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「懐が深い」の意味とは?正しい使い方や言い換えについても紹介

更新日:2024年10月15日

言葉の意味・例文

「懐が深い」の意味や正しい使い方はご存じでしょうか?本記事では、「懐が深い」の意味や使い方、また他の類似表現などについて紹介しています。「懐が深い」の適切な使い分けをできるようして、自分のボキャブラリーを増やしていきましょう。是非参考にしてください。

みなさんは「懐が深い」という表現を使ったり聞いたりしたことがありますか?日常生活やビジネスにおいて、一度は耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。しかし、言葉の意味や正しい使い方を知らないという方も少なくありません。 そこで本記事では、「懐が深い」の意味、語源、使い方について詳しく解説していきます。また、類似表現との違いや英語表現についても紹介していきます。 この記事を読むことで、「懐が深い」という表現の意味や使い方についてはもちろん、その他の類似表現についても知ることができるため、状況や相手に応じて適切な使い分けができるようになるでしょう。 ビジネスマンをはじめ、パートやアルバイトをしている学生や主婦など幅広い方に役立つ内容となっていますので、是非最後まで本記事を読んで今後の参考にしてみてください。

「懐が深い」の意味とは

「懐が深い」とは、受け入れる能力が大きいことを意味する表現です。次の3つの意味をもっています。 1.心が広くて包容力がある。 2.博識で理解力に長けている。 3.相撲において、腕と胸のつくる空間が大きく、相手にまわしをとらせないようにすること。身長が高く、腕が長い力士に多く見られる能力。 1は、寛容で色々な考え方を受け入れることができることを指します。たとえ相手が自分と反対の意見を持っていたとしても、それに対して反論するのではなく1つの意見として受け入れることができる人を指します。 2は、理解できる能力が高いことを指します。1と似ていますが、幅広い分野の精通していることで、自分と異なる意見に対しても理解を示すことができる人を指します。 3は、相撲用語として使われる場合の意味です。相撲では、まわしをとったほうが優位になるため、腕と胸を使ってガードし相手にまわしを取らせないようにします。技術の優れている力士ほど、「懐が深い」といえます。

懐(ふところ)が深(ふか)・い の解説 1 相撲で、腕と胸のつくる空間が大きく、相手になかなか回しを取らせない。 2 心が広く、包容力がある。「―・い人物」

「懐が深い」の語源

まず、「懐が深い」という表現にきちんとした語源はありません。 「懐」とは、衣服と胸の間の空間のことを指します。昔は着物の内側の「懐」に財布を入れて外出していました。現代でいうところの内ポケットを想像するとわかりやすいかもしれません。「懐」は財布のように大事なものを入れておく場所であったことから、「懐=胸のうち、気持ち、心」といった意味に派生しました。 よって、「懐が深い」は、内心を意味する「懐」と「深い」が組み合わさった表現であり、そこから心が広いという意味を表すようになりました。

意外と多い「懐」を使った比喩表現

本記事では、「懐が深い」という表現について解説をしておりますが、「懐」を用いた表現はこれだけではありません。そもそも「懐」とは、衣服を着たときの胸あたりに生じる空間のことを指し、そこから胸の内の考えや心、所持金を意味するようになりました。 他にも、周りを山などで囲まれた奥深い場所という意味や、外界から隔てられて安心できる場所を意味する場合もあります。また、「敵の懐」のように、組織の内側を意味する言葉としても使われます。 このように「懐」は文脈に応じて様々な意味で使われるため、「懐」を使った表現は意外に多くあります。そこで、ここでは「懐」を使った代表的な表現を5つ紹介していきます。

「懐が暖かい」

「懐が暖かい」とは、所持金が十分あり財産が豊かであることを意味します。ここでは、「懐」に財布を入れて持ち歩いていたことから、「懐=お金」という意味で使われています。 また、「暖かい」は、気温のように身体全体で感じる場合に使われます。お金が十分にあり、財布が厚くなると、気持ちにも余裕が生まれて身体全体があたたまることから、「暖かい」という言葉が使われています。 例えば、以下のように使われます。 ・昨日ボーナスが入ったから、いつもよりも懐が暖かい。 ・あの人は懐が暖かそうだ。

懐(ふところ)が暖(あたた)か・い 持ち合わせの金がたくさんある。「思わぬボーナスで—・い」

「懐が寂しい」

「懐が寂しい」は「懐が暖かい」の反対の意味を表し、所持金が少なく財産があまりないことを意味します。 「寂しい」は、ものが少なくて満足できない様子を表します。「暖かい」の対義語である「寒い」を使った「懐が寒い」という言い方もありますが、これは「懐が寂しい」と同じ意味を表します。 例えば、以下のような使い方をします。 ・給料日前は懐が寂しい。 ・彼はいつも懐が寂しく、お金に困っている。

懐が寂しい 手持ちの金銭が少ししかないさま、所持金が乏しいさまを意味する表現。

「懐を痛める」

「懐を痛める」は、自分のお金を使うこと、自腹を切ることを意味します。これは、自分の「懐=所持金」に痛手を与えることからきています。 例えば、以下のような使い方をします。 ・懐を痛めてまで接待したのに、結局その会社との契約をとれなかった。 ・先週末イベントに参加したが、懐を痛めてまで参加する価値はなかった。

懐(ふところ)を痛(いた)・める 自分の金を使う。身銭を切る。「—・めてまで見ず知らずの他人に施しをする」

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初回公開日:2018年02月10日

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