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~となっておりますの正しい使い方・~になっておりますとの違い

更新日:2024年03月19日

敬語表現

語彙の多い人はトラブルを回避するのも上手な人です。あなたは「~となっております」という表現を会話で使うことができますか。もし、この言葉の使い方を知らないのであれば、この記事から「~となっております」の正確な意味と使い方を詳しく学ぶことができます。

「~となっております」でクレームを回避する

例えば、レストランで働いているとしましょう。注文を受けて注文とおりに料理を届けたとしてもクレームを受けてしまうことがあります。 お客様の注文どおり、ハンバーグ定食をお客様のテーブルに運んだとします。そこで、お客様が一言こう言います。「これ頼んだのと違うんだけど」つまり、お客様の方からすると頼んだ料理と違う料理が運ばれてきたと感じていることになります。しかし、実際には頼んだ料理が来ただけです。 どのように、このお客様のクレームを回避することができますか。働いているレストランの職員を救ってくれるフレーズが「~となっております」です。簡単に「こちらがハンバーグ定食となっております」と言うことができます。 もし「頼んだのを持ってきたんですけど」とか「ハンバーグ定食をご注文頂いたはずなんですけど」と言うと、相手を怒らせてしまう可能性があります。しかし、この表現でクレームを回避できます。

「~となっております」で関与していないことを伝える

例えば、ある資料を相手に対して掲示しなければならないとします。しかし、その資料を相手に渡す前から、相手が資料に対して快く感じていないことを知っています。 もし「これが作成した資料です。ご覧ください」と相手に言うのであれば、資料に対するいら立ちを自分にぶつけてくる可能性もあります。十分注意が必要です。 しかし、このような場面で「こちらが資料となっております。ご覧ください」と言うと、不思議と自分が資料を作成したのではなくて、第三者が作成した資料を自分は渡しているだけです、というメッセージを相手に伝えることになります。 相手が不快に感じたとしても、自分に文句を言われる可能性が少なくなるので、人間関係を複雑にせずに状況を切り抜けていくために「~となっております」が非常に役に立つフレーズであることがわかります。

「~となっております」と「~になっております」の違いとは?

「~となっております」も「~になっております」という表現も、非常に似ていると言えるのではないでしょうか。実際、この2つの表現の意味はあまり変わりませんので、同じような状況で使うことができます。 しかし、文脈によって「~となっております」を使った方が良い場合と「~になっております」を使った方が良い場合があります。簡単に言えば、自然に聞こえる言い回しを選択した方が良いということです。無理にこの2つの表現を使う必要はありません。 具体的に「~になっております」を使うことのできる例文を調べてみましょう。2つのフレーズを上手に使い分けることができるようになるためです。

「~になっております」で第三者への敬意を示す

取引先の人と会話をしている時には言葉遣いに十分注意しなければなりません。特に、自分の会社や取引先の会社の社長について話している時には、自分の言葉遣いに社長に対する見方が示されるので、注意すべきです。 例えば、社長について会話をしている時に「社長はいつも、素敵なスーツをお召しになっております」といったとしましょう。どんな考えを相手に対して伝えていますか。 単純に「普段から良いスーツを着ている」という考えを相手に伝えることができていますが、それだけではなく、自分が社長に敬意を抱いていることもこの表現から理解することができます。 このように「~になっております」という表現を使えば、ある特定の人物に対して自分がどんな思いを抱いているかを表現することができます。「~となっております」だと不自然なフレーズになってしまうこともありますので、文章に合う表現を使うようにしましょう。

「いつもお世話になっております」

「いつもお世話になっております」という表現は、どんな場面で使うことができますか。普段から自分に対して親切にしてくれる人に対して使うことができるフレーズになります。 それには、取引先の人や、遠くに住んでいる親族も含まれる可能性があります。そのような人達に久しぶりに再会したときに「いつもお世話になっております」と言うのであれば、普段抱いている感謝の気持ちを相手に伝えることができます。 しかし「いつもお世話になっております」という言葉を使うときに注意が必要なのも事実です。もし 、普段から毎日一緒に働いている職員に対して「いつもお世話になっています」と言うのであれば、少し固すぎる印象を与えかねません。 この表現を言っている方からすれば「いつも本当にありがとう」と言う感謝の気持ちを伝えているに過ぎませんが、言われている方からすれば、距離が置かれている感じがしてしまいます。

「~となっております」でトラブルを回避

この記事をとおして「~となっております」の具体的な意味と使い方について調べることができました。いかがだったでしょうか。どの使い方だったとしても「~となっております」というフレーズが文章の中に入ることによって、深い敬意が相手に示されることがわかります。 しかも、場合によっては「~となっております」というフレーズを使うことによって、物事に自分が深く関与していないこともを間接的に伝えることができる、便利な表現になります。実際、このフレーズを使うことによって、色んなトラブルを回避することができた人もおられるでしょう。 これからも「~となっております」の使い方に精通して、自分の言葉の表現の幅を広げることにいたしましょう。

初回公開日:2017年12月26日

記載されている内容は2017年12月26日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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