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【業界研究】サービス業界の現状・動向・課題について

更新日:2024年11月11日

業界・企業研究

もともと携帯音楽プレーヤーといえばソニーのウォークマンが元祖であり、1979年の発売以来、市場では圧倒的な強さを誇っていました。画期的だったのは野外に音楽を持ち出すというスタイルで、ソニーは製品の製造・販売で利益を上げるというビジネスモデルを構築し、より高性能・高機能な製品の開発に力を注ぐことで、世界をリードする王者として君臨したのです。

よって、サービス業界とは、情報通信業、運輸業、郵便業、卸売業、小売業、金融業、保険業、不動産業、物品賃貸業、学術研究、専門・技術サービス業、宿泊業、飲食サービス業、生活関連サービス業、娯楽業、教育、学習支援業、医療、福祉、複合サービス事業、サービス業(他に分類されないもの)になります。

基本情報

  • 市場規模:286.7兆円
  • 労働者数:2,610万人
  • 平均年齢:38.0歳
  • 平均勤続年数:8.1年
  • 平均年収:528万円

サービス業界は市場規模、労働者数ともに巨大な数字になっていますが、これはサービス業が日本のGDPの大部分を占め、雇用の面でも大きなウェイトを占めているということであり、経済全体に与える影響が大きいことを意味しています。

1991年から2010年までの経済的低迷期間を「失われた20年」と呼びますが、この20年間における産業別のGDP・就業者の推移をみると、製造業の生産額が50兆円近く減少し、就業者も600万人ほど減っているかわりに、第三次産業の生産高は60兆円近く増加し、就業者も760万人ほど増えているという結果になっています。

このような現象は日本に限ったことではなく、欧米といったいわゆる先進国全体に見られる傾向で、経済成長とともに付加価値や就業者のシェアが第一次産業→第二次産業→第三次産業へと移っていく現象は、ぺティ=クラークの法則として知られています。つまり、社会がある程度成熟すると、人々はより高度なサービスを望むようになるのです。

仕事内容

サービス業界の仕事内容は多岐にわたります。

そもそもサービスという言葉自体、非常に曖昧なものです。広辞苑では、サービスとは奉仕や給仕・接待と説明されていますが、日本では、「サービスする」という言葉が「無料にする」という意味になることもあり、純粋な機能以外の意味も含む言葉となってしまっているのも問題です。

ただ、サービス業界の仕事にはいくつかの特徴があるのも事実で、それは無形性と同時性という2つの面に大別されます。

これは、サービス業が目に見えない価値を提供することを意味しています。とうぜんながら、サービス自体は製品のように触って確認したりすることができません。

これは、生産と消費が同じ場所・同じ時間に発生することを意味します。たとえば、バスや地下鉄といったサービスは、利用者がサービスを受けると同時に、バスや電車を運行してサービスを提供しなければなりません。サービスというものをどこかに在庫として保管することは不可能なのです。

つまり、こういった無形性や同時性といったサービスの特徴が、サービス業を分かりにくいものにしているのであり、定義や公的な標準がほとんど存在しないのもそのような事情があるためなのです。

大手業界シェア3社

1位:電通:2兆3,093億円 2位:博報堂DYホールディングス:1兆0,959億円 3位:セコム:8,222億円

平均年収上位3位

1位:日本M&Aセンター:1,412万円 2位:GCAサヴィアン:1,331万円 3位:電通:1,191万円

業界の動向

GEのインダストリアル・インターネット

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