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物流・運送業界の志望動機 | 良い例・ダメな例・注意点

更新日:2024年03月08日

書類選考・ES

就職活動の際に最も重要な書類の1つに履歴書があります。昔は紙のものが主流でしたが、現在はインターネット上で提出したり、PDFにして提出する場合もあります。いずれの場合でも履歴書は採用不採用に直結する重要な書類です。履歴書の中でも特に重要なのが志望動機の欄です。

物流・運送業界の志望動機の例文2

私が物流に興味を持ったきっかけは、家族旅行です。私の家では毎年夏休みにハワイ旅行に行きますが、その時の航空券代が非常に高いのが気になっていました。大学で勉強するようになって、旅客と貨物では航空代がまったく違い、少ない費用で異国の地へ行かれる貨物に羨望を抱いたこともあります。

就職活動をしていく中で、物流・運送業界に焦点を絞り、貴社を見つけました。貴社は貨物専門の運送業であり、航空事業も活発です。まさに私の原点である航空運送に携われるチャンスが貴社にあり、応募いたしました。

これは、熱意を訴える形の志望動機です。動機がはっきりとしていて、採用担当者の心象はとても良いと思われます。純粋な疑問と、それを追い続けて就職活動をしている、という一途さも好印象です。

物流・運送業界のイメージであるトラックやバイクにとらわれず、あえて航空運送に触れる部分も業界研究ができているという点で評価の対象になります。

物流・運送業界の志望動機の例文3

私は最近のニュースをみて、運送業界に興味を持ちました。大手の物流・運送企業で長時間労働が問題視されており、業界研究を始めました。すると、現場では常にお客様第一主義で、接客は懇切丁寧、清潔感がありふれていて、会話はマニュアルどおり、という日本企業らしさを感じました。古き良き伝統を大切にする社風に惹かれる一方で、改革の必要性も感じました。

私が大学で学んだ課題発見解決型の手法で貴社に新たな風を送り込み、グローバル化に対応した強い会社にしていけるよう、貢献したいと考え、応募いたしました。

これは、典型的な印象に残る志望動機のパターンです。事実を述べ、褒めて、けなして、解決策を提示する。普段の仕事で最も大切で基本的なプロセスです。志望動機で論理性の印象が与えられれば、この人は仕事ができるという観念を植え付けることができ、その後の面接にも相当有利です。

以上のように、志望動機は一貫性のあるストーリーを生み出し、採用担当者にいかに印象を与えられるかを意識して作成しましょう。仕事ができる人間で、充実した人生を送ってきたアピールができるかどうかが書類選考通過、内定に深く関わってきます。

物流・運送業界の志望動機のダメな例

では、次に物流・運送業界の志望動機のダメな例についてご紹介して行きます。

物流・運送業界の志望動機のダメな例1

世間一般のイメージでは、物流・運送業界はあまり花がないように思われていますが、私は明るく、元気なイメージがあると思っています。いつも宅急便を受け取る時のスタッフさんは笑顔で、ハキハキとした喋り方をし、自分の憧れでもあります。特に貴社は有名企業の1つであり、私もよく利用します。ぜひ、貴社のスタッフの1人となりたいと思い、応募いたしました。

これのダメなところは、褒めすぎているところです。しかも、長所をたくさん訴えるのではなく、1つのいいところを突っ込んで主張しています。受取手によっては、ほかに褒めるところがないのではないか、という懐疑や、問題意識がなく業界研究が不十分に終わっているという印象を受けかねません。

さらに、物流・運送業界をビジネスととらえずに、サービス業として考えています。アルバイトなら構いませんが、就職するとなればビジネスとは切ってもきれない関係になります。面接でも聞かれる場合が多いので、経営学や経済学を勉強しておき、志望動機に織り交ぜられれば好印象になります。

物流・運送業界の志望動機のダメな例2

私は、学生時代に宅配便のアルバイトをしていました。その時から接客やおもてなしの感覚が好きで、自分が就職する際は物流・運送業界にしようと決めていました。いざ自分が就活生となり、企業を選んで行くと、貴社に出会いました。

貴社はグローバル化に対応こそしていませんが、日本全国に支店を持っており、日本の物流を支えています。私は海外で働くより日本社会で働いていた方があっていると思うので、貴社に相応な人材であると思い、応募いたしました。

まず、論理性がなっていません。学生時代のアルバイトと就職を一緒くたに考えていることはナンセンスです。

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初回公開日:2022年11月17日

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