IT人材のためのキャリアライフスタイルマガジン

「折を見て」の意味・使い方・類語・折に触れてとの違い

言葉の意味

ビジネスシーンで「折を見て」という言葉をよく耳にします。日常会話ではあまり使うことのない言葉ですが、単純に「そのうちに」と実行を先延ばしにする言葉だと認識している人もいます。ビジネスにおける「折を見て」の意味や使い方、類語などを詳しく解説します。

更新日時:

「折を見て」の意味と使い方

「折を見て」の意味と使い方

「折を見て」は、日常会話ではあまり使うことのない言葉です。「折を見て」という言葉がどんな意味や由来を持っているか詳しく解説します。

「折を見て」の意味は時期やタイミングを見計らうこと

「折を見て」の意味は時期やタイミングを見計らうこと

「折を見て」とは、時期やタイミングを見計らうことを意味します。その時、その場ではできないことを頼まれた場合などに、「タイミングを見計らって○○します」「都合のよいときに○○します」という意味で使われる言葉です。ところが、これを単純に「後で○○します」という意味に解釈してしまうと、思わぬトラブルになりかねません。 「折を見て」は、正と負の両方のニュアンスがある言葉です。「折を見て○○します」という表現には、「タイミングのよいときに○○します」という意味と同時に、「都合がつかなければ○○しません」という意味も含まれています。 「折を見て」を使うときや「折を見て○○します」と相手から言われた場合には、その事案が実行されるかどうかについて保留された状態であることを念頭に置いておきましょう。

「折を見て」を使うのはどんなとき?

「折を見て」を使うのはどんなとき?

「折を見て」は何かをするに当たって、実行するかしないか、いつ実行するかなどを曖昧にした表現として「折を見て○○します」という形で使います。例えば以下のような場合です。 【例】 1.折を見てこちらからご連絡いたします。 2.折を見て私から上司に話しておきます。 3.いずれ折を見てお伺いするつもりです。 いずれの場合も、「実行する日は定かではないが、後日○○するつもりだ」という意味合いが文章に込められています。

「折を見て」はビジネスにおいてどんな意味を持つの?

「折を見て」はビジネスにおいてどんな意味を持つの?

既に述べたように、「折を見て○○します」と言うときにはいつ実行するか、実行するかしないかの判断を保留した状態です。このため、ハッキリと約束しづらい事柄について返事を曖昧にしたいときに「折を見て」を使います。 また「折を見て○○します」と相手から言われた場合は、いつそれが実行されるか、本当に実行されるかどうかに関しては相手が決定権を持っていることになります。確約できないというニュアンスを匂わせているので、あまり乗り気ではないのだと受け止めておきましょう。

ビジネスにおける使い方の事例

「折を見て」は、ビジネスのこんな場面で使われます。 1.(取引先からしつこく勧誘されたときなどに)「折を見てこちらからお伺いいたします」 2.(繰り返し電話がかかってきたときなどに)「折を見てこちらからご連絡いたします」 3.(部下からの頼みごとに対して)「折を見てやっておこう」 いずれも相手よりも自分の方が立場が上で、決定権が自分にある場合に「折を見て」が使われています。目上の人や決定権が相手にある場合には「折を見て」を使いません。

メールで「折を見て」を使うとき

メールで「折を見て」を使うとき

「折りを見て」という言葉はメールや手紙の中でも使われます。もちろん、ビジネスメールでも必要に応じて「折を見て」を使います。どんな使い方をするのかについては、以下にメール文を掲載していますので参考にしてください。取引先から接待を受けたことに対するお礼のメールです。

「折を見て」の例文|接待に対するお礼メール

株式会社○○○○ 第2営業部 山川部長様 日頃よりお世話になっております。 ××会社事業開発部の田中です。 先日は大変ご馳走になり、ありがとうございました。 センスの良いお店をご紹介いただきまして、誠に嬉しい限りです。 折りを見て、今度は私が山川部長を美味しい創作料理のお店にご案内したいと考えております。 今後とも変わらぬお付き合いのほどお願い申し上げます。 取り急ぎ、メールにてお礼申し上げます。

「折を見て」の類語にはどんな言葉があるの?

「折を見て」の類語にはどんな言葉があるの?

「折を見て」とよく似た意味の言葉にはどんなものがあるのでしょうか。「折を見て」の類語を5つ紹介します。

頃合いを見て|「折を見て」の類語1

「頃合いを見て」は「折を見て」の類語です。「頃合い」とは、タイミングがいいことや、丁度良いタイミングという意味があります。「頃合いを見計らって」という表現もあり、「適当な機会を見計らう」という意味は3つとも同じです。 例えば以下の例文の「頃合いを見て」や「頃合いを見計らって」の部分を「折りを見て」と入れ替えても、文章の意味は変わりません。 1.頃合いを見て私から部長にお伝えしておきます。 2.頃合いを見て研修会を開きたいと思います。 3.頃合いを見計らってお電話させて頂きます。

時期が来れば|「折を見て」の類語2

時期が来れば|「折を見て」の類語2

「時期を見て」も「折を見て」の類語の1つです。堅苦しくやや意味が伝わりにくい「折を見て」に比べると、「時期を見て」を使う方がわかりやすいとも言えます。「時期を見て」という語句を使った例文を掲載しておきます。 【例】 1.この件については時期を見て詳細をお伝えしたいと思います。 2.時期を見て○○君を課長に昇進させようと考えている。

適当な時期に|「折を見て」の類語3

「時期を見て」よりさらに砕けた「折を見て」の類語に、「適当な時期に」という言葉があります。この場合の「適当」は「求められている条件や目的に合致する」「妥当な」という意味で使われていることは言うまでもありません。 しかし「適当」には「興味が感じられない様子」や「本格的な対処ではなく一応のつじつまがあうようにして事態を収束する」という意味もあります。日常会話の中では、こちらの意味で使われることが多いです。 ビジネスにおける会話の中で「適当な時期に」を使うと、人によってはぞんざいな口調に聞こえたり失礼に思われたりする怖れもあります。ビジネスシーンでは「適当な時期に」を使うよりは「折を見て」を使う方がよいでしょう。

機会があれば|「折を見て」の類語4

機会があれば|「折を見て」の類語4

「機会があれば」も「折を見て」の類語と言ってよいでしょう。こちらも「折を見て」と同じく、「機会があれば○○します」と「機会がなければ○○しません」という含みを持たせた表現になっています。 「折を見て」に比べるとストレートでわかりやすい表現なので、会話の中では「機会があれば」を使う方が意図が伝わりやすいでしょう。 【例】 1.(飲み会の誘いに対して)機会があればぜひご一緒させて下さい。 2.(見学の勧誘に対して)機会があればお伺いさせて頂きます。

潮時を見て|「折を見て」の類語5

「潮時」は満潮や干潮の時刻のことを指し、そこから転じて「物事を始めたり終えたりするのに適した時」「物事を始めたり終えたりするのによいタイミング」を意味しています。自然な時の流れの中で巡ってくるチャンス、というニュアンスがあります。 「折を見て」と同じく「よいタイミングを見て○○します」という意味で「潮時を見て」と表現する場合は問題ありませんが、「潮時」を単独で使う場合は使い方に注意が必要です。ビジネスにおける「潮時」の使い方について次の項目で詳しく説明します。

「潮時」は「ラッキーなチャンス」のこと!

「潮時」は「よいタイミング」のことであり、「絶好のチャンス」「好機到来」というニュアンスで使われる言葉です。ところがこの「潮時」を、「物事を終えるタイミング」という意味で使う場合に、「もう終えないとダメだ」「もう先の見込みがない」とマイナスの意味を込めて誤用していることがあります。 例えば「そろそろ今の会社を辞める潮時だ」という文章です。この文章は、「これ以上今の会社ではやっていけそうにない」「そろそろ辞め時だ」という意味に解釈しがちです。しかし「潮時」には本来「絶好のチャンス」「ラッキーなチャンス」の意味しかないので、「今の会社ではもうやっていけそうにない」というマイナスの意味で使うことは誤用と言えます。 「そろそろ今の会社を辞める潮時だ」という文章の解釈は、「今の会社を辞める絶好のチャンスだ」が正解です。

「折を見て」に口語的な表現はある?

「折を見て」に口語的な表現はある?

「折を見て」は日常会話の中で使われることはほとんどなく、ビジネス用語としてもいささか堅苦しい感じのする言葉です。どちらかと言えば手紙やメールなどで使うことに向いている、文語的な表現と言えるでしょう。 ビジネスの相手によっては、堅苦しい印象を与える言葉よりも柔らかい口語的な表現が好まれる場合もあります。この章では「折を見て」と同じ意味を持つ口語的な表現を3つ紹介します。

そのうちに|「折を見て」の口語的な表現1

「そのうちに」は、「折を見て」の類語の一つです。「近いうちに」「近日中に」という意味のほかに、「折を見て」と同じ「時期を見て」という意味があります。部下に対して期日をあいまいにして返答するときなどに、「そのうちやっておくよ」という使い方をします。 「そのうち」は会話の中で使うと、「気乗りしない」「あまり興味がない」という意味合いを含む場合があります。そのため取引先に対して「そのうちに○○しておきます」などと言ってしまうと、やる気がないのだと受け取られかねません。 【例】 1.(取引先)「来月はぜひ我が社の工場に見学にいらして下さい」 2.(あなた)「そのうちに見学させていただきます」 上の例文のように、相手が熱意をもって勧誘している事柄に対して無関心な返答をしているように聞こえてしまいます。「折を見て」と同じく婉曲なお断りや曖昧な返答として使う言葉であることを覚えておきましょう。

いずれ|「折を見て」の口語的な表現2

「折を見て」を口語的に表現する言葉には、「いずれ」もあります。「そのうちに」の類語ですが、「時期を見て○○する」という意味はなく「近いうちに○○する」という意味で使われる言葉です。 「いずれ」は「折を見て」や「そのうち」と同じく、積極的に行うつもりがないことや先延ばしにする意図を示して婉曲に断る気持ちを表現している場合があります。 【例】 1.その件についてはいずれお話しすることにしましょう。 2.いずれお伺いさせて頂きます。 時期やタイミングを示唆せずに単に「近い未来に」と、期日を定めないで返答する場合に「いずれ」が用いられています。曖昧な返答でお茶を濁したいときには便利な言葉ですが、あまり頻繁に使うと「仕事をする気がない」「頼み甲斐がない」などと思われることになりかねません。

チャンスがあったら|「折を見て」の口語的な表現3

チャンスがあったら|「折を見て」の口語的な表現3

「よいタイミング」や「よい機会」を意味する「チャンス」を用いれば、砕けた口調の表現になります。「折を見て」の「折」には「時期や機会」という意味がありますから、「チャンスがあったら」という表現に言い換えたとしても間違いではありません。フランクで前向きなニュアンスの表現なので、「そのうち」や「いずれ」より使いやすいです。 【例】 1.チャンスがありましたら、研修に参加したいと思います。 2.チャンスがあったら、工場を見学させていただきます。 3.その件についてはチャンスがあったらお話しすることにしましょう。

「折を見て」と「折に触れて」の違いは?

「折を見て」と「折に触れて」の違いは?

「折を見て」の「折」は、「折に触れて」という使い方をすることもあります。「折を見て」と「折に触れて」はどんな違いがあるのでしょうか。「折に触れて」の意味や使い方と、「折を見て」と「折に触れて」の違いを解説します。

「折に触れて」の意味は?

「折に触れて」は「機会があるたびに」「事あるごとに」などの意味を持つ言葉です。「折に触れ」とも書きます。言葉に意味からも推測できるように、何度も繰り返される事柄について使われる言葉で、一度限りのことに対しては使われません。 「折に触れて」の類語には上に挙げた「機会があるたびに」や「事あるごとに」のほかに、「何かと」「何かにつけて」などがあります。「折に触れて」を使った例文を次の項目で紹介しています。

「折に触れて」を使った例文

「折に触れて」の使い方の例です。 【例】 1.折に触れて注意してきたのですが、彼のミスはなくなりません。 2.近くに異動になりましたので、折に触れてご挨拶させていただくつもりです。 3.折に触れ言ってきたことなのですが、中々聞き届けてもらえません。 いずれの文章も「機会があるたびに××する」という構成になっていることがわかります。

「折を見て」と「折に触れて」の使い方の違い

「折を見て」と「折に触れて」の使い方の違い

「「折に触れて」の意味は?」で述べたように、「折に触れて」は繰り返される事柄について使う言葉です。それに対して、「折を見て」は1回限りのことにも使うことができます。それぞれの言葉の意味をわかりやすく表現すると、次のようになります。 「折を見て」→機会があったら 「折に触れて」→機会があるたびに このように「折を見て」と「折に触れて」は意味がまったく違います。それぞれの言葉が持つ意味を正しく理解して、使い方を間違えないようにしましょう。

「折を見て」と「折に触れて」の例文を比較しよう

「折を見て」と「折に触れて」を使った例文を比較して、使い方の違いをさらに詳しく解説します。 【例】 1.折を見て彼に言っておきます。 2.折に触れて彼に言うようにします。 1の「折を見て」を使った例文では、「いつになるかは分からないけれど、機会があったら彼に言っておきます」という意味が読み取れます。「彼に言う」のは機会があったその時1回限りのことです。 しかし2の「折に触れて」を使った例文は、「機会があるたびに何度でも彼に言うようにします」という意味を持っています。「彼に言う」ことが何度も繰り返されることが暗示されている文章です。 どちらも「機会があれば」という意味合いで「折」という言葉を使っているので間違えやすいのですが、どちらを使うかによって文章の意味が変わってしまうので気をつけましょう。

敬語での「折を見て」の使い方とは?

敬語での「折を見て」の使い方とは?

ビジネスシーンでの会話においては、尊敬語や丁寧語を正しく使うことが必要不可欠です。どんなに素晴らしい内容の話をしても、目上の人に対して失礼な言葉遣いをすると相手を怒らせてしまいます。 「折を見て」には敬語表現があるのでしょうか。あるとしたら、どんな言葉なのでしょうか。敬語における「折を見て」の使い方や丁寧に言い換えた表現について解説します。

「折りを見て」に敬語はない?

結論を先に言うと、「折を見て」の敬語にあたる表現はありません。「折を見て」は「時期を見て」「タイミングを見て」という言葉の言い換え表現で、日常会話ではまず使うことのない言葉です。どちらかと言えば堅苦しい印象を与える表現であり、「折を見て」そのものが丁寧語であるとも言えます。 より丁寧な言い回しをしたい場合には、「折を見て」を使わずにほかの類語を丁寧に言い換えることを考えた方がよいでしょう。次の項目で「折を見て」の丁寧な言い換え表現を紹介します。

「折を見て」の丁寧な言い換え表現

「折を見て」の丁寧な言い換え表現

「折を見て」そのものを丁寧語や尊敬語に言い換えることはできませんが、「折を見て」の類語をより丁寧に言い換えることはできます。「折を見て」の類語をより丁寧に言い換えた表現の例を幾つか挙げます。 ①「頃合いを見計らいまして」 「折を見て」の類語である「頃合いを見計らう」を丁寧語で言い換えた表現です。「頃合いを見計らう」も「折を見て」と同じく堅苦しい言葉なので丁寧語に言い換えると大げさに感じますが、相手に自分を印象づけるためには効果的です。 ②「機会がございましたら」 「機会(チャンス)があったら」を丁寧語に言い換えた表現です。やはり堅苦しい印象を与えますが、「折を見て」よりも丁寧な表現であることは間違いありません。相手が目上の人や大事な取引先ならば、こちらを使う方がよいでしょう。

「折を見て」を使うことは失礼に当たる?

「折を見て」を使うことは失礼に当たる?

「折を見て」を目上の方や取引先に対して使うことは失礼だ、という考え方があります。一体なぜ失礼に当たるのか理由を踏まえた上で、「折を見て」を使うことの意味について考えてみましょう。

「折を見て」ということは自分のタイミングで返事をすること

まずこれまでに解説した「折を見て」の意味を思い出して下さい。「折を見て」とは「タイミングを見計らって○○します」「時期を見て○○します」という意味でした。つまり、行動を起こすタイミングや時期を決定するのは「折を見て」を使う側にある、ということです。 例えば大切な取引先が同じ用件で何度も電話をかけてきたとします。何度も電話をかけてくるくらいですから、相手は早く返事が欲しいということです。そこであなたが「折を見てこちらからご連絡いたします」と言ったらどう思われるでしょうか。 取引先としては早く返事が欲しいのに、あなたは「自分にとって都合がいいタイミングで連絡する、いつ連絡できるかわからない」という返事を返したことになってしまいます。取引先から「失礼な奴だ」と思われても仕方のないところでしょう。

「折を見て」を使うのは目上の人に対して失礼なこと?

ではどんな場合でも「折を見て」を目上の人に対して使ってはいけないのかと言うと、必ずしもそうとは限りません。「×月×日までに○○します」とはっきり明言できない場合には、たとえ目上の人が相手であったとしても、「折を見て」を使って曖昧な返答を返すこともあります。 もちろん目上の人や大事な取引先に対して「返答を濁す」ということは、あまり望ましいことではありませんし、基本的には失礼に当たることです。しかしビジネスにおいては何事もケースバイケースである、という部分もあります。状況によっては目上の人に対して「折を見て」を使ってもよいのだと理解しておきましょう。

「折りを見て」の由来とは?

「折りを見て」の由来とは?

そもそもなぜ時期やタイミングを見計らうことを「折を見て」と表現するのでしょうか。「折」という漢字の成り立ちや読み方、言葉の意味から「折を見て」の由来を解説します。

「折」という漢字の成り立ち|「折を見て」の由来

「折」という漢字の成り立ち|「折を見て」の由来

折という漢字は、バラバラになった草木と曲がった柄の先に刃をつけた手斧という2つの象形の組み合わせから成り立ちました。手偏の部分がバラバラになった草木を、斤つくりの部分が手斧を表わしています。 また、漢字辞典オンラインによると「折」という漢字は次のような読み方をします。 1.音読み→セツ、シャク 2.訓読み→おり、お(る)、お(れる)、くじ(ける)、さだ(める) 漢字の成り立ちと読み方のどちらからみても、「折」という漢字に時間を想起させるような意味合いは見当りません。にもかかわらず、「折を見て」や「折節」、「折から」、「折しも」など、「折」を使った時間やタイミングを含む意味の言葉が多数存在します。 これは一体なぜなのでしょうか。その理由は次の項目で解説します。

音読み 【小】 セツ 【△】 シャク 訓読み 【小】 おり 【小】 お(る) 【小】 お(れる) 【△】 くじ(ける) 【△】 さだ(める)

「折」が時間やタイミングを指す理由|「折りを見て」の由来

「折」が時間やタイミングを指す理由は、漢字の成り立ちや読み方から来ているのではありません。「(紙などを)折り目をつけて区切る」ことから転じて、「折」という漢字自体が時間や季節に区切りをつけるという意味を持つようになったからです。 例えば「酷暑の折」「多忙の折」「四季折々」「折節」など、広い意味で時間やタイミングを表わす言葉として「折」が使われます。時間、時期、季節、場合、機会といった意味合いの使われ方です。 「折」のほかに「折を見て」という言葉を構成している動詞「見る」には、観察する、判断するという意味があります。「折を見て」は時間や機会、タイミングを表わす「折」と「見る」という動詞を組み合わせることで成立した言葉だということがわかります。

「折を見て」を英語で表現すると?

「折を見て」を英語で表現すると?

「折を見て」は英語で「take occasion」と表現します。「機会を見て」という意味です。「occasion」とはどういう意味を持ち、同じく「機会」を意味する「chance」とどのような違いがあるのでしょうか。「occasion」について詳しく解説します。

「折を見て」の英訳「will take occasion」について

「折を見て」は、英語で「take occasion」または「find occasion」と訳します。「occasion」という単語はある特定の事が起こったとき、機会、好機などを意味する言葉です。つまり「take occasion」は機会を捉える、「find occasion」は機会を見つけるということです。ビジネスシーンでは下の例文のように使います。 【例】 1.I will take occasion to meet you. (折を見て(機会があれば)お会いしましょう) 2.I shall find occasion to speak to him. (折を見て(機会を見て)彼に話します)

occationとchanceではどう意味が違うの?

「機会」という意味の英単語には、「occasion」だけでなく「chance」もあります。「occasion」が物事を行うのに有利な場合や機会を意味するのに対して、「chance」は偶然訪れたよい機会を意味しています。ビジネスシーンで「折を見て」の英語訳として使う場合には、「chance」ではなく「occasion」の方が適切です。 また、やはり「機会」という意味を持つ英単語に「opportunity」があります。「occasion」とよく似た使い方をされる言葉ですが、「opportunity」は「確固たる目標に向かって行動するきっかけ」を意味するのに対して、「occasion」は「ある特定の目的や主旨を含んだ場面」を意味します。日本語の「折を見て」の英訳としてはやはり「occasion」が適切でしょう。

「折を見て」は使い方を間違えると失礼に思われることも!

「折を見て」は使い方を間違えると失礼に思われることも!

「折を見て」の持つ意味や由来、ビジネスシーンにおける使い方、ビジネスシーンで「折を見て」を使うことがどういう意味を持つのかについて、「折を見て」の類語や口語的表現、英語での表現などを詳しく解説しました。 すでに述べたように、「折を見て」は目上の人や取引先に対して使うことは失礼に当たる場合もあります。返事を曖昧にしておきたい場合には便利な言葉ですが、使い方を間違えると相手を怒らせてしまい、ビジネスチャンスをふいにすることになりかねません。なるべく目上の人に使うことは避けましょう。

関連タグ

アクセスランキング