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更新日:2024年11月11日
もともと携帯音楽プレーヤーといえばソニーのウォークマンが元祖であり、1979年の発売以来、市場では圧倒的な強さを誇っていました。画期的だったのは野外に音楽を持ち出すというスタイルで、ソニーは製品の製造・販売で利益を上げるというビジネスモデルを構築し、より高性能・高機能な製品の開発に力を注ぐことで、世界をリードする王者として君臨したのです。
そして、部品同士の組み合わせが容易になったことで、製品の組み立て工程のモジュール化が一気に進行していきました。つまり、このモジュール化が新興国の参入を促したのです。新興国にとって、高度な技術という参入障壁はなくなり、安い人件費を武器に一気にシェアを拡大することが可能となりました。
高品質な製品の大量生産が日本の売りであり、経済的発展をもたらす原動力となっていたことは事実です。でもそんな時代ではなくなりました。高性能な製品を作っても、ニーズがなければ利幅の薄い商売にしかならず、多くの日本企業が業績を悪化させる結果となりました。
今後は、製品を開発するのであれば、サービスを含めた新しい価値を提示できるものでなければなりません。従来の経営戦略はあくまで製品中心で、サービスはあくまでおまけのような存在でしたが、今後はサービスを中心とした考え方にシフトする必要があるのです。
サービス業には成長の可能性がたくさん残されています。
サービス業界こそこれからの産業であるといわれて久しいですが、いいのか悪いのかは別として、サービス業の需要は増し、重要性も増加しています。ただ、サービス業には多くの困難が存在していることも事実です。そして、それと同時にそういった問題への取り組みもはじまったばかりで、解決方法等ほとんど確立されていないという状況でもあります。
しかし、これは逆に言えば、解決することさえできれば大きな成長が見込め、莫大な利益となることを意味しています。大切なのは、何が問題なのかを理解することです。それさえ分かれば答えはほとんど見つかったも同然です。後は、具体的な解決方法を提示することに注力し、それに対して絶え間ない努力をするだけというシンプルな構造が浮かび上がります。
これからの経済は、サービス業界のみならずすべての分野で、サービスという目に見えないもののクオリティをいかに上げるかにかかっているのです。
日本経済新聞社の記者が徹底取材をして、日本の180業界の最新動向や課題、将来の見通しを解説しています。企業間の相関図、企業・製品のシェア、業界のトレンドを示す表やグラフがビジュアライズされており、業界のことが一目でわかるようになっています。業界研究をするにはまず目を通しておきたい1冊です。
国内の全上場企業の業績予想を中心に、所在地から財務情報まで、会社のことを知るのに欠かせない情報をまとめたハンドブックです。就職活動における業界研究から、株式投資といったビジネスユースに至るまで幅広く使えるのがの理由です。
実はこの本、サービス業界を志望する学生だけではなく、就職活動をするすべての学生にできる内容になっています。就職活動に対する心構え、エントリーシートや履歴書の書き方、面接のテクニックや自己PRの仕方等、就職活動に必要な情報がすべて網羅されていることもありますが、面白いのは、それでいてこの本が単なるマニュアル本にはなっていないところなのです。どこがどうマニュアル本と違うのかというのは、実際に目を通して確かめてみてください。
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