はこれを悪用して脅威を隠すため、暗号化通信を復号して中身を検査するSSLインスペクションは不可欠です。注意点として、プライバシーに関わる通信(金融機関など)は検査対象から除外する、性能への影響を考慮して適切なポリシーを設計する、といった配慮が必要です。
SWGは、クラウドとリモートワークが前提となった現代において、Web経由の多様な脅威から企業を守るための不可欠な「出口対策」ソリューションです。マルウェア感染、シャドーIT、情報漏洩、フィッシングサイトなど、その防御範囲は多岐にわたります。
従来の境界型防御の限界が明らかになる中、ゼロトラストの考え方に基づき、全てのWebアクセスを検証・保護するSWGの重要性はますます高まっています。この記事を参考に、ぜひ自社にとって最適なWebセキュリティの実現に向けた検討を始めてみてください。
記載されている内容は2026年02月09日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。
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