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【業界研究】パン業界の現状・動向・課題について

更新日:2024年10月07日

業界・企業研究

成城石井が2016年の食のキーワードとして取り上げたのが「さらなる健康志向」というフレーズでしたが、消費者にとっても2016年はまさにそうした意識が定着した1年になりました。

パン業界の仕事内容ですが、製パン会社は、主に「生産部門」「営業部門」「管理部門」に分かれています。

<生産部門> 製品を企画してカタチにしていく部門です。商品の数だけチャレンジが必要になります。

<営業部門> スーパーやコンビニといった取引先とコミュニケーションをとりながら、商談や新製品の開発を行う部門です。

<管理部門> 従業員が快適に働くことのできる環境を作る部門です。原材料の調達から、人事にいたるまで仕事の幅は広いです。

業界シェア一覧上位3

1:山崎製パン:8,963億円 2:フジパングループ:2,556億円 3:第一屋製パン:246億円

平均年収一覧上位3

1:フジパングループ:567万円 2:山崎製パン:559万円 3:コモ:440万円

業界の動向

パンの消費が上向く

一時期停滞していた焼きたてパンに対する需要が再び伸び始めています。

この需要を支えているのは20〜60代の女性です。そのため、ベーカリーだけでなく、食品スーパーやコンビニなどもパンに力を入れています。また、百貨店の食品フロアでは、有力ベーカリーのテナントを入れて競争させています。付加価値のある商品なら、価格が高くても消費者は購入する傾向が高いようです。

人気のパンは

ライ麦、ブラン、全粒粉、米粉などを添加したノンホワイトブレッドが人気となっています。

2012年にローソンからプライベートブランド(PB)で「ブランパン」が発売され、ノンホワイトブレッドに注目が集まりました。2013年には、敷島製パンがライ麦入りの「超熟」を発売。さらには、ローソンが「ブランブレッド」「ブランパン2個入り」をヒットさせたことで拡大しました。現在は、その他の製パン会社からもヘルシーをイメージしたノンホワイトブレッドの投入が相次いでいます。

山崎製パンがウェブサイトを全面刷新

山崎製パンは約10年ぶりにインターネット上のサイトを全面刷新し、300以上のレシピをまとめたサイト「大好き!パンメニュー ヤマザキッチン」を新設しました。

管理栄養士やフードコーディネーターが提案したレシピは、パンの種類や使用食材の他に、時間短縮レシピなどシーン別・目的別に検索が可能となっています。また、店頭で開催する試食会では、レシピ付きの冊子を無料配布するなど、サイトとレシピの認知度向上に努めています。

Boulangerie ASANOYA

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