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更新日:2024年11月12日
カフェやファミレスで気軽に楽しめる一品としてすっかり定番となったピザ。日本では手で持って食べるのが一般的ですが、では、海外ではどうなのでしょう。日本ではあまり知られていない欧米での正しいピザの食べ方とマナーをご紹介します。
大好きな仲間うちのパーティーや家族との食事、デートなどでも大のピザ。思い思いに手でつまみ、カジュアルな雰囲気で楽しんでいる姿が目に浮かびます。 でも実は、ピザ発祥の地イタリアではナイフとフォークで食べるのが正式な食べ方とされています。日本でもフォーマルなイタリアンレストランでピザを食べる場合には、ナイフとフォークで食べる食べ方を覚えておくと、慌てることなくスマートに食べることができます。
ピザの歴史は古く、ルーツを探っていくと古代ローマまでさかのぼります。今の形になったのは18世紀頃。ナポリの漁師がパン屋に立ち寄り、薄く伸ばしたパンにトマトソースをのせて焼いてもらったのが今のピザの始まりと言われています。 ナポリのピザは、発祥の伝統を守るため、その材料や製造方法、大きさ、厚さまで「真のナポリピッツァ協会」によって細かく定められており、トッピングはマルゲリータとマリナーラの2種類に限られており、マルゲリータについてはチーズやトマトの産地も限定されています。 イタリアの中でも、ナポリのピザに比べ、ミラノのピザは薄く大きいのが特徴です。トッピングも多くの種類があり、ナポリから広まったピザが、産業とファッションの街ミラノで「早くて美味しいおしゃれなファストフード」に変化したともいえます。 伝統ある本場イタリアでのピザの正しい食べ方はぜひとも覚えておきましょう。
ピザは、トロリととろけたチーズに熱々のソースが絶品というもの。イタリアでは正に焼きたてがサービスされます。テーブルに運ばれてくるとおしゃべりも一旦中止し、早速いただくのがマナーです。 チーズやソース、オイルが熱くて手で持てないほどで、ナイフとフォークを使って食べるのが正式な食べ方です。また、日本のように1枚のピザを数人でシェアして食べることはなく、1枚を一人分として注文します。 またイタリアでは、ソースのかかった部分だけを切り取って、縁は残すのが正しい食べ方とされてきましたが、最近では縁の部分も残さず食べてもマナー違反ではないとされています。 歩きながらピザを食べることもあり、その場合はソースのかかった面を内側にし、本のように二つに折って手で持って食べます。
地中海側、イタリアにも近い南フランスでは、軽く食事をしたいときにはピザの出番です。とはいえ、フランスのレストランではお皿からはみ出るくらいボリュームあるピザが一枚まるごと一人前としてサービスされます。 現地の人も目を丸くするほどの量の多さに、一人で食べきれないことが多く、イタリア同様、縁の部分はたいてい残します。 フランスでは、レストランでも家庭でも、ピザはナイフとフォークを使って食べるのが一般的な食べ方ですが、家庭だと、最初から切り分けておいて各自手を使って食べるのも普通の食べ方になってきました。
ヨーロッパでは、本番イタリアのようにナイフとフォークで食べるのが正式な食べ方というわけではありません。 はじめからナイフとフォークを使う人もいれば、まったく使わない人、途中から手で持って食べる人、その逆に途中からナイフとフォークを使って食べる人、それぞれ好きな食べ方で食べます。 手で持って食べて汚れてしまっても、それを拭うためにナプキンがあるのだと考えており、気にしません。
なんでも豪快なイメージのあるアメリカ。ホットドッグやハンバーガーと並びんで、ピザも代表的なアメリカ料理のひとつとなっており、イタリアのピザに比べ大型のものが主流です。カフェで食べるのはもちろん、アメリカの家庭では大型のオーブンが備わっていることも多いことから、自宅で焼くことも日常的です。 ナイフとフォークは使わず、ピザカッターなどを使って放射状に分けてシェアし、手で持ち、折り曲げて食べる食べ方が一般的です。 アメリカのカフェでは、サービスされたピザをそのまま食べるのではなく、粉末のパルメザンチーズや乾燥オレガノをふりかけて食べることもあります。
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