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更新日:2024年07月29日
ニュースなどでよく聞く「誠に遺憾」とい言葉は、よく見聞きするものの日常ではあまり使わない言葉であることもあり、正しい意味や使い方を捉えるのが難しいフレーズの一つです。この記事ではそんな「誠に遺憾」という言葉について、その意味と使い方をご紹介します。
「心残り」とは「心からそのことが離れず、心配に思ったり、残念に思うこと」を表す言葉です。「誠に遺憾」と違って、その事柄を咎める意味合いはない表現となっています。 「〜できないことが、とても心残りですが」といった形や、「〜できなかったことがとても心残りです。」というように使います。未練が残ることに対して使うフレーズです。
こちらは「誠に遺憾」と同じように、それが起きてしまったことを許せずにいる気持ちも、言い表せる表現です。 「悔しい」には「失敗や恥ずかしい思いをして、そのことを諦めることや、忘れることができないこと」といった意味があります。ですので、「本当にどうしてそんなことが起きてしまったのだろう」というような、後悔の気持ちが含まれた言葉と言えます。 「悔しく存じます」、「〜しなかったことが悔やまれます」といった形で使います。
こちらも「悔しく思う」と似た意味のある言葉ですが、少し古風な言い回しになっています。 「口惜しい」という言葉は、「残念で悔しい」という意味の他に、「期待はずれであること」や「失望する」といった意味を持つ言葉で、より「遺憾」の意味に近い言葉と言えるでしょう。 「〜であったことを大変口惜しく存じます。」、「口惜しい限りですが」、などのように使います。
「無念」には「悔しくてたまらなく思うこと」という意味があります。そうしたことを踏まえると、「悔しく思う」や「心残り」、「残念である」と言った表現よりも、より悔しい気持ちが強く伝わる言い回しと言えます。 「〜であるのが無念でなりません。」という形で使います。
「心苦しい」とは「申し訳なくて望ましくないことであると自分を責めてしまう」という意味です。ですので、「申し訳なくて仕方がないと思う」という意味の表現です。 「誠に遺憾」という表現が、その物事が起こってしまったことに対して、「許せない」と怒りの意味が込められているニュアンスがあるのに対し、「心苦しい」は「その物事が起きることを自分も未然に防ぐ努力ができたんじゃないか」、というような、自分を責める気持ちがある、というニュアンスがあります。 「大変心苦しく思います」や、「心苦しいことですが」のような使い方をします。
いかがでしたでしょうか。「誠に遺憾」という言葉が、こんな意味を持つ言葉であるとは、普段見聞きしているだけでは分からなかった、という方も少なくないのではないでしょうか。 言葉は正しい意味や使い方をしないと、思わぬ誤解を生んだり、望まないトラブルの原因にもなり得ます。 少し意味が分からないな、あやふやだな、と感じる言葉があったら、意味や使い方を調べる癖をつけると良いでしょう。そうすることで、言葉の表現の幅が広がり、より正しく自分の気持ちや立場を相手に伝えることができるようになります。
記載されている内容は2018年03月07日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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