身近なものに使われているEVA素材の特徴9つ｜EVA素材の用途

ＥＶＡ樹脂はエチレンと酢酸ビニルの共重体です。酢酸ビニル(VA)が約10％以上のものをエチレン・酢酸ビニル共重合体、略してEVAと呼びます。Eはエチレン（ethylene）のEです。 EVA素材という名前自体初めて聞いた人も多いのではないでしょうか。ちなみに、酢酸ビニルの含有率が1桁の場合はポリエチレンに分類されます。

樹脂には2種類あり、自然由来のものを天然樹脂、天然樹脂に極めて似ている性質を示すものを人工的に作り出したのが、合成樹脂と呼ばれています。 樹脂の本来の意味は植物からとれる油の総称でしたが、科学技術の発展により天然樹脂と合成樹脂で区別されるようになりました。

EVA素材は知名度はあまりありませんが、身近なところにたくさん使われています。 EVA素材がさまざまなところに使われているのにはちゃんとした理由があります。EVA素材が持っている素晴らしい特徴を9つの例を挙げて説明します。

EVAはとても軽い素材です。これはプラスチック全体に当てはまる特徴でもあります。 その軽さを生かして靴底にEVA素材を使い、安くて軽量な靴を開発して販売している企業がたくさんあります。 軽い靴は歩くのも楽で疲れにくく足にかかる負担を軽減できます。軽やかに歩きたい人は、ぜひEVA素材が使われている靴を選びましょう。

2つ目に挙げる特徴としてはEVAは柔らかい素材であるということです。 この柔らかさを生かして、子供が遊ぶ積み木やチャンバラごっこ用の刀、ラバーブーツなどにも使われています。 積み木や刀など硬いイメージのあるものでも、やわらかい素材で作ってしまえば、小さな子供でも怪我を気にせず遊ぶことができます。

3つめに挙げるEVA素材の特徴は弾力があることです。弾力があるとは、力を加えたときに反発する力が返ってくるということです。 この弾力性を生かして、ボールや床に敷くマット、靴の中に入れるインソールなどに使われています。 インソールがあるとないのとでは足の疲れも違いは歴然としています。それはインソールの弾力のおかげでもあります。

4つ目に挙げるEVA素材の特徴は水に強いことです。 水に強いとさまざまな製品に応用できます。例えば、バックや水辺で使うようなサンダル、マットなどです。 水をはじくものは基本的に汚れも付きにくく、付いても軽く拭いたり洗ったりするだけで汚れが簡単に落ちます。 バックやサンダル、マットは基本的に洗う人はあまりいません。汚れが落ちやすいのは嬉しい特徴です。