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自動車ディーラーのブラック事情6選|3つの職種とは

更新日:2024年11月11日

業界・企業研究

世の中にはブラック企業と呼ばれる会社がかなりの数ありますが、その中で自動車ディーラーにもブラックなところが多くあります。自動車ディーラーには3つの職種があり、それぞれ仕事は分担していますが、どの職種にもブラックな部分があるのか詳しくご紹介します。

自動車ディーラーの休日は、土日祭日に休みを取ることはできません。それは、土日祭日は多くのお客さんがディーラーに訪れるので休むわけにいかないからです。 自動車ディーラーでは、年間休日が100日を切ることが多く、決して多くありません。そして、その少ない休日に自分のお客さんの都合に合わせ出勤することも多々あります。 休みが取れないのは、サービス業として普通であり、これだけでブラックとは言えないでしょう。

ブラック事情2:給料が安い

自動車ディーラーには、3つの職種があり、その職種全ての平均年収は396万円と日本の平均年収422万円と比べると低いことがわかります。 しかし、職種を分けてみると、営業職443万円、整備職417万円、事務職328万円となっており、営業職を見ると日本の平均年収より高いことがわかります。 しかし、勤務時間が長かったり休日出勤のわりに給料が低いと考える人が多いことから、ブラックといわれています。

ブラック事情3:厳しいノルマ

自動車ディーラーで、営業職として働くと必ずノルマが課せられます。その種類も自動車販売だけではなく、車検獲得、ローン獲得、保険獲得、タイヤ交換獲得、携帯電話獲得、クレジットカード獲得、JAF獲得など、色んなノルマが各ディーラーで課せられます。 新入社員だと顧客がまだいないので、親兄弟、親戚や友人に頼み込んでノルマを達成する人がほとんどです。これがブラックと呼ばれる一つの原因でしょう。

ブラック事情4:みなし労働時間制

みなし労働時間とは、社外で仕事をする時間を会社側が所定労働時間として決めます。例えば所定労働時間が8時間の場合、5時間しか仕事しなくても8時間働いたことになりますが、9時間働いても8時間とみなされてしまう制度です。 この制度により、残業代が発生しないのでブラックといわれてしまうことが多くあります。ただし、就業時間の終了時に会社に戻り仕事を社内で続けると、そこから残業代は発生します。

ブラック事情5:資格強制取得

自動車ディーラーで仕事をするのに最低限必要な資格は、普通自動車運転免許になります。たいていの人は、自動車免許の取得をしているでしょうが、自動車ディーラーで働くにはAT限定免許では不可ということがあります。 この他、中古自動車査定士の資格の取得や、保険も扱うので損保一般試験に合格する必要もあります。 これらの取得は強制的に行われ、技能試験に合格できなければ会社での立ち位置に不利が生じてきます。

ブラック事情6:社内研修が多い

自動車ディーラーでは、何かと研修を行う風潮があります。確かにメーカーから毎月販売ノルマが課せられているので、どうやって自動車販売のノルマを達成させるべきかミーティングをする必要があります。 その研修ですが、行われるのは平日の暇な時期なので、休暇を取っている従業員も多くいます。しかし、研修には強制的に出席する必要があるので、休み返上で出社する必要があり、ブラック企業といわれることが多くあります。 今働いている会社が少しでもブラックだと感じたら「マイナビエージェント」を活用して、転職のプロに相談して転職を考えましょう。

自動車ディーラーから転職したい人に業種

自動車ディーラーのブラックさに、身も心もヘトヘトとなり転職を考えるようになるでしょう。 自動車ディーラーは、ある意味サービス業と同じですから、転職するなら、サービス業以外の業種を探さなければ、また同じ繰り返しになります。 また、自動車ディーラーの営業マンは、限られた時間の中で多くの仕事をこなさなければならず、必然的にタイムマネジメントやセルフマネジメントが磨かれており、意外にどんな職でも務まります。

製造業

製造業にも営業職も存在しますが、もし自動車ディーラーの営業を行っていたのなら、製造ラインでの仕事従事者として勤務されることをします。 もちろん、いままでの営業経験をいかして、製造業でも営業活動をしたい気持ちもあるでしょう。しかし、転職するのであれば畑の違う仕事についた方が、今までの営業職の嫌なことを思い出すこともなく、そして自分のスキルアップに繋がるでしょう。

外資系企業

外資系企業と聞けば、年収が高い、グローバルな環境で仕事ができる、コミュニケーションは英語といったイメージを持つ方も多いでしょう。 しかも自動車業界にも外車を扱っている外資系企業もあるので、自動車ディーラーを辞めて外資系ディーラーに努めてもその待遇はほとんど変わりませんから、ブラックから逃げられたことにはなりません。 そこで、外資系企業を探すなら、まったく畑が違う職種を探すのがベターといえます。

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初回公開日:2018年12月13日

記載されている内容は2018年12月13日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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