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「肝いり」の意味とは?正しい漢字表記や使い方・例文を紹介

更新日:2024年09月05日

言葉の意味・例文

「肝いり」の本当の意味をご存知ですか。「これは社長肝いりの案件だ」といった使い方をしている人は、もしかしたら、この言葉を誤解しているかもしれません。この記事では誤解されがちな「肝いり」の意味や語源、正しい漢字表記について解説しています。ぜひご覧ください。

  • 「気難しい取引先の社長に要求を飲んでもらえるよう、先方が懇意にしているA社の専務から口添えをしていただいた。」

というように使います。

「まとめ役」

「まとめ役(やく)」は、会議などで多くの人の意見を整理して、中心になって話を進めていく人のことを指します。

  • 「B課長がいれば、どんなに紛糾した議題でも最終的に皆が納得する結論に落ち着くことができる。まさにまとめ役として最高の人物だ。」

というように使います。

「仲立ち」

「仲立ち(なかだち)」は、二者の間に立って話を取り持ったり、面倒を見たりして、うまくまとめることを指します。

  • 「A国とB国は数十年にわたる緊張関係が続いていたが、C国の仲立ちで会談が行われ、和解への道を歩みだすことができた。」

というように使います。

「肝いり」を使う時の注意点

「肝いり」を使う時には、注意しなくてはならない点があります。 「地位の高い人」に用いる場合、時としてマイナスのイメージを与えるおそれがあるということです。 これまでも述べてきたとおり、語源が「高家肝煎(こうけきもいり)」という高い役職であったように、企業の社長や政治家などに用いられることが多い言葉です。 そのため使い方によっては、強い権力で物事を進めているようなイメージが生じてしまいがちなのです。 例えば「これは社長肝いりの案件だから、怖くて反対意見が言えない」といった使い方をしてしまうと、どうしても社長が強い権力を振りかざしているようなイメージがしてしまうのがお分かりいただけるでしょうか。 このような使い方は、本来辞書に載っている意味とは異なってきてしまうので、注意しましょう。「肝いり」という言葉の本来の意味を正しく理解して使うよう、心がけてください。

「肝いり」の意味を理解して正しく使おう

「肝いり」という言葉について解説いたしました。日常生活やビジネスの場でもしばしば登場する言葉ですが、「地位の高い人」に用いられがちなため、意味を誤解していた人も多かったのではないでしょうか。 日常聞きなれた言葉ですが、辞書には「双方の間を取りもって心を砕き世話を焼くこと」とあり、本来の意味はプラスのイメージがあることが、お分かりいただけたと思います。 聞きなれた言葉でも、その語源や本来の意味を調べてみると、意外と間違った意味で使っていることに気づいたり、新しい発見があったりするものです。 ぜひ今後も、気になった言葉を調べてみましょう。

初回公開日:2022年10月03日

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