IT人材のためのキャリアライフスタイルマガジン

不動産業界での志望動機の書き方 | 良い例・ダメな例・注意点

更新日:2024年03月08日

書類選考・ES

就活や転職などで必ず面接前に渡す必要のある履歴書ですが、その中には学歴や経歴、氏名住所といった者だけではなく、職務経歴書や趣味特技など様々なものを記入する必要があります。その中でも、一つ悩みどころなのが「志望動機」です。

さて、志望動機の書き方について、大事なポイントのみを解説させていただきましたが、もし不動産業界への就職を希望する場合に、どのような志望動機を書くと効果的なのかという事をお話させていただきます。

もちろん、上記までにご紹介させていただいたポイントも含めですが、不動産業界だからこそ抑えておきたいポイントもあります。それらを踏まえて、一つの例文をご紹介させていただきます。

不動産業界の志望動機の例文

「都市を開発するという事には以前から魅力を感じており、就職活動を行う中で貴社の実績や過去の開発事業を調べていたところ、まさに私の住む町の過去に行われた開発事業に大きく関わっていらっしゃったことを知り、今回の応募に至りました。

私の実家のある○○市は、平成の大合併と呼ばれる市区町村の合併の流れの中で再開発が行われた地域なのですが、開発がひと段落ついたころには、地元の人口が増えたことや暗かった道、見通しの悪い道などが整備され、お店などが増えたこともあって犯罪率が急激に低下したと新聞で報道されたこともありました。

このような、地域を活性化させるという事を教えてくれた都市開発に私も関わりたいと思っているのはもちろん、地域の活性化や住みやすい街づくりに貢献したいと考えております。

また、もし入社させていただく事となった場合は、まずは貴社独自の開発に関するノウハウを誰よりも早く習得し、私の得意とする応用力を貴社の開発事業への役立てたいと思っています。」

あくまで一例ではありますが、この例文でのポイントは、「先に結論を述べる」ということと、「簡単なエピソード」を含んだ文章となっている事です。

ビジネスには「ストックビジネス」「フロービジネス」というものがありますが、文章の中で全てを出し切ってしまうと、逆に面接の担当者も質問したい事も何もなくなりますし、そもそも長い文章だとそれ以上読む気にもなりません。

文章の中に、面接の担当者が興味を持って質問をしてもらえそうな話を少しだけ含んでおく「ストック」を意識するのも一つのテクニックと言えるでしょう。

ただ、こういった含みのある伝え方もやりすぎると、人としての信頼に悪い印象を与えかねませんので、注意が必要です。

不動産業界の志望動機のダメな例

では、不動産業界への志望動機としてのダメな例文もいくつかご紹介させていただきます。明らかに「ダメだな」と思わせるものや、「何がダメなのか?」と思わせるものもありますので、ご自身なりにどこがダメなのかという事を考えてみましょう。

不動産業界の志望動機のダメな例(1)

「父が不動産業を営んでおりまして、以前から私も不動産業というものが身近にあったというのが不動産業界への志望の理由です。私も父のように人の役に立つような不動産の仕事をしたいと思っています。

過去に父の手伝いとして少し不動産業に関わっていたこともあるので、貴社での仕事に慣れるのも早いだろうという自信があります。」

まず、父が不動産業を営んでいるから不動産業界を選んだというのは、志望動機に書くべき「何故その業界なのか」という説明にはあたりません。

また、その会社でないといけない理由も述べられていないばかりか、親族が不動産業者であるということは、同業他社、つまりライバル会社ということにもなります。

人事担当からしてみたら「お父さんの会社で働けば良いのでは?」と感じるのは当然のことですので、しっかり「何故その会社なのか」という事は理由を明確にして熱意が伝わる文章にする必要があります。

不動産業界の志望動機のダメな例(2)

次のページ:不動産業界の志望動機を書くときの注意点
初回公開日:2022年11月17日

記載されている内容は2022年11月17日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

アクセスランキング