IT人材のためのキャリアライフスタイルマガジン

平米をm2への換算方法・出し方と計算方法・ツボへの換算方法

更新日:2024年01月20日

社会人常識

部屋の大きさでよく使われる平米や坪。不動産屋にその単位でいわれてすぐに大きさが分からないという方は多いのではないでしょうか。今回、その換算方法について紹介します。これから家を買おうとしている方、引っ越しを考えている方、ぜひ一度この記事を見てください。

「平米」や「m2」って実際どれぐらいの広さなの?

春が近づいてくると引っ越しのシーズンがやってきます。初めて賃貸契約をする方や進学と共に一人暮らしを始める方もいらっしゃるでしょう。しかし、物件探しをしている時によく目にする「平米」や「m2」といった記号は、慣れていないと分かりにくく、ピンと来ない方も多いはずです。 そこで今回は「平米」と「m2」の読み方と意味、それらの違いと計算・換算方法についてご紹介します。また、「坪」や「畳」の広さについても比較してお伝えしますので、部屋選びや不動産購入の際にはぜひご覧ください。

「平米」と「m2」の読み方と基本

まずは今さら人に聞けない読み方についてです。「平米」と書いて「へいべい(へーベーと発音することもある)」、「m2」と書いて平方(へいほう)メートルと読みます。どちらも面積を表す単位であり、土地や床の広さを表します。 「平米」は日本でよく用いられる表記であり、「m2」は国際的な単位基準で定められています。ここで少し単位の歴史に触れましょう。日本人の私たちがメートルを使うのは当たり前ですが、昔は違っていました。

「地球一周4万kmの由来」メートルの歴史

メートル(m)という概念は18世紀末のフランスで作られました。(厳密にはメートル法と言い、それには長さだけでなくて重さも入りますが、ここではメートルだけに注目します。)なぜなら世界共通で使える単位制度が求められたからです。 当時は同じ数量に対して各国でたくさんの単位があり、それぞれ換算する必要がありました。産業革命以降、人々が世界中で貿易の取引や商いをすることになっていった背景もあり、単位が揃わない状態というのは世界共通の大きな問題でした。 そこで1791年に、フランス最北端のダンケルクからスペインのバルセロナまでを測量した結果をもとにして、北極から赤道までの距離を1000万で割った長さを「1m」と定めました。

メートルを使わないと罰金!?

メートルを制定したフランスでも他の国でも、初めは反対が多くてなかなか普及しなかったため、罰金が課されるようになりました。それ以来、各国でもメートルの導入に努めました。 しかし、現在でもメートルの代わりにヤード(yard)という単位を使っている国があります。その例であるイギリスでは国内でヤード、国外ではメートルというように混同して使っています。 このヤードという単位はイングランド王ヘンリー1世(1068年〜1135年)が「男性の鼻先から親指までの長さ」といって残したという歴史があります。ちなみに現在の1ヤードをメートルに換算すると0.9144mです。

現在でもメートルを使っていない国がある!

世界中の国がヤードの使用を禁止していますが、今もなおメートルを採用していない国は、アメリカ、ミャンマー、リベリア(西アフリカの一国)の三ヵ国です。 ヨーロッパでの普及に比べて特にアメリカではメートルは広まらず、ミャンマーとリベリア国内は今メートルを主流にしているので、事実上はアメリカだけと言われています。

広さを表す単位の表記について

先ほど歴史の中で述べたように、国際単位であるm2という表記はメートル(仏:Mètre/英:meter)の「m」からきています。ではなぜ日本語で面積の単位であるm2を「平米」で表すようになったのでしょうか。次にその記号の表記について触れます。

「平米」はmの漢字表記からきていた!

日本ではそれまで尺(30.3cm)といった長さの単位を使っていましたが、1891年(明治24年)に施行した法律でメートルを導入しました。新たに漢字を当てて早く広まるように工夫するなど、メートルに限らず日本語では外来語を漢字表記にする文化があります。 導入するときにメートルを漢字表記で「米」と書くように決めたので、平方メートルを全て漢字表記しようとしたら「平方米」となります。つまり平米は「平方米」を略した言葉であるということです。 他国でもそうだったように、日本人にとってもメートルなどは新しい単位だったので、やはり強い反発を受け、完全に移行するまで70年以上も経ちました。それは1966年(昭和41年)のことです。

その他の面積を表す単位

次のページ:平米とm2は同じ?違う?
初回公開日:2018年02月03日

記載されている内容は2018年02月03日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

関連タグ

アクセスランキング