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「ぼちぼち」の意味と類語・関西弁の「ぼちぼち」の意味と使い方

更新日:2024年06月29日

言葉の意味・例文

「ぼちぼち」といえば関西でよく使われる言い回しですが、同じ「ぼちぼち」という表現でもゆっくりとなど別の意味で使われることもあります。水滴が落ちる音、小さなものが散らばっているさまなど別の意味についても、解説して行きます。

「ぼちぼち」の意味

「ぼちぼち」関西では挨拶がわりとしてよく用いられる言葉です。 例を挙げると 「まいど、儲かってる?どない?」 (標準語訳:どうもお世話になっています。儲かっていますか?ご商売の方はいかがですか) 「まあ、ぼちぼちでんな。」 (標準語訳:ええ、お陰様でそこそこ儲かっていますよ。) というように、とても短縮した文章に意味が凝縮されています。ところが、所変われば品変わるというか、別の地域に行くと別の意味になる言葉でもあります。その内容を紹介して行きます。

ゆっくりと事態にとりかかるさま

ゆっくりとという意味合いを示す場合もあります。「さあ時間になったので、ぼちぼち準備しなさい」などのように、時間の流れを表す意味の語句として使われます。あくまでも「ゆっくり」であり、反意語としては「早速」などが当てはまります。 「ぼちぼち始めるとするか」「ぼちぼち食べようか」 というように意味するところは、「そろそろ」です。この表現は比較的通常会話の中でもつかわれる可能性が高いです。商売人だけでなく一般人も使う言葉です。

1 ゆっくり物事にとりかかるさま。また、ある事態に近づくさま。そろそろ。「ぼちぼち出かけよう」「ぼちぼち昼だ」

ある事態に近づくさま

「ぼちぼち病院へ出かける時間です。」のようにゆっくりとその対象に近づいていく様子を表します。反意語としては「早急に」が当てはまります。

水滴などが続けて落ちる音

「雨上がりの朝、水滴がぼちぼちと軒下から落ちているのをぼーっと眺めていました。」 というように少しずつ、かつ連続的に落ちて行く様を表しています。 冬であれば、「朝陽に照らされてここ数日でできた、軒からぶら下がっている「氷柱」からぼちぼちと雫が垂れています。」 などというような表現に当てはまります。

小さなものが散らばってあるさま

「つい手が滑って落としてしまった硝子カップの破片が、大理石の床にキラキラと光りながら広範囲に渡って、ぼちぼちと散らばっている」というように小さな「もの」(破片)が散らばっている様を意味します。 他に例として「天気のいい日、家の中で過ごしているのも勿体無いくらいの晴天だったので、山へ散策へ出かけた。その道々にはぼちぼちとドングリが落ちている。ふと、子供の頃を思い出し、拾い集めながら歩いているとものの10分もしないうちに両手いっぱいに集まっている。」というような表現になります。

ぼちぼちの用例

次は具体的に例をあげて、ぼちぼちという言葉を使うシーンや用例を紹介します。 わかりやすいところで、関西の「儲かりまっか」「ぼちぼちでんな」が有名ですが、三省堂「大辞林」によると英語では以下の表現になります。

so so; not bad; it's about time

関西弁の「ぼちぼち」の意味とは?

冒頭でも紹介しましたが、関西では日常的な言葉として、ある一定の年齢以上、主に中年以上の方がよく使う表現です。その中でも「意味」は会話の流れによって中味(意味)が変わります。会話を例にとって紹介していきましょう。

次のページ:関西弁の「ぼちぼち」の使い方
初回公開日:2018年04月12日

記載されている内容は2018年04月12日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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