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「差異」の意味と使い方の例文|差異が生じる・差違/相違との違い

更新日:2024年02月13日

言葉の意味・例文

皆さんは「差異」という言葉をご存知でしょうか。「差異」なのか「差違」なのかで迷われることはありませんか?そこで今回は「差異」という言葉にクローズアップして、その意味や「差違」とはどのように違いがあるのか、意味や使い方を交えて詳しくご紹介してまいります。

それでは「差異」という言葉の対義語となる言葉を考察していきましょう。意味から推察していくと、ものとものの違いや差を意味する「差異」の反対の意ということは、「ものとものの違いや差がない」つまりは同じである、似通っているという意味の言葉が対義語と定義づけられます。 上記から鑑みて、「違いがあること」という意味での対義語は、以下のとおりです。 ◎同じであることを意味する対義語 「一致」「同一」「共通」 ◎似通っているという意味での対義語 「類似」

英語で「差異」は何という?

では「差異」を英語で表現しようとすると、どのようになるのでしょうか。 調べてみますと「差異」は「Differences」と英訳されますが、実は「Differences」は「差違」という意味にも「相違」という意味でも訳されます。そもそも日本語でも、三省堂WebDictionaryでも「差異」と「差違」では区別をつけておらず、広辞苑(第四版)でも明確な区別はつけられておりません。 つまりは、どれも「Differences」と英訳されますので、その前後のニュアンスや文脈から「差異」なのか「差違」なのか「相違」なのかを判断して理解していかなければいけないということです。

「差異」の使い方と例文

それではここまで掘り下げてきた「差異」を実際にはどのように使うのが正しいのでしょうか。ここからは「差異」の意味を踏まえて、その使い方について例文を交えてご紹介してまいります。

差異が生じる

【例文】 ・師弟関係の中で師匠と弟子の認識の差異が生じることはままあることだ ・商品の復刻版が流行っているが、パッケージ上の差異が生じることはやむを得ない ・MONとRONの間には概ね8-10前後の差異が生じることは上記で述べたとおりである

差異がある

【例文】 ・この論文の内容は酷似しているかにみえるが、一部において差異がある ・配色には差異があるが、一つの例として白、赤、黒などがある ・残念ながら作中のエピソードの中には実際の体験とは差異があるものもある

計算でも「差異」という言葉を使う

「差異」は何も表現だけに限らず、差異計算といって、標準原価計算でその仕組み上、実際額との差異を計算するものがあります。いわゆる差異分析といいます。 これは2つの原価が違った時に差が出てしまうことを原価差異と呼び、2つの原価が違った時にその差異がどこから出ているのかを分析していくものです。具体的には材料費や労務費、製造間接費などの単価から出る差異なのか、それらを特定することで数量や時間から出る差異なのかを割り出していくことができます。

差異と類義語の使い方の違い

ではここまで「差異」についてご紹介してまいりましたが、最後に差異と類語の意味を区別できたところで、それぞれの使い方の違いについてご紹介してまいります。

差違の使い方

「差違」は「ほかのものとの違い」「差異を明らかにしたさま」という意味でそもそもそれ自体が違っているということですので、それらを指した表現であれば「差異」を「差違」と置き換えることも可能です。 【例文】 ・見ていても両者の能力になんら差違はない ・どう転んだとしても結果に対した差違はない

相違の使い方

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初回公開日:2018年02月02日

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