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虚礼廃止のメリットと企業事例5つ|虚礼廃止を案内をする文例2つ

更新日:2023年12月19日

ビジネスマナー

虚礼廃止により、年賀状やお中元・お歳暮といった風習をなくす企業が増えています。虚礼廃止の実践により、業務の効率化や経費の削減も実現できます。ここでは、虚礼廃止のメリットや実践している企業事例、実践する際の案内文例などをご紹介します。

広がる虚礼廃止の風潮

虚礼廃止は企業だけではなく、町内会や個人の間でも広がっています。 「昔から続いている習慣をやめるのは失礼にあたるのではないか」「人間関係に亀裂が入るのではないか」と考える人もいるでしょう。 年賀状やお中元・お歳暮は、本来は人間関係を円滑にするために行われてきたものです。しかし、「虚礼」となってしまっている以上、本来の意味は失われています。 虚礼廃止をすることによって、かえって人間関係が円滑になるのです。

虚礼廃止とは?

虚礼廃止のメリット

ずっと続いてきた習慣を取り止めるのは勇気がいることですが、虚礼廃止にはさまざまなメリットがあります。 すでに形式だけになってしまっているのなら、廃止しても大きな影響はありません。むしろ、やり取りする人たちの間には大きな負担が生じてしまっています。虚礼廃止をすれば、その負担を取り除けます。 虚礼廃止によるメリットをご紹介します。

メリット1:経費削減と業務の効率化

虚礼廃止により、儀礼に費やす経費と時間を削減できます。 たとえば取引先間での年賀状を廃止した場合、年賀はがき代や印刷コストを削減できます。 また、年賀はがき送付のリスト作成や印刷の手配といった業務がなくなることにより、年賀状担当者はほかの業務に取り組めます。 何かと忙しい12月に業務が一つなくなるというのは、企業にも従業員にもメリットがあります。

メリット2:ハラスメントの防止

虚礼廃止により、ハラスメントの防止ができます。 部下から上司にお中元やお歳暮を贈ると、部下の間で贈り物に金額の差が生まれます。もし上司が贈られた品物の金額で部下の扱いに差をつけたら、ハラスメントになります。 また、「部長クラスには○○円以上の品物を贈らなければならない」といった暗黙のルールも生まれ、若い社員には金銭的な負担になります。 虚礼廃止をすれば、ハラスメントの防止になり、余計な気遣いもなくなります。

社内での虚礼廃止具体例

社内には、虚礼となっている儀礼が数多くあります。それらを洗い出し、事前に虚礼廃止のアナウンスをしましょう。 「やりたくない人はその個人がやらなければいい」というスタンスでは、人間関係に亀裂が入ったりハラスメントが発生したりします。 全社的にアナウンスをし、虚礼廃止をすればそのような問題は発生しません。社内での具体的な虚礼廃止例をご紹介します。

具体例1:年賀状

虚礼としてもっとも例に上がりやすいのが年賀状です。近年では新年の挨拶をメールやLINEで済ませる人も多く、プライベートでは年賀状を出さない人も増えています。 年賀状を廃止すれば、プライベートな時間とお金を削って年賀状の準備をする必要がなくなります。年賀状を誰に送るのか、送っていない上司から年賀状が来てしまったらどうしようという気苦労もなくなります。

具体例2:バレンタイン・ホワイトデー

バレンタイン・ホワイトデーは本来愛の告白のためにあり、形式的に義理チョコを配る日ではありません。 バレンタインデーを廃止すれば、女性社員同士で費用を集め、チョコレートを用意し、男性社員に配るという手間がなくなります。 バレンタインデーがなくなれば必然的にホワイトデーもなくなります。もらったチョコレートに見あった、またはそれ以上のお返しをしなければならない負担がなくなります。

具体例3:お中元・お歳暮

社内でお中元・お歳暮を贈る風習は、すでに廃止されている企業が多く存在します。 年賀状やバレンタインデーに比べると、お中元・お歳暮は一件当たりかなり高額な品物をやり取りすることになります。廃止すれば、高額な出費をしなくてすみます。 また、どんな品物を誰に贈るのかと頭を悩ませる必要もなくなります。受け取る側も、好みではないものが大量に送られてくる悩みがなくなります。

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初回公開日:2019年10月04日

記載されている内容は2019年10月04日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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