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「回付」の意味とは?「回議」との違いや例文などもあわせてご紹介

更新日:2024年03月16日

言葉の意味・例文

「回付」の意味をご存じでしょうか。「回議」や「回送」との違いがわかりますか。本記事では「回付」の意味から、似ている単語との違い、そして使い方まで幅広く紹介しています。あまり耳にすることのない単語だからこそ、仕事上で恥じることのないようにマスターしましょう。

仕事をしていると、時折「回付」という単語を耳にしたことはないでしょうか。使う機会もあまりなく、身近とはいえない単語ですが、いざというときにその意味や使い方について不安に思ったことはありませんか。 本記事では、「回付」の意味や「回議」などといった間違えやすい単語との違い、そして使い方と例文も紹介しています。また、類語も取り上げているので、幅広い語彙力を身に付けることができるでしょう。 この記事を読んで「回付」についてマスターすることで、さまざまなビジネスシーンにおいて知的な印象も与えることができるようになります。 「回付」の正しい使い方がわからなかったり、意味を知りたい方は是非チェックしてみてください。

「回付」の意味や読み方とは?

まず、「回付」は「かいふ」と読みます。 言葉の意味はというと、「付」には物を渡すという意味があり、それを「回す」ということになります。つまり「回付」は「書類などの物を順番に回して渡す」という意味です。 また、「回付」の別表記で「廻附」がありますが、一般的に使われることはないので、「回付」を使いましょう。

「回議」と「回付」の違い

「回付」と似たような単語で「回議」があります。「議」には「相談する」という意味があるので、「回議」は「ある人が物を順番に回して意見を求める」となります。例えば、会社で申請書を上司などの関係者に提出し、リレー形式で承認を得ていく場合に「回議」は使われるでしょう。 「回付」は物を順番に渡すという行為だけを意味していますが、「回議」は物を渡し、その内容について相談したり承認を求めたりするという行為が付け加えられている点で「回付」とは異なります。

「回送」と「回付」の違い

電車やバスなどの乗り物で「回送」という単語を目にしませんか。意味は「特定の物を他の場所に移す」で、「転送」と言い換えることができます。他には、郵便物や図書館の資料を利用者が、指定した他の図書館に送る場合においても「回送」が使われています。 物を移すという点で類似していますが、「回付」は単純に移すだけでなく、順番に回していくというニュアンスが含まれているので微妙に異なっています。

「回付」の使い方

「回付」は主に「ある物を順番に渡す」という意味がありました。 また、政治においても「回付」が使われています。国会で衆議院が可決した法案を参議院に送りますが、その法案が修正議決された場合は衆議院に送り返します。この送り返す行為を「回付」といいます。 以上を踏まえた上で「回付」の使い方としては、以下の2通りが挙げられるでしょう。 ・書類を回す場合 ・参議院から衆議院に修正議決を送付する場合 私たちがビジネスなどで「回付」を使う場合は、渡すという行為だけを意味しているので、上下関係を気にしなくて良く、相手が単数であっても複数であっても使うことができる点が特徴です。

「回付」を使った例文

「回付」は主に、書類などを相手に回す場面で使います。 ペーパーレス化が進む現在、稟議書などの書類を紙で作成する他に、電子書類などのデータを用いることもあるのではないでしょうか。もちろん、データを回す場合でも「回付」が使われているのです。 以下に、それぞれの場面における例文を紹介しているのでチェックしてください。

「稟議書を回す」意味を含める場合

稟議書を回付する場合、契約や備品購買などお金が必要な事項や社内システム導入など比較的大きな案件であることが多いです。 「IEのサポートが終了する。弊社においても新しい社内システム切り替えのため、稟議書を回付したところだ」 このように、何か決裁するために稟議書を関係者へ回す時に使います。

「電子文書を回す」意味を含める場合

電子文書を回す意味を含める場合でも、紙媒体を回す時と同じ使い方をすると捉えて問題ありません。電子文書を回す場合、既定のルートで自動的に回付されていくので回付先を間違えたということはないでしょう。 「ワークフローシステムを導入するにあたって、文書の種類ごとに回付ルート設定作業を行った」 このように、紙を用いる場合でもデータを用いる場合でも「回付」を使うことができます。

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初回公開日:2022年06月25日

記載されている内容は2022年06月25日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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