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ケサランパサランは実在するもの?特徴や正体の諸説も合わせて紹介

更新日:2024年10月25日

雑学・歴史

ケサランパサランをよく知らない人もいるのではないでしょうか。この記事を読めばケセランパサランが謎に包まれている理由や、スピリチュアルな効果、遭遇しやすい場所について知ることができます。ケサランパサランに興味がある人は是非読んでみてください。

ケサランパサランを持っている人には幸運が訪れるとされています。恋愛運が上がったり金運が良くなったりと、様々な物事に対して効果を持つのが特徴です。 一説によると、ケサランパサランは妖力を持っているといわれており、その妖力によって持ち主に幸せを運んでくるとされています。ケサランパサランを捕まえたとしても、人に見せてしまうと妖力が消え、効果はなくなるという話もあります。 ケサランパサランの妖力を保つためには、「見ない」という行為がとても大切な要素とされているのです。人に見せなかったとしても、年に2回以上見てしまうと妖力は消え、幸せをもたらす効果がなくなります。 ケサランパサランは実在するとされながらも、大々的に公にしたがる人がいなかったのは、人に知られないようにしていた可能性もあるのではないでしょうか。

代々受け継がれてきたケサランパサラン

東北の一部の地域では、先祖代々ケサランパサランを大切に受け継いでいる家系もあるといわれています。ケサランパサランは古い時代から実在し、家に幸福をもたらす守り神のような特別な存在であったことがうかがえます。 東北地方は座敷童子発祥の地とされており、元々信仰心の強い土地柄です。今も実在するとされる座敷童子と同様に、幸福をもたらすケサランパサランもいつしか信仰の対象となり、大切にされていたのでしょう。 ケサランパサランは飼育していると増殖するとされており、飼育して増殖したものが子孫に分け与えられる形で受け継がれてきたといわれています。いずれにしても、公にすると幸福をもたらす妖力が失われてしまうので、伝承の秘密も依然として謎に満ちたままです。

諸説あるケサランパサランの正体

ケサランパサランの正体についてはこれまでも多くの人が解明しようと試みてきましたが、その存在は未だ正体不明とされています。 ケサランパサランの正体は、世間の人たちによってざまざまな仮説が立てられており、大きく2つに分類すると生物とする説と生物ではないとする説があります。 ケサランパサランは自分で意思を持って動いているかどうかも未だ不明であり、排泄や食事なども行われているのか定かではありません。生態が不明であるからこそ、人々の好奇心や憶測によって様々な捉えられ方をされているのです。 ここからはケサランパサランの正体について、一体どのような仮説が立てられているのか、詳しく見ていきましょう。

昆虫説

ケサランパサランは実は昆虫なのではないかとする仮説があります。風に乗って自在に空中を漂う姿や、人が近づいた風圧で逃げるように飛んでいく様子が、虫のように見えることから昆虫説が囁かれるようになりました。 昆虫の中でも特にエノキワタアブラムシは通称雪虫とも呼ばれ、白い綿毛のような被毛に全身が覆われていることが特徴です。被毛は手足も覆うように生えており、しっかり観察していない限り、綿毛が飛び回っているように見えてもおかしくありません。 エノキワタアブラムシの他にも、畑でよく見かけるスケバハゴロモなど、白いフワフワな姿を持つ昆虫は意外と多いです。昆虫についてあまり詳しくない人が、ケサランパサランと見間違って実在すると主張している可能性も十分あり得ます。

動物説

ケサランパサランは動物性のものであるとの主張も多いです。飛ばないタイプの毛玉状のケサランパサランがこちらに該当するとされています。動物性と主張される由来は、ケサランパサランを生み出すのが野生の猛禽類であると推測されているからです。 猛禽類が小動物を捕食した際に、消化しきれなかった毛玉を口から吐き出したものをペリットと呼びますが、このペリットこそがケサランパサランが実在しているゆえんなのではないかといわれています。 ペリットが排出された際、乾いていく過程で毛皮の部分が縮むことによって、毛玉のように丸い形に成形されるということです。しかしながら、様々なものを捕食する猛禽類の吐しゃ物があのように真っ白になるとは考えにくいという意見もあります。

植物説

植物説は、ケサランパサランが植物の種子として実在しているのではないかとされる説です。アザミやオキナグサの花の種子は全体が白い綿毛に覆われており、種子が風に飛ばされる際にふわふわと漂う様子が、ケサランパサランとして広まったのではないかといわれています。 1970年代にケサランパサランブームが起こった際にも、ガガイモの種子が実在しているケサランパサランとして広まったことも事実です。ケサランパサランは、なぜかビワの木を好む傾向があるともいわれており、ビワの木の妖精ではないかという人もいます。 またケサランパサランは白粉(おしろい)で増えるということから、カビの一種ではないかとの見解も出ていますが、真相は定かではありません。

鉱物説

専門家の中には、実在しているケサランパサランは鉱物の一種だとする意見もあります。鉱物というと硬くてゴツゴツしているイメージですが、オケナイトやオーケン石と呼ばれる鉱石は特殊な性質を持っており、フワフワした形状をしているだけでなく、乳白色で球体上の形をしています。 オケナイトは一見大きな毛玉のように見えることから、ケサランパサランの正体ではないかと注目されるようになりました。うさぎのしっぽに例えて、ラビットテールという別名を持っていることからも、ケサランパサランのイメージと相違ないことがわかります。 しかしオケナイトは日本では産出されておらず、インドやニュージーランドなどの遠く離れた国で産出される鉱物です。江戸時代から実在が認められてきたケサランパサランとは、結びつきにくいことが挙げられます。

妖怪説

ケサランパサランは正体不明であることから、現在まで実在している妖怪ではないかとの見方をする人もいます。人に幸運をもたらす力は妖力であるともいわれており、謎に包まれた生態や不思議な力を持つところが座敷童子と共通するといわれています。 妖怪説の中でもケサランパサランが妖怪そのものだとする説と、妖狐などの妖怪の体内から飛び出した分体であるという説に分かれているのも面白い点です。 古くから語り継がれている妖怪はたくさんいますが、現代でもその姿を肉眼で確認できることは異例であり、ケサランパサランの希少価値を高めることにもつながっています。 運が良ければ実在する妖怪に出会えるとして、ケサランパサランとの遭遇を心待ちにしている人が今でもたくさんいるのです。

ケサランパサランがいる場所は?

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初回公開日:2022年08月17日

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