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「時間を割く」とは?意味や使い方と例文・類語・敬語・英語も紹介

更新日:2024年03月22日

言葉の意味・例文

「時間を割く」という言葉の正しい意味をご存知でしょうか。この記事では「時間を割く」をビジネスシーンで活用するための使い方を紹介します。なんとなく知っているつもりの言葉でも、いざ使おうとすると不安があるという人は、この記事をチェックしてみてください。

「時間を作る」は「時間を用意する」という意味で、「時間を割く」と同じニュアンスの類語です。 ただし、相手に時間を用意してもらうときには「時間を作っていただきたい」というよりは、「お時間を頂戴したい」と申し出るとビジネスシーンに相応しい、かしこまった表現になります。

やりくりする

「やりくりする」とは、「不十分なものを工夫して、うまくいくように取り計らう」という意味を持ち、時間に対しての「やりくり」も、忙しい合間を縫ったり、他の用事に割り込ませて何かしたりするときに使用します。 「時間を割く」の類語ですが、「やりくり上手」という言葉があるように「時間をむりやり捻出して何かをする」というより「隙間の時間をうまく活用して何かをする」というニュアンスがあります。

繰り合わせる

「繰り合わせる」は「時間などをやりくりして都合をつける」という意味です。 「繰り合わせ」では「万障お繰り合わせの上」という表現がありますが、これは「予定を調整して参加できるようにしてください」という意味で、相手の時間を頂戴することを強く求める文章です。 失礼な印象を与えてしまう場合があるので「万障お繰り合わせの上」を使用するときは「お忙しいところ申し訳ございませんが」などのクッション言葉を併せて使いましょう。

合間を縫う

「続いている物事が途切れた短い時間を活用する」という意味を持つ「合間を縫う」ですが、「時間を割く」の類語として使用されます。 ニュアンスとしては「やりくり」に近く、「用事に割り込んで時間を確保する」というより、あくまで「隙間の時間を、他のことに充てる」ときに使用します。

「時間を割く」の対義語的な意味の表現

「忙しい中、他のことを割り込ませるために何とか都合をつける」という意味の「時間を割く」ですが、その対義語はどのような言葉があるのでしょうか。 ここでは「余っている時間を無駄に過ごす」意味を持つ言葉に着目して紹介します。

時間潰し

「無駄なことに時間を使う」「暇つぶし」という意味です。例えば「ゲームで時間を潰す」「待ち合わせまで喫茶店で時間を潰す」などで使います。 ただし、「そんなことで時間を使うのは時間潰しです」などと相手に向けて使うと失礼になるので、このような使い方は避けましょう。

時間稼ぎ

「助っ人や自分に有利な状況になるのを待つため、わざと進行を遅らせたり、他のことをしたりすること」です。 ビジネスシーンでは、1人で処理できないクレームが突然起きたときに、上司の到着を待ちながら説得して時間を引き伸ばすこともあるでしょう。「時間稼ぎ」は、そのような場合を指します。 他、営業周りのついでに漫画喫茶などで就業終了まで時間稼ぎをするという人もいますが、このような時間稼ぎは信用を失います。 あまり好ましい状況で使われない言葉なので、注意して使用しましょう。

間が悪い

派生の意味で、タイミングが悪い人に対して「あの人は間が悪い」ということもありますね。これは「タイミングの悪さのせいで、ばつが悪くなったりすること」を指します。 元の意味はばつが悪い、きまりが悪いなどといった意味です。

「時間を割く」の敬語表現

ビジネスシーンで「時間を割く」を使うには、どのような表現にすればよいのでしょうか。 まず「時間を割く」を分解して敬語表現を考えてみましょう。 ・単語 敬語表現 ・時間 お時間 ・割く 割いていただく、割いて下さる 上記を踏まえると、「お時間を割いていただき」「お時間を割いて下さり」という表現になります。文章の続きには感謝か謝罪の言葉を続けると良いでしょう。 ここでは、目上の人や取引先へ向けた具体的な文を紹介します。

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初回公開日:2022年10月03日

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