インテグラルの意味｜数学/経営用語・記号・∫と∮の違い

インテグラルは、経営用語としても活用されております。それはもの作りにおける設計段階で、部品と完成品がそれぞれ１つだけでは意味をなさず、微妙な摺り合わせで完成する物をインテグラル型とそう呼びます。

自動車やオートバイ、精密機器など日本が得意とする独自の戦略コンセプトともいえるのがインテグラル型です。日本は、トヨタの自動車など部品が約3万にも及ぶ製品を年間数千万もの台数制作しております。1人ではできないが、人と人、そして機械による協力作業。組織力の高さが求められるのがインテグラル型の特徴の1つです。

インテグラル型の特徴は先に記述したように、メリットとして高性能かつその複雑な構造から模倣が困難であるという点です。その反面、コストがかかりやすいのが難点です。対して、モジュラー型はというと、既存の製品、部品を組み合わせて、新しい製品を生み出すことを意味します。 アメリカの企業が得意とするもので、部品の相互調整の手間を最小化するというメリットもありますが、原因不明の不具合も起きてしまう危険性もあります。 どちらが適切かは企業、業種により異なるもので一概にどちらが1番かは決定しかねる問題です。

出典: 錆びた扉と鉄のドアノブ｜ぱくたそフリー素材

ゴール社は、業界2の鍵メーカーで、主に住宅用に使用されています。そのゴール社のインテグラル錠は、ドアノブの錠のことで主に室内やトイレで活用されている、防犯性・耐久性に優れた製品です。

出典: 2Lペットボトル2本と500mLペットボトル2本｜ぱくたそフリー素材

これまでご紹介してきた例からわかるように、インテグラルという言葉にはさまざまな意味が存在します。 数学的意味での和は、そのままの意味で総和です。経営用語としてのインテグラルの意味は、部品と完成品を合わせて作り上げるという組み合わせの和です。ゴール社のインテグラル錠は、別々に存在する設計のデッドボトル（本締り錠）とかんぬきが合わさることでしっかりガードする、錠前としての高い効力の和です。 意味も異なれば由来も異なり、用途も違う内容ですが、「和」という大きい意味では共通する点があります。このようにインテグラルという言葉は、いろいろな分野で便利に使われている用語です。