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「ていで」の意味とは?漢字表記や使い方・英語表現もあわせて紹介

更新日:2024年04月20日

言葉の意味・例文

「ていで」の使い方をご存じでしょうか。本記事では、「ていで」の意味や漢字表記を解説しています。加えて、類語表現や英語表現、仕事の場でも活用できる使い方も参考にしてください。さまざまな言葉を使い分けて丁寧なコミュニケーションをしたい人は、ぜひ読んでみてください。

決められた形で物事を進める意味としての「ていで」を使う場合は、「決められた」という言葉を加えるとよいでしょう。 ・「少し時間はかかるが、明日の会議は決められたていで進行していこう」 ・「来週提出する企画書は、決められたていで作成をお願いします」 ビジネスシーンでは、以前から決められている形式を守ることも必要となります。ときには、「会議の進め方や、契約の方法が時代に合わない」と感じることもあるでしょう。しかし、仕事の成功へと繋げるには、形式を守り相手に合わせることも重要です。

「知らないふりをする」という意味の場合

知らないふりをする意味としての「ていで」を使う場合は、「知らない」という言葉を加えるとよいでしょう。「知らないていで」は、「知らないということで」を意味しています。 ・「初対面の企業との商談は、ライバル情報を知らないていで企画を進めよう」 ・「先ほど聞いた話を知らないていで話せば、相手は詳細を教えてくれるはずです」 ビジネスの駆け引きとして、自分が無知なふりをすることは頻繁にあるといわれています。なぜなら、仕事の場で貴重な財産となるものは情報です。相手から有益な情報を得るには、あえて知らないふりをするなどのテクニックが必要となるのです。

「ていで」の類語

ていでは、さまざまな言葉で言い換えられます。類語を把握して、語彙力の向上に努めましょう。 ここからは、ていでの類語を4つ解説します。言葉を使い分けることで、自分の言いたいことが相手に誤解なく伝わるようになるでしょう。

態度

態度とは、物事に対する自分の心の動きが、言葉や表情、動作となって、周囲に分かるように現れることを指します。「接客態度がよい」「感じの悪い態度」のように、さまざまな使い方ができる言葉で、主に人に対して活用します。 「そのような態度で」は、「そのようなていで」と同様の言い換え表現として使えるでしょう。ほかにも、「態度に出さないように」は、「知らないていで」に近いニュアンスとしての類語表現となります。 例えば、「落ち着いているていでいてください」を「落ち着いた態度でいてください」のように言い換えることが可能です。

ふり

ふりの意味は、人の振る舞いやしぐさ、見せかけの態度や動作のことです。「寝たふり」や「なりふり構わず」という言葉は、聞いたり使ったりしたことがある人も多いでしょう。ていでには「見せかける」という意味があるため、ふりという言葉は類語といえます。 例えば、「気付いていないふり」は、「気付いていないていで」の言い換え表現です。どちらも「本当は気付いているが、気付いていないように振舞っている」ということを表現しています。

体裁

体裁(ていさい)は、物事を外から見た様子や外見を意味しているため、ていでの類語表現として使用できます。ほかにも、世間体や、周りから見られている自分の姿を表す言葉です。 例えば、「暑さを感じていないていで頑張った」を「暑さを感じていない体裁で頑張った」のように言い換えられます。どちらも「実際は暑かったが、そのようなことを感じさせないように頑張った」ということを表現しています。

様子

様子とは、周囲から見て分かる物事の状況や状態、ありさまを意味しています。「子どもの様子がおかしい」や「落ち着いた様子」のように、日常会話に活用している人も多いでしょう。 態度は人に対して使う言葉ですが、様子は人以外にも使うことが可能です。例えば、「空がどんよりと暗くなってきて、雷が鳴りそうな様子だ」とすると、天気が悪くなりそうな雲行きを表現できます。 様子は、態度や体裁と同様に、見た目に対する状態を意味するていでの言い換え表現です。例えば、「そのような様子で」とすると「そのようなていで」と同様の意味になり、事実を隠すようなニュアンスになります。

「ていで」は方言ではない

ていでは方言と勘違いされてしまう場合もありますが、れっきとした標準語です。おそらく、「それで」の方言が「そんで」となるように、ていでの独特の発音の響きが標準語ではない印象を与えるのでしょう。 ていでを「態で」や「体で」のように漢字で書くことで、標準語としてのなじみが深くなります。

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初回公開日:2022年07月09日

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