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「ひよる」の本来の意味と若者ことば「ヒヨる」の意味・誤用例

更新日:2024年08月17日

言葉の意味・例文

「ひよる」「ひよった」とよく若者言葉として使われますが、本来の意味はどうなっているのでしょう。今回は「ひよる」の本来の意味・若者言葉としての意味に加えて、「ひよる」の派生語「ピヨる」や類似語「チキン」の意味についても紹介します。

若者言葉の中には「ひよる」が派生して「ピヨる」という言葉も誕生しました。「ピヨる」は主にゲーム内で使われることが多く、敵に連続攻撃をされたことにより「気絶する」という意味でつかわれます。「ピヨる」は「ピヨピヨする」と言われることもあります。

「ひよる」の使い方

若者言葉としてはののしる意味が多い

若者言葉における「ひよる」は、ののしる意味でつかわれることが多いです。例えば「あの人はこんな時に何もせずにひよっている」「お前、ひよってんじゃねーよ」といった使い方です。また、自分に使う際は「ビビる」という意味で、「町で怖い先輩と目が合ってひよった」と使われます。 「ピヨる」においては、ゲーム内で使われることが多く「ピヨりそう」「やばい、ピヨったから助けてくれ」といった使い方をします。

本来の意味では戦略的な意味でつかわれる

本来の意味の「ひよる」はビジネスにおける戦略的な意味でつかわれることが多いです。「物事の成り行きを見て都合のよい方につこうとすること」「物事の成り行きを見た結果、自分の意思ではなくても妥協して形勢的に有利な方につくこと」という意味から、「この討論では、Aさんの側に付いた方が儲かりそうなのでひよることにした」といった使い方をします。 また、対立するどちらの見方にもならずに中間的な立場にたつという意味で「わたしはどちらの派閥には入らずに、ひよります」といった使い方もします。

「ひよる」の誤用

「ひ弱になる」の略語ではない

「ひよる」とは「物事の成り行きを見て都合のよい方につこうとすること」「物事の成り行きを見た結果、自分の意思ではなくても妥協して形勢的に有利な方につくこと」というのが本来の意味です。最近では「ひ弱になる」の略語とされているともいわれています。 若者言葉の「ひよる」には、「怖じ気づく」「びびる」「やる気を失う」といった「ひ弱になる」と似た意味があるため、「ひよる」は「ひ弱になる」の略語と言われ始めたと考えられますが、たまたま、意味が似ただけなので、「ひよる」は「ひ弱になる」の略語ではありません。

「ひよる」の意味を理解して失礼のないように活用しよう!

「ひよる」の本来の意味と若者言葉としての意味を紹介しました。日常生活において、本来の意味・若者言葉の意味の両方で「ひよる」経験や「ひよっている」人に出くわす機会は意外にも多いのではないでしょうか。 若者言葉の「ひよる」はスラングにも似たとてもフランクな言葉なので相手を選びましょう。そして、「ひよる」の意味をしっかり理解して、失礼のないように活用しましょう。

初回公開日:2018年02月14日

記載されている内容は2018年02月14日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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