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「幸多からんことを」はどのように使う?場面別の使い方や例文も紹介

更新日:2024年10月15日

言葉の意味・例文

「幸多からんことを」という言葉を聞いたことがあっても、実際の使い方、使う場面について知らない人は多いのではないでしょうか。この記事では「幸多からんことを」の正しい使い方について紹介しています。「幸多からんことを」について知りたい人はぜひ読んでみてください。

幸あらん事を

「幸あらん事を」は「さちあらんことを」と読みます。 「幸あらん」という表現は「幸がない」「幸せがない」といった意味にとらえられがちですが、「幸多からん」と同じで、「あろう」「あるだろう」の推量の意味があります。 なので、「幸あらん事を」は「幸せがあるだろうことを」という意味になります。 決して、否定の意味ではないということを覚えておきましょう。

ご多幸を

「ご多幸を」は「ごたこうを」と読み、文字の通り「幸せが多くありますように」といった意味があります。 こちらも「幸あれ」と同じように、「ご多幸を」だけではあまり使いません。 「ご多幸をお祈り申し上げます」のように、「ご多幸を」の後に相手の幸せを祈る言葉を付けて使用します。

幸多かれ

「幸多かれ」は「さちおおかれ」と読みます。 読んで字のごとく、「幸せが多くやってきますように」という意味になります。 こちらも、「幸あれ」「ご多幸を」と同じように、「幸多かれ」だけではあまり使いません。 「幸多かれ」の後に相手の幸せを願う表現をいれ、「幸多かれと願っております」のように使います。 どちらかと言えば目上の人間が使う言葉になります。

ご活躍を

「ご活躍を」は「ごかつやくを」と読み、一見「幸多からんことを」とは違う意味のようですが「幸多からんことを」は相手の幸せを祈るだけでなく、相手を激励する意味もあるので、言い換え表現と言えます。 「ご活躍を」は、主にビジネスシーンで使われることが多く、仕事の成功を祈る意味があります。 目上の人には「ご活躍を願っております」、後輩などには「ご活躍を期待します」といったように使うと良いでしょう。

ご健闘を

「ご健闘を」は「ごけんとうを」と読み、先ほどの「ご活躍を」の類語になりますので、「幸多からんことを」の言い換え表現と言えます。 「ご健闘を」とは相手に対して、頑張って物事を成し遂げることを祈っています、といった意味を持ちます。 目上の人を応援する際は「ご健闘をお祈り申し上げます」、後輩などを応援する際は「健闘を祈る!」といったように使用するといいでしょう。

「幸多からんことを」の英語表現

「幸多からんことを」の英語表現は主に2つあります。 ①「I wish you all the best.」(あなたが幸せであることを祈っています) ②「Good luck.」(幸運を祈ります) ①はよく使われる英語表現なので、覚えておくといざというときに便利です。 ②も、相手の幸せ、幸運を祈るといった意味で使われるので、覚えておきましょう。

「幸多からんことを」の使い方や適した場面を把握しておこう

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初回公開日:2022年07月28日

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