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「灯台もと暗し」の意味と使い方|シーン別で見る例文とあわせて解説

更新日:2024年02月23日

言葉の意味・例文

「灯台もと暗し」という表現をよく目にするけれど、厳密な意味や使い方がよくわからないという方もいるでしょう。本記事では「灯台もと暗し」という言葉について詳しく解説していきます。「灯台もと暗し」を正しく使いたいという方は、ぜひチェックしてみてください。

自分のまつげは見えない

ここでは「自分のまつげは見えない」という言葉として紹介していますが、この言葉は「近くて見えぬはまつげ」という言い方もされる言葉です。この言葉は言葉のとおり、自分のまつげは近すぎるため、自分からは見えにくいという様子を言葉にしたものです。 もちろん、例えの1つですので意味があります。自分のまつげは近くて見えにくいように、自分にとって非常に近い事は、見えやすいようで見えにくいことの例えとして用いられます。 やはり「灯台もと暗し」の探し物は意外と自分の近くにあるという意味とほとんど同じと言えるでしょう。 また、自分のことに関しても、客観的に見ている第三者の方がよく知っていることがあるという意味も持っているため、2つの意味で灯台もと暗しの言い換え表現として使用することが可能です。

足下の鳥は逃げる

この言葉は「身近にある物事は油断して気を抜いてしまうこと」という意味になります。 自分の近くにいる鳥は、自分のものであるから逃げることはないだろうと油断をしていると、あっさりと飛び去って逃げられてしまうという事から生まれた言葉です。 「灯台もと暗し」と同じく、自分の足下のような近くにいる鳥が本当に自分のものであるかを把握しきれていない、という点が「身近なことはよく見えない」という部分で共通していると言えます。

「灯台もと暗し」の対義語

ここまで「灯台もと暗し」の類語や言い換え表現など、「灯台もと暗し」と同じ意味を持つ言葉を紹介してきました。しかし、「灯台もと暗し」と反対の意味になる言葉は紹介していません。 実は、「灯台もと暗し」という言葉には、類語表現は多数存在していますが、対義語となる言葉は存在しません。 もちろん、会話文として挙げるならば、「近い事は気付きにくい」という意味と対になる文章となるため、「自分から近いところは気付きやすい」という文章が対義文章となるでしょう。しかし、どのような辞書を見ても対義語となる言葉は記されていません。 対義語とは言えませんが、「灯台もと暗し」と意味が対となり得ることわざとして、「木を見て森を見ず」ということわざがあります。これは近くだけを見ているため、遠くの方まで見渡せていない、全体を見ることができていないという意味になります。

「灯台もと暗し」を使った例文

ここまでは「灯台もと暗し」という言葉の意味と使い方について解説してきました。 ここからは、実際に「灯台もと暗し」という言葉を用いた例文をいくつかご紹介していきます。様々な場面の会話において、以下に挙げる例文を参考にしてみてください。

ビジネスシーンで使う場合

ビジネスシーンでは「灯台もと暗し」という言葉にあたる事例が多々あります。 簡単なアイデアであるはずなのに、なかなか誰も思いつかなかったといった場合がその最たる例です。もしくは大事な資料が見当たらず、必死に探しまわった結果、結局は手元のパソコンの下に挟まっていた、などということもあるでしょう。 ・「長い間婚活をしてきたが、今度同じ部署の女性と結婚することになって、まさに灯台もと暗しだ」 ・「最初に出ていた何気ないアイデアが最良の案だったとは、灯台もと暗しだったよ」 ・「灯台もと暗しとは言うが、君と先方が旧知の仲だとは知らなかったよ」

日常会話で使う場合

もちろん日常生活においても、「灯台もと暗し」と感じる事柄は多くあります。日々の忙しい場面において、自身の身近なところというものは、案外見えにくくなっているものです。 ・「新しい有料アプリをダウンロードしてみたけど、実は無料のアプリでも同じことができたなんて、灯台もと暗しだった」 ・「眼鏡がないと朝からずっと探していて、気付いたら最初から胸ポケットに差していて、灯台もと暗しとはこのことだと思った」 ・「遠方のスーパーで安売りをしていたので行って来たが、近所のスーパーで同じ値段で売られていたので、灯台もと暗しだったとガッカリした」

「灯台もと暗し」の英語表現

「灯台もと暗し」は日本語の言い回しとしては有名ですが、では英語で表現するとどうなるのでしょうか。 ここからは英語表現による「灯台もと暗し」を2例ご紹介していきます。英語で会話をする機会があれば、ぜひ活用してみましょう。

right under my nose

「right under one's nose」と書いた場合「〜の目先に、〜のすぐ鼻の先で、〜のすぐ目の前で」という意味です。 ですので「right under my nose」という表現にすると、「自分の目の前で」ということになります。ニュアンス的には「本来ならすぐに気が付くもの」というようになり、「灯台もと暗し」の英語表現として使われます。

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初回公開日:2018年01月11日

記載されている内容は2018年01月11日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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