IT人材のためのキャリアライフスタイルマガジン

「延べ人数」の意味とは?例文や使い方「実人数」との違いも解説

更新日:2023年12月02日

言葉の意味・例文

「延べ人数」という言葉の内容を説明できる方は意外と少ないのではないでしょうか。本記事では「延べ人数」の正しい意味や使い方を例文をもとに紹介しています。似た言葉である「実人数」との違いについても触れていますので、理解を深めたい方はぜひ読んでみてください。

  • 「このビルの建設には延べ5,000人の作業員が関わっています」

上記は宣伝目的というよりは、とある作業に対してどれくらいの人件費がかかっているか把握したい時などに使われる「延べ」のパターンです。人件費の計算においては実際に何人関わったかよりも「何人分の日給が発生しているのか」を把握することの方が大切だからでしょう。

「延べ人数」と間違いやすい言葉

延べ人数という言葉の対義語には「実人数」という言葉があります。反対の意味を表す言葉ではありますが、延べ人数と実人数は混同されることも多いです。以下では、両者の違いについて詳しく解説します。

「延べ人数」と「実人数」の違い

延べ人数と実人数の違いは、重複した人数をカウントするか否かにあります。冒頭にて「延べ人数」は重複した人数も含めた総合計であると説明しました。対して「実人数」は重複した人数は含めず、純粋に何人が関わっているかを表した言葉となります。 例えば、20人の受講者が同一の講座を5回受けた場合の「延べ人数」は100人となりますが「実人数」は20人です。世の中の広告で「延べ○○人が利用しています」などと記載されている時、多くの方はそれが実人数であると考えているのではないでしょうか。

「実人数」の使い方

「延べ人数」が広告で使われることが多いのに対して、「実人数」は業者が作業をするにあたって実際に必要な人数が何人かを把握する時などに使われることが多い言葉です。 例えば「○○ビル建設時の作業員の延べ人数は5,000人と聞いたが、実人数は何人くらいになりますかね?」などと会話の中で出てくることが多いでしょう。自分の会社でも同規模のビルを建設しようと考えている時には実人数を把握することで「何人の人を雇えば良いのか」が推測しやすくなるわけです。

人数以外で「延べ」を使って表すもの

「延べ」という言葉は人数を数える時に限らず、あらゆる場面で使われています。延べ人数を数える時には「重複した人数も数える」という原則がありますが、他の場面ではその原則が当てはまらないこともあり、注意が必要です。

時間

「延べ」という言葉を時間に対して使う場合は、ある一定の期間においてどれだけの時間を目的達成のために使ったのかを考えます。例えば夏休みが1ヶ月半あったとして、その間に宿題に取り組んだ時間を「延べ60時間」などと表現することができるでしょう。 60時間連続で宿題に取り組み続けたわけではなく、むしろ遊びに行ったり休憩をしたり、ダラダラと過ごしていたりした時間もあるはずですよね。 しかし、1日1時間〜2時間ほどを宿題に取り組む時間に費やしていたのであれば、その時間を総計して「延べ60時間」などと表現することができるのです。

面積

例えば六本木ヒルズの総延床面積を調べてみると「約76万平方メートル」であることが分かります。 しかし、これは同じ床の面積を重複して測っているわけではなく、六本木ヒルズ内のすべての階のすべての床の面積を測り、それを足しているだけです。面積に対して「延べ」という言葉を使う場合には重複した数は加えず、その建物内のすべての床の面積を総計したものとします。

次のページ:「延べ人数」の意味を知って正しい使い方を学ぼう
初回公開日:2022年08月16日

記載されている内容は2022年08月16日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

アクセスランキング