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「誠に遺憾である」の意味と使い方・レベル|政治家/ビジネス

更新日:2024年02月12日

言葉の意味・例文

ニュースなどでよく聞く「誠に遺憾」とい言葉は、よく見聞きするものの日常ではあまり使わない言葉であることもあり、正しい意味や使い方を捉えるのが難しいフレーズの一つです。この記事ではそんな「誠に遺憾」という言葉について、その意味と使い方をご紹介します。

「誠に遺憾」の後に「ながら」とつくことで、「本当に残念で許せないことだけれども」、という意味になります。こちらはただ思ったことを言い表すだけでなく、「残念だけど〜しなくてはいけない」ということを伝える時に、使うフレーズです。 例えば、会社レベルの大きなパーティに誘われているのに、それを欠席しなければいけないときなどに、「誠に遺憾ながら、欠席させていただきます」というように使います。

「誠に遺憾」が表すレベル

「誠に遺憾」という言葉以外にも、ニュースで聞く言葉の中には、「懸念がある」など何か物事の行く先を慮(おもんばか)る言葉がいくつかあります。それでは、その言葉たちの中で、「誠に遺憾である」という言葉どれほどの意味がある言葉なのでしょうか。 他の言葉と比べながら、その言葉の重さについて探ります。

この順で言葉の意味に重さがある

ニュースで取り上げる言葉を、軽い意味合いのものから順で並べました。 懸念する:心配である・不安がある 強く懸念する:とても心配である・不安である ここまでは、物事が起きるまでに使われる言葉です。ここから先は、物事が起きてから使われる言葉になります。 憂慮する:心が痛む。 深く憂慮する:とても心が痛む。 遺憾だ:残念である。許せないことだ。 誠に遺憾である:とても残念であり、腹立たしいことだ。 非難する:そうあるべきでない。すぐにやめるべきだ。 断固非難する:こんなことは絶対に許せない。いますぐやめるべきだ。 抗議する:やめるように働きかける。 断固抗議する:何をされてもやめるまで絶対に働きかける。

「誠に遺憾」は対抗する立場を表す一歩手前の言葉

このように見てみると、「誠に遺憾である」という言葉はとても強く相手を非難する言葉であることが分かることでしょう。 「誠に遺憾」という言葉は、「自分が許せないと思っている」という意思を伝えるだけで済む段階の、最終段階の言葉です。その次の段階は、その物事を起こした人に対して、対抗する段階になります。 ですので、このニュースなどでフレーズを聞いたら、「この人は相当このことに関して許せないと思っているんだな、この次はないんだな」というように考えて良いと言えます。

政治家が「誠に遺憾」と言った場合の意味

政治家が「誠に遺憾」という場合には、ただ、「残念で許せない」ということではなく、物事を起こした相手に対して「抗議する気持ち」や「怒り」を表す言葉にもなります。 その気持ちの強さは上記に示したように、「誠に遺憾」という言葉が、その物事を起こした相手に対して対抗する意思を表す一歩手前の言葉であることを考えると、とても強いと言えるでしょう。

ビジネスシーンで「誠に遺憾である」と言った場合

それでは、ビジネスのシーンで「誠に遺憾」というフレーズを使う時は、どのような時でしょう。「誠に遺憾である」という言葉の意味は、政治家が使う時のように変わることはなく、本来の「残念で許せないことだ」という意味になります。 ビジネスシーンで使う1つの例として「誠に遺憾ながら」という使い方をご説明した時のように、何かお断りする時が挙げられます。ただし、プライベートな飲みの誘いや、休日に会う約束を断る場合は、「誠に遺憾」という言い回しは、あまりにも堅苦しい表現と言えるでしょう。 「誠に遺憾」という言葉を使う時は、例えば会社全体で行われる大きなパーティーや、親睦会に呼ばれていた時などが良いでしょう。こうした場合「ただ欠席してしまい申し訳ありません」と言うよりも、「誠に遺憾ながら欠席させていただきます」と言った方が、「本当なら休むべきでなかったのに、申し訳ない」という気持ちが伝わります。

「誠に遺憾」の類語

「誠に遺憾」という言葉は、どのような言い換えができるのでしょうか。他の言い回しもチェックして、言葉の表現の幅を増やしましょう。

「大変残念」

「誠に遺憾」という言葉には、「残念である」という意味があるとお話ししました。この「大変残念」という言葉は、「誠に遺憾」に含まれる、「残念である」気持ちをよりシンプルに伝える表現です。 「大変残念なことですが」、「大変残念に思います/存じます」というような形で、「誠に遺憾」と同じように使います。

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初回公開日:2018年03月07日

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