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履歴書での「現在に至る」の使い方

更新日:2024年10月21日

書類選考・ES

履歴書を作成する際、「現在に至る」という表現を使うことがあります。 「現在に至る」は職歴欄を書くときに使われ、「現在はまだ在職中である」という状況を示す言葉です。

在職中に転職を志す場合は、職歴欄に「現在に至る」と記載する必要があります。「現在に至る」を正しく書くためには、2つのポイントを守りましょう。

ひとつめのポイントは、入社日の直下の行に書くことです。例えば、「2010年4月 株式会社○○産業 入社」と書いた場合、在職中ならその直下に「現在に至る」と書きます。このとき、日付ではなく会社名にそろえて書くとよりキレイに見えます。

2010年4月 株式会社○○産業 入社       現在に至る

という具合ですね。現在の日時を書く必要はありません。もしもすでに退職している場合は、「現在に至る」ではなく退社日を書き込みます。

ふたつめのポイントは「以上」は空行をあけてから右端に書くことです。上記でも説明しましたが、決して「現在に至る」と「以上」を同じ行に書いてはいけません。空行をあけることで見栄えが良く、読みやすくなります。

2010年4月 株式会社○○産業 入社       現在に至る

              以上

このような書き方になります。また、「現在に至る」という書き方をせずに「2017年3月 株式会社○○産業 在職中」という表現を使うこともできます。どちらの書き方でも構いませんが、いずれにしても「以上」の使い方は変わりませんので書き忘れに注意しましょう。

1:退職予定日が決まっている場合

再就職のために就活を行う場合、在職中でも退職後でも同様に「前の勤務先は絶対に退職すること」が大前提です。そのため、基本的には履歴書に「退職予定です」などと当たり前のことを明記する必要はありません。

ただし、まだ在職中の身でありながら、退職する日が完全に決まっている場合には、職歴欄に退職予定日を記載することができます。これは「来月までに辞める予定」というような曖昧な状態ではなく、「〇月〇日に辞める」と確定している場合です。

退職予定日が決まっている場合でも、本来なら「現在に至る」と書くだけで大丈夫なのですが、急募の採用に応募する場合や、退職予定日が1ヶ月以内に差し迫っている場合などは退職予定日を書くことで面接を有利に進められることがあります。

企業は、できるだけすぐに働き始めることが可能な即戦力を優遇してくれます。 退職日が近いということを伝えれば、それだけすぐに働くことができるというアピールになるのです。

具体的な日付が決まっていない場合でも、「〇月までに退職」と、退職する月が決まっているなら退職予定日を記載できます。主に、契約社員として勤務していた方の契約が満了する日や、数か月前から勤務先に退職の旨を伝えて調整していた退職日などを退職予定日として扱います。「退職予定」とは書きますが、もうほとんど「確定」している日時を書くのがポイントです。

このように退職予定日が決まっている場合は、「2017年3月31日 契約満了により○○株式会社を退職予定」と書きます。日時が確定していない場合は「2017年3月末 契約満了により○○株式会社を退職予定」とします。退職予定日は現在ではなく未来の話なので、退職予定日を書く場合は「現在に至る」と書く必要はありません。 職歴欄の最後に退職予定日を書き、「以上」で締める形になります。

2:退職予定日が決まっていない場合

ハッキリとした退職予定日が決まっていない場合は、職歴欄の最後に退職予定日ではなく「現在に至る」と書きます。「現在に至る」と書くことで在職中であることを示すことができます。

そもそも、大前提として就活中の人は「前の勤務先は辞める」ことが決まっています。辞める日時が確定していない場合でも、履歴書を提出した時点で企業は「採用したらすぐに現在の勤務先は辞める」ものだと考えています。そのため、職歴欄に「現在に至る」と記載しておくだけで「現在はまだ在職中だけど近いうちに辞める予定」だと伝えられるのです。

退職予定日を記載しないと採用されないのではないか?と心配する方もいるかと思いますが、特にその心配はいりません。「現在に至る」と書いておけば、面接のときに「退職予定はいつですか?」と聞いてもらえます。

本来、退職予定日は履歴書に絶対書かなければならない項目ではありません。むしろ、退職予定日は面接官に口頭で伝えるのが一般的です。直接質問されてから、大まかな退職予定日を話せばよいでしょう。

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