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更新日:2024年09月18日
医者の卵、ポリクリ生は病院でどんなことをしてどう学んでいるかについて。気になるポリクリとクリクラの違いについても解説しました。辛いこともありますが学びの多い実習期間であるポリクリは、医師となる医学生の大切な学習の場なのです。
目次
ポリクリは基本的に医学部の高学年で行われる病院実習です。1年生や2年生で教養や基礎科目を学び、3年生4年生では病理や臨床科目を習います。とても難しく範囲が広い試験なので、いかに効率よく勉強するかがカギとなります。 一般の大学生が遊んでいるときも人並み以上の勉強をするので、試験期間中はとても緊張感のある雰囲気が学校を包みます。図書館や自習室やファミレスなどありとあらゆる場所で勉強している医大生がみられます。
臨床科目の履修を終えたら、臨床実習が始まる前にCBT(Computer-Based Testing)とOSCE(Objective Structured Clinical Examination)というテストを受験します。CBTは、実習を行う知識や態度が一定の基準に達しているかをコンピューターを使って客観的に評価するテストです。 OSCEは技能面での知識や態度が一定の基準に達しているかをコンピューターを使って客観的に評価するテストです。CBTとOSCEが晴れて合格となったあかつきに臨床実習「ポリクリ」ができます。 CBTやOSCEの行われる学年は学校によってはまちまちで、4年生の10月に行われて11月から実習が始まる学校もあれば、2月に行われて5年生の4月から実習が始まる学校もあります。もともと組んでいるシラバスの関係で各大学がそれぞれ調整しています。
大学病院はたくさんの診療科があります。市中病院から紹介された患者さんがたくさん集まってくる場所です。そこで患者さんの同意をもらい、ポリクリ生が外来や手術の見学をします。20以上の診療科を1年かけて回り、予診をとったりカンファレンスに参加することで、今までのテストの知識だけではなく実際の現場の経験に基づいた医療を学んでいくこととなります。
大学病院は市中病院とは違い、「臨床・教育・研究」の三本柱のアカデミックな場所です。もちろん患者さんの治療を第一に行いますが、医学生を教育し意思を育てるという大切な役割を持っています。 最近は同意をとるということで見学を拒否される患者さんが多いですが、学生拒否の患者さんが増えることによって見学の機会が減り将来の医療の質が下がることとなります。患者さんとしては病気でつらいところで見学されるのはあまり快いものではないですが、ここで拒否の選択をすることにより未来の医療サービスの質の低下を招くのは必至です。 ですから、拒否をせず見学に協力するということも大学病院で治療を受ける上で患者さんに求められることです。
ポリクリ生は1つの診療科を2~3週間かけて勉強します。1班4人から8人までの人数構成で1年間同じ班員でローテーションをします。班の決め方は学校にもよりますが、人間性やポリクリ生同士の人間関係を考慮しつつ名前の順にしたり、前述のCBTの順位で班を構成します。エコーの実習など、お腹を出したりすることがあるので、なるべく女子学生だけの班はないように人数調整がされます。また、男女各々1人がないように考慮されます。
診療科の実習の最初の日はオリエンテーションや自己紹介で、控室が与えられて先生方が決めた日程で動きます。科によっては手術見学が多いところもありますし、予診をたくさんとらせて経験を積ませるところもあります。 レポート提出やパワーポイントでの症例発表を最終日にして、実習が終わります。その間に医局の先生方と仲良くなれば飲みに連れて行ってもらえることもあります。この2~3週間各診療科を回ることによって自分が将来度の診療科が向いているかや医局の雰囲気を見極めます。 診療科が違えば雰囲気もガラリと変わりますし、行っている診療内容も全く異なってきます。同じ医師でも全く違う職業といえるほどの違いです。しかし、実際に手術をするわけではないので、研修医になってさらに経験を積んでから将来の診療科を決めるポリクリ生も多いです。
外来見学でポリクリ生は先生についてどのような問診の仕方をしているか、鑑別を挙げているか、またどのような検査オーダーをしているのかを見て学びます。もちろん実際に患者さんとお話しして予診をとって先生にアドバイスをもらうという教育方針の診療科もあります。 同じ大学の中でも診療科によって外来見学の仕方は変わってきます。しかしそれも当然のことで、診療科によっては聞く内容、実施する検査も病気の内容も全く変わってくるからです。机上の空論ではなく、実際の診療を患者さんの協力を得て学ぶことができる大切な実践の機会なのでポリクリ生は一生懸命先生のいうことを聞いて成長していきます。
記載されている内容は2018年02月15日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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