CASBでクラウドのデータ持ち出しを止める!Web DLPでSaaS利用を“許可制”にする方法
1分でわかるこの記事の要約 テレワークでのSaaS利用増加に伴い、シャドーITや情報漏洩リスクが深刻化しています。 CA...
更新日:2026年02月09日
1分でわかるこの記事の要約 スクショ検知の限界を理解し、多層防御を構築することが現代のセキュリティでは重要です。 Endpoint DLPはデータ流出経路を包括的に監視・制御し、検知能力を効果的に強化します。 Clipb […]
目次
リモートワークの定着やクラウドサービスの利用拡大に伴い、企業の重要な情報資産が社外のPCで扱われる機会が急増しました。それに伴い、スクリーンショットを使った機密情報の持ち出しという、新たな情報漏洩リスクが深刻化しています。
この課題に対し、多くの企業が「スクショ検知(Screen Capture Detection)」ソリューションの導入を進めています。しかし、スクショ検知さえ導入すれば本当に安心なのでしょうか。実は、このテクノロジーだけでは防ぎきれない「限界」が存在します。
本記事では、スクリーンショットによる情報漏洩対策の重要性から、スクショ検知の基本機能とその限界を解説。さらに、その限界を補う具体的な補完策として、Endpoint DLP、Watermarking(電子透かし)、Clipboard Controlといった技術を「検知」「抑止」「追跡」の3つの観点から組み合わせ、業務を止めない実効性の高いセキュリティ対策を設計する方法を詳しくご紹介します。
働き方の多様化は、私たちに多くのメリットをもたらしましたが、同時に情報セキュリティのあり方を大きく変えました。従来の境界型防御だけでは、巧妙化する内部からの情報漏洩を防ぐことは困難です。
かつて企業の機密情報は、ファイアウォールで守られた社内ネットワークの内側にありました。しかし現在では、自宅や外出先のPCからクラウド上のSaaSにアクセスし、顧客情報や開発情報といった重要データを扱うのが当たり前です。
このような環境では、従業員のPCそのものが情報資産を守る最前線となります。たった一度のスクリーンショット操作が、企業の競争力を揺るがす重大な情報漏洩につながるリスクを常に抱えているのです。
情報漏洩の原因は、外部からのサイバー攻撃だけでなく、従業員による意図的、あるいは偶発的な「内部不正」が大きな割合を占めます。特にスクリーンショットは、誰でも簡単に行えるため、不正利用のハードルが低いのが特徴です。
これらの行為は、データそのものをコピーするわけではないため、従来のファイルアクセス監視では検知が困難でした。
従来のセキュリティ対策は、ネットワークの出入り口やサーバーへのアクセス監視に重点が置かれていました。しかし、スクリーンショットはPCの画面情報を画像として保存する、端末内部で完結する操作です。
そのため、USBメモリの使用禁止や特定のWebサイトへのアップロードブロックといった対策だけでは、画面情報の「撮影」そのものを防げません。この「盲点」を突く形で、情報漏洩が発生するのです。だからこそ、エンドポイント(従業員のPC)上での操作を直接監視する、新たな対策が求められています。
スクリーンショットによる情報漏洩リスクに対応するため、注目されているのが「スクショ検知(Screen Capture Detection)」です。これは、PC上でのスクリーンショット操作を監視し、記録・通知する技術を指します。
スクショ検知ツールは、従業員のPCにインストールされたエージェントを通じて動作します。このエージェントが、OSレベルで「PrintScreen」キーの押下や、特定のショートカットキー(例:Windows + Shift + S)、撮影用アプリの起動といった操作を常時監視します。
操作が検知されると、「いつ」「誰が」「どのPCで」「どのアプリの画面を」撮影したか、といった詳細な操作ログを記録。製品によっては、撮影されたスクリーンショット画像そのものや、前後の操作画面を動画で保存する機能も備わっています。
スクショ検知を導入する最大のメリットは、不正行為の早期発見と抑止効果です。
万が一、機密情報がスクリーンショットで撮影されても、管理者は即座にアラートを受け取り、迅速な調査に着手できます。誰が情報を持ち出したかがログとして明確に残るため、原因究明と被害拡大の防止に繋がります。
また、「スクリーンショット操作はすべて記録されている」と従業員に周知することで、安易な情報持ち出しを躊躇させる心理的な牽制効果が期待でき、内部不正の抑止に非常に有効です。
スクショ検知は、PC画面に表示されるあらゆる情報を検知対象とします。
データがどこに保存されているかに関わらず、画面に表示された時点で監視対象となるのが大きな特徴です。
スクショ検知は非常に有効ですが、決して万能ではありません。このテクノロジーだけに依存すると、思わぬ抜け穴から情報が漏洩する可能性があります。導入前には、その「限界」を正しく理解しておくことが重要です。
最も大きな限界は、PCの画面を直接スマートフォンのカメラなどで撮影する、いわゆる「画面の直撮り」に対応できない点です。スクショ検知はPC内部の操作を監視する技術であり、外部デバイスによる物理的な撮影は検知できません。これではPC上に何のログも残らず、証拠を掴むことは極めて困難になります。
悪意のあるユーザーは、セキュリティ対策の裏をかこうとします。例えば、PCをネットワークから切断したオフライン状態でスクリーンショットを撮り、後で個人のスマホなどから外部に送信する手口です。また、仮想マシン(VM)環境や特殊なキャプチャーツールを使い、検知を回避しようと試みる可能性もゼロではありません。
全てのスクリーンショット操作を監視・記録する設定は、従業員に「常に監視されている」という息苦しさを与えかねません。これが過剰になると、生産性の低下や信頼関係の毀損につながるリスクがあります。
また、業務上正当な理由(マニュアル作成、エラー画面の報告など)で行われたスクリーンショットまでがアラート対象となり、管理者の確認工数を増大させる「誤検知」も問題です。セキュリティと業務継続性のバランスが不可欠です。
スクショ検知の限界を踏まえると、単一のソリューションに頼るのではなく、複数の対策を組み合わせた多層的なアプローチが求められます。情報セキュリティのフレームワークである「検知(Detection)」「抑止(Prevention)」「追跡(Tracking)」の3つの観点から対策を設計することが、実効性を高める鍵です。
この3つのレイヤーを組み合わせることで、抜け穴のない強固なデータ保護体制を構築できます。
スクショ検知の能力をさらに高めるのがEndpoint DLP(Data Loss Prevention)です。Endpoint DLPは、PC上でのデータの動き全般を監視・制御します。機密情報を含むファイルが印刷されたり、USBメモリにコピーされたり、Webメールに添付されたりする操作をブロックできます。
スクショ検知と連携させることで、「機密情報を含む画面のスクショが撮られた後、その画像ファイルを外部に送信しようとする」といった一連の不正な動きを検知・ブロックでき、より高度なリスク管理が実現します。
「抑止」の観点では、不正行為の実行そのものを困難にすることが重要です。ここで有効なのがClipboard Control(クリップボード制御)です。これは、PCのコピー&ペースト機能をきめ細かく制御する技術です。
「特定のアプリから機密データのコピーを禁止する」「許可されていないアプリへのペーストは禁止する」といったポリシー設定により、単純なコピー&ペーストによる情報持ち出しを根本から防ぎ、強力な抑止力となります。
万が一、情報が外部に漏洩してしまった場合に備えるのが「追跡」レイヤーです。ここで活躍するのがWatermarking(電子透かし)技術です。
これは、PC画面やファイルに、ユーザーIDやPC名、操作日時といった情報を、目に見える形(可視)、あるいは見えない形(不可視)で埋め込む技術です。もし漏洩したファイルや画面写真が発見された場合、この電子透かしを解析することで、「いつ」「誰が」漏洩させた情報なのかを特定する強力な証拠となります。「画面の直撮り」というスクショ検知最大の限界を補う、非常に有効な対策です。
「検知・抑止・追跡」を強化する具体的なソリューションについて、それぞれの特徴を比較します。自社の課題に合わせて最適な組み合わせを選択することが重要です。
DLPは「漏洩させないこと」、Watermarkingは「漏洩元を突き止めること」が主目的です。両者は競合せず、互いの弱点を補い合う関係にあります。これらのソリューションを組み合わせることで、最も強固な情報漏洩対策が実現します。
強力なセキュリティ対策も、業務の妨げになっては本末転倒です。実効性の高いセキュリティとは、業務継続性との最適なバランスの上に成り立ちます。
社内の全ての情報が同じ価値を持つわけではありません。企業の存続に関わる最高機密、厳格な管理が求められる個人情報など、データの重要度レベルに応じて監視レベルや制御の強度を変える「リスクベースのアプローチ」が不可欠です。これにより、守るべき情報を重点的に保護しつつ、業務への影響を最小限に抑えられます。
どんなに優れたテクノロジーを導入しても、使う従業員のセキュリティ意識が低ければ効果は半減します。なぜスクリーンショット対策が必要なのか、会社のセキュリティポリシーは何か、といった内容を定期的に教育し、全従業員の意識を高めることが極めて重要です。テクノロジーはツールであり、それを支えるのは組織の文化と人の意識です。
いきなり全社的に厳しい制限をかけると、現場の混乱や反発を招く可能性があります。まずは特定の部署や情報資産を対象にスモールスタートで導入し、課題を洗い出しながら徐々に対象範囲を広げていくのが現実的なアプローチです。導入後のログ監視やポリシーの見直しといった運用体制を事前に計画することも重要です。
スクリーンショットによる情報漏洩は、現代の企業が直面する深刻なリスクです。その対策の第一歩として、Screen Capture Detection(スクショ検知)は非常に有効です。しかし、本記事で解説したように、スクショ検知には「スマートフォンの直撮りには無力」といった明確な限界が存在します。
この限界を乗り越え、実効性の高いセキュリティ体制を構築するためには、単一のテクノロジーに依存せず、「検知・抑止・追跡」という多層的な視点が不可欠です。
これらの補完策を組み合わせ、自社の情報資産の重要度や業務内容とのバランスを取りながら最適なソリューションを設計することが、ビジネスの成長と安全を両立させる鍵となります。まずは自社の情報漏洩リスクを洗い出し、どこにセキュリティの抜け穴があるのかを把握することから始めてみてはいかがでしょうか。
A1: プライバシーへの配慮は非常に重要です。多くの製品では、監視対象のアプリや時間帯を指定でき、影響を最小限に抑えられます。導入にあたっては、監視の目的や範囲を定めた明確なポリシーを策定し、従業員に十分説明して理解を得ることが不可欠です。
A2: はい、あります。近年は、高機能ながら比較的低コストで導入できるクラウド型のソリューションが増えています。特に、スクショ検知や基本的なDLP機能に特化した製品はスモールスタートに適しています。まずは自社の最優先課題(例:特定の機密情報保護)に絞って対策を始めることをお勧めします。
A3: Watermarking(電子透かし)は、漏洩後の原因究明と証拠確保に絶大な効果を発揮します。漏洩した画像やファイルが発見された場合、埋め込まれた情報を解析することで、「いつ、誰のPCから、どのファイルが」漏洩したのかを正確に特定できます。これにより、迅速な内部調査や、不正行為者に対する法的措置の根拠とすることが可能になります。
記載されている内容は2026年02月09日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。
1分でわかるこの記事の要約 テレワークでのSaaS利用増加に伴い、シャドーITや情報漏洩リスクが深刻化しています。 CA...
1分でわかるこの記事の要約 多くの企業がデータ保護運用に疲弊しており、高精度な「本丸データ」特定が課題解決の鍵となる。 ...
1分でわかるこの記事の要約 ゼロトラストは「何も信頼せず、すべてを検証する」という考え方を前提とした新しいセキュリティモ...
1分でわかるこの記事の要約 NAC(ネットワークアクセス制御)は、ネットワーク接続時にデバイスの認証、検疫、アクセス制御...
1分でわかるこの記事の要約 SDP(Software Defined Perimeter)は、ゼロトラスト思想に基づく次...

履歴書の「趣味特技」欄で採用担当者の心を掴めないかと考えている方もいるのではないでしょうか。ここでは履歴書の人事の...

いまいち難しくてなかなか正しい意味を調べることのない「ご健勝」「ご多幸」という言葉。使いづらそうだと思われがちです...

「ご査収ください/ご査収願いします/ご査収くださいますよう」と、ビジネスで使用される「ご査収」という言葉ですが、何...

選考で要求される履歴書。しかし、どんな風に書いたら良いのか分からない、という方も多いのではないかと思います。そんな...

通勤経路とは何でしょうか。通勤経路の届け出を提出したことがある人は多いと思います。通勤経路の書き方が良く分からない...