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「陽だまり」の意味と使い方の例文|類語/反対語/季語

更新日:2024年08月17日

言葉の意味・例文

陽だまりは、わたしたちにとって馴染みのある言葉のひとつです。しかし陽だまり以外にも日溜まりと言う別の漢字が存在したり、日向など似たような言葉が存在しするため、使い方が難しい言葉です。今回はその意味や使い方について解説していきます。

結論から言うと陽だまりは季語ではありませんので、俳句を作る際には注意しましょう。しかし似たような意味合いを持つ季語として「日向ぼっこ」というものがあります。これは、冬の季語に分類される言葉で、「日差しを浴びて暖まっていること」を意味します。

漢字

ひだまりは主に「日溜まり」と「陽だまり」で書かれます。元々この言葉は「日が溜まっている」ことが由来となっており、その経緯を考えれば「日溜まり」が正しく思えます。 しかし「陽だまり」の頭文字である「陽」は、太陽光だけでなく、その熱や暖かさを意味する言葉です。つまり、現在使用されているひだまりの意味合いとしては、「陽だまり」も正しい漢字であることがわかります。結論としては、どちらの漢字も間違いではありません。

英語

陽だまりを英語にする場合、「sunny spot/place」や「exposure to the sun」が用いられます。一般的に使用されるのは前者のほうが多いですが、どちらを使用しても間違いではありません。 似たような英単語に「sunspot」というものがありますが、これは「太陽の黒点」という意味を持ちます。陽だまりとは全く異なった意味を持っていますので、綴りを間違えないようにしてください。

「陽だまり」の使い方と例文

陽だまりのような

別のものを陽だまりに例える文章です。そのままで使用するならば、日の当たっている狭い場所という制約がありまうが、例えに使用する場合はその制限を受けません。 使い方としては「陽だまりのような笑顔」、「陽だまりのような人」という文章になります。日の当たる場所のように明るく暖かい印象のあるものに用いると良いでしょう。

公園の陽だまり

本来の意味をそのまま使用する文章です。公園以外にも庭や部屋といった場所の名前であれば問題ありません。ただこの場合、「日が当たる、暖かい狭い場所」というルールがあります。そのため、例文のように広い場所に陽だまりを用いると「公園の日が当たっている狭い範囲」となりますので注意しましょう。 もし広い範囲に日の光が当たっていることを表現したいのであれば、場所の制約がない「日向」を使用するほうが良いでしょう。

文学でみる陽だまりの使い方

犬田卯「一老人」

まる二十ヵ年の私の不在の間に、ここの家は空家になってしまっていた。私の記憶にあるのは、陽だまりに草履や笠を手づくりしている一人の老婆と、ささやかな呉服太物の包みを背負って近村を行商して歩いていた四十先きの女房の姿である。この二人のほか、誰もこの家にはいなかった。

去来する過去の光景に陽だまりを用いた文章です。陽だまりを用いることで暖かな印象を想起することができるだけでなく、現在の空き家になってしまった光景に物悲しさを感じさせます。

鷹野つぎ「窓」

 私は秋芝の黄味がかった庭の方まで歩いてみて、陽だまりの香ばしい草の上に、草履をぬぎ足袋をとって足の裏をじかにあてたりした。ここまで回復したよろこびは、ただもう空に手をあげて呼びかけたい単純な心であった。

陽だまりを用いることで、登場人物の気持ちを表している文章です。日の当たる場所に寝転ぶことで回復した喜びを感じ、はしゃいでいる様子が描かれています。

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初回公開日:2018年01月17日

記載されている内容は2018年01月17日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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