ポリクリの意味と由来・ポリクリとクリクラの違い・おすすめ本

ポリクリニックは見学型臨床実習という意味合いがあり、どちらかというと見学という受動的な印象を受けます。

いわゆるクリクラと呼ばれるのは「クリニカルクラークシップ」の略です。クリニカルクラークシップとは、医学生も医療チームの一員として実践的に臨床現場に参加するという意味合いがあります。

クリニカルクラークシップは臨床的により積極的に診療に参加していく臨床実習という意味合いが強く、ポリクリよりもアグレッシブに物事に参加していく印象が強いです。最近の風潮としては参加型の臨床教育が重要視されているので、クリクラと呼ぶ人が多いです。

ポリクリの実習生はいわゆる医者の卵です。もちろん患者さんの問診をとったり見学をさせていただく上で白衣の着用は必須です。白衣は清潔なイメージですが、実際は血や体液などの汚染物から身を守るためのものなので不潔な物です。先生方は科や個人によって着用しているものが違います。 最近はたくさんの種類がデザインされているので価格もデザインもピンキリです。よくある白衣はボタンで留めるものですが、先生によってはチャックでしめて襟を立てるタイプのおしゃれな白衣を着ている方も多数いらっしゃいます。ポリクリ生は学校にもよりますが、学校から支給されたものを基本的に着用します。 ポリクリが始まる前に白衣授与式がオリエンテーションの日にあるので、そこで自分の名前が刺繍された白衣を渡されます。学校によってはケーシーを指定されることもあります。

最近ではたくさんのおしゃれな白衣が発売されています。やはりデザイン性の高いものは高く、5万円くらいするものもあります。安いものだと実験用で使う袖のすぼまった2000円くらいのものもあります。 白衣着用時の注意点は、ご飯を食べる時などは時間に余裕があるときはなるべく脱いでから食べる、もしくは食道に行く前に脱いでおくことが必須の病院もあります。不潔な物ですから、食事をする際は脱いでより清潔な格好で食べるのがマナーとして浸透しつつあります。また、白衣を着て登校することが禁止されている学校もあります。

スクラブは、とても便利で白衣の代わりになります。白衣は不潔だという考えが浸透してから、欧米ではスクラブのみで行動する医師も増えています。もちろんポリクリ生も利便性をかってスクラブを着用することもあります。学校によってはスクラブが禁止の学校もありますが、白衣の下にスクラブを着るポリクリ生も多いです。 忙しい平日の朝着替えに時間をかけたくない時にも最適です。さらに、白衣と違い色がついているので汚れが目立たない、ごしごし選択することができるといったメリットがあります。ドラマ「コード・ブルー」でも青の病院のロゴ入りのスクラブを着ているフェローがいました。基本的に色は青やボルドー、緑を着用する方が多いです。 小児科など子供と接する科の先生や看護師さんはピンクや薄紫の子供になじみのある色を選ぶことが多いです。黒は死を連想させるので基本的には避けられます。

靴は動きやすさを重視したスニーカーが推奨されます。靴紐がほどけて危ないこともあるので、スリッポンで過ごすポリクリ生も多いです。なるべく華美でない黒や茶色などの色を選びます。ドラマでは女医がヒールをはいてカツカツ廊下を歩くイメージですが、緊急時の対応が遅れたり、本人や周囲の人間が怪我をする危険性があるので履いている人はほとんどいません。 本来、血液やメスなどの刃物が足に落ちても自分自身が汚染されたり負傷したりすることを防ぐことが目的なので、クロックスなどの穴の開いたものや甲の見えるパンプスは目的から外れるので好ましくありません。

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