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更新日:2024年09月03日
「見やる」という言葉を聞いたり、話したりしたことはないでしょうか。この記事では、「見やる」の正しい意味をはじめ、類語や例文についてもあわせて紹介します。「見やる」の使い方をマスターして、日本語の教養を高めていきましょう。
「見やる」という言葉には、やや古めかしい意味合いが含まれており、どのような使い方をする言葉なのか分かりづらい言葉でもあります。そのため、「見やる」という言葉を見聞きいたときに戸惑ってしまう方もいらっしゃるでしょう。 本記事では「見やる」の意味について触れたのち、実際にどのような使い方をするのかについてもお伝えしていきます。また、「見やる」にも類語がありますので、類語とどのような違いがあるのかについてもご紹介します。 母語の言語学習には聞く、話す、読む、書くの4つが必要とされています。本記事をご覧になる際は随所で音読や書写をしていただくことをおすすめします。「見やる」の使い方をしっかりと身に着けていきましょう。
「見やる」には、「見たい対象に目線を移動させる」といった意味があります。 日本語には古語が存在し、そのままの意味が変わってしまい現代語になっている言葉もあれば、ほとんど意味を変えずに現代語に引き継がれている言葉もあります。 そのため、「見やる」の意味を知るにも、その古語を知る必要があります。「見やる」の古語について知っていただいてから、現代語の「見やる」にはどのような意味があるのか詳しく見ていきましょう。
見やるの古語としての意味は「その方を見る。遠くその方を眺める」です。現代とほぼ同じ意味で使われていました。 平安時代中期に作られたとされる伊勢物語にも「かの女、大和の方(かた)をみやりて」という文が残されています。現代語訳すると「その女は、大和の方角を眺めて。」となります。同系の言葉として、「思ひやる」「言ひやる」があります。 なお、見やるの反対語には見遣す(みおこす)があります。
見やるとは、漢字で書くと「見遣る」となります。意味は古語とほぼ同じ意味であり「遠くの方をながめる。そちらの方を見る。」となっています。 見やるの「やる」には古語として「行かせること、進めること、送ること」などの意味を持ち、現代語としては「ほかの場所へ移動させること」という意味を持っています。 現代語、古語の両方に共通していることとして、移動させるという点が挙げられます。見やるに関しては見たい対象へ目線を移動させるという意味が引き継がれています。
「見やる」の意味は、「遠くを見る」と「特定の方向を見る」という2つに大別できます。 この2つの意味はそれぞれどのような使い方をするのかを見ていきましょう。また、実際に使う際は、どちらの意味で使っているのか意識するとよいでしょう。
記載されている内容は2022年06月25日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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