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【業界研究】通販業界の現状・動向・課題について

更新日:2024年11月10日

業界・企業研究

通販業界とは、小売業態のうちの無店舗販売の一つで、店舗ではなく、メディアを利用して商品を展示し、メディア経由で消費者から注文を受け、商品を販売する業種です。日本通信販売協会によると、2016年9月の時点での正会員数は678社となっており、その多くが「カタログ通販」と「テレビ通販」に分類されています。

ドゥクラッセのテレビ通販

ドゥクラッセが地上波のテレビ通販をはじめました。

40代以上の女性をターゲットとする衣料品カタログ通販のドゥクラッセは、2016年からテレビ朝日の番組「じゅん散歩」の通販コーナーで商品を紹介しました。番組用に開発した商品やベストセラーの復刻品を中心に販売することで、ブランドの認知と販路の獲得を狙っています。

市場動向

通販市場は6兆5,100億円

日本通販協会によると、2015年度の通販業界全体の売上高は、前年比5.9%増の6兆5,100億円で、17年連続で増加傾向となりました。

ネット通販市場の伸びがそのまま通販市場の成長につながっているようです。

媒体別の構成比では、1位:インターネットPC(22.1%)、2位:カタログ(20.4%)、3位:リーフレットDM(14.5%)、4位:テレビ(11.8%)となっています。

カタログ通販の市場規模

2014年度のカタログ通販業界の市場規模は1兆2,546億円でした。

カタログ通販企業の売上高では、1位:ニッセンホールディングス(1,908億円)、2位:千趣会(1,343億円)、3位:ベルーナ(1,317億円)、4位:ディノス・セシール(1,196億円)となっています。

テレビ通販の市場規模

2014年度のテレビ通販業界の市場規模は7,257億円でした。

テレビ通販企業の売上高では、1位:ジュピターショップチャンネル(1,394億円)、2位:QVCジャパン(963億円)、3位:ジャパネットたかた(415億円)、4位:オークローンマーケティング(265億円)となっています。

業界の課題

カタログ通販はさらなる改善が必要

インターネット通販の参入障壁の低さにより、企業間の競争が激化しています。

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