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「延べ人数」の意味とは?例文や使い方「実人数」との違いも解説

更新日:2024年11月02日

言葉の意味・例文

「延べ人数」という言葉の内容を説明できる方は意外と少ないのではないでしょうか。本記事では「延べ人数」の正しい意味や使い方を例文をもとに紹介しています。似た言葉である「実人数」との違いについても触れていますので、理解を深めたい方はぜひ読んでみてください。

「延べ○○人ものプロを輩出したスクールです」 「この遊園地の年間来場者数は延べ○○人に達しました」 上記のように「延べ」という言葉は広告やインターネットなどあらゆる媒体を通して目にします。 しかし、「延べ」という言葉を説明してくださいと言われたら、困ってしまう方も多いのではないでしょうか。 そこで、本記事では「延べ」という言葉の正しい意味や使い方を例をもとに分かりやすく解説します。「延べ」と対義語でありながら間違って使われやすい言葉である「実人数」という言葉との違いについても紹介しますので、より理解が深まるでしょう。 本記事を読むことで「延べ」という言葉の本当の使い方を把握できるだけでなく、日常の中で正しく使うことが可能になります。 気になる方は、ぜひチェックしてみてください。

「延べ人数」の意味

「延べ人数」の意味

「延べ人数」という言葉はあらゆるところで目にしますが、意味を考え出すと意外と言葉で説明できないものです。実際はなんとなく理解している、という方が多い言葉と言えるでしょう。 まずは「延べ人数」という言葉の意味を正しく理解できるよう説明します。

人数の合計を表す

「延べ人数」とは、重複した人数も含めた総合計を示します。 例えば、とある講師が20人の受講者に向けて5日間に渡る講座を行ったとしましょう。受講者はいつも同じメンバーであり、5日間を通して欠席者は誰一人出なかったと仮定してください。この場合の「延べ受講者数」は何人になるでしょうか? 「20人」と答えたくなるところですが、答えは100人です。なぜなら「延べ」という言葉は、重複した人数も含めたうえでの総合計を表しているからです。20人の受講者がそれぞれ5日間の講座を受けているため、「講座を利用した人数」は100人であると数えているわけです。

「延べ」と「約」の違い

「延べ」という言葉と同様に、数を表す時によく使われるのが「約」という言葉です。「約」という言葉は「おおよそ」や「だいたい」といったように、大まかな数字を表す時に使うことが多いでしょう。 「約」は数が半端である時に分かりやすくするために「だいたいこのくらい」といった意味で使う言葉なので、延べという言葉と約という言葉は種類の違うものであると考えてください。 「○○ビルの建設に関わった延べ人員は、約5,000人である」といった表現もできます。種類の違う言葉であるため、同じ文章内に用いることも可能なのです。

「延べ人数」の使い方

「延べ人数」という言葉は、イベントや商業施設などが利用者数の多さを広告としてアピールする時に使うことが多いです。 実際にサービスや商品を利用した人数で数えるよりも延べ人数で数えたほうが数字が大きくなるため、消費者に「人気があるんだな」と思わせる効果があるのです。 また、建設業界などでは建設費を計算するうえで延べ人員を把握する必要があります。なぜなら、1日あたりの給料を1つの単位とした時、延べ人員を調べた方が計算しやすいからです。「延べ人数」は広告もしくは人員を数える時に使われることが多いと覚えておきましょう。

「延べ人数」を使った例文

例文を通して紹介したほうが理解しやすいと思うので、下記では「延べ人数」という言葉がどのように使われているのか実例を示します。

  • 「この英会話スクールの受講者数は延べ10,000人です!」

上記のような謳い文句は宣伝を目的に使われています。実際に英会話スクールを利用した人が1,000人であったとしても、それぞれ10回授業を受けていれば「1,000人×10回」で延べ10,000人になるのです。

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初回公開日:2022年08月16日

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